チラシ裏文章

「若気のいたりとは、言えまい」吉雄孝紀
『雪虫の頃』は、1986年の作品ですから、12年も前のものということになります。今年、32才になるぼくが20才の時に撮ったフィルムです。今、観ると多分、相当こっぱづかしいものだと思います。なにせ、ぼく自身も、10年近く観ていないのです。ですから、今回の上映の話を持ちかけられた時も、ちょっと迷ってしまいました。ですが、どんな子であれ、自分が生み出した子なのですから、逃れようがないと腹をくくりました。どうかふつつかな子ですが、よろしくお願いします、といった心境です。
 主演の増沢望くんは、現在、フジテレビ系で放送中の『その時が来た』というドラマに出演しています。大谷直子さんと不倫する青年医師の役です。
「雪虫」は北海道の風物詩の一つですが、最近、札幌の街中ではめっきり見かけなくなった気がします。
 80年代のぼくの青春も遠くなったのですネ。
吉雄孝紀(ヨシオタカノリ)プロフィール
 1966年、函館生まれ。高校時代より8mmを作り始め、PFF86に『大麻じゃなくても良いけれど』で入選。90年、劇場用映画『へのじくち』を札幌の映画館ジャブ等と制作。その後、地元テレビ局で深夜番組のコーナーや、ドキュメンタリーを制作。現在は、札幌の企画会社に勤務。近作に『食器を洗う男』(1994、16mm、46分)『押し入れの女』(1997、VTR、25分)『北の交響曲』(1997、VTR、75分…北海道文化放送開局25周年番組、ドラマパートを担当)などがある。