エルモ専用ジャックの攻略(2004.6.12)

エルモ社の映写機を買って上映会に使用するような時、外部スピーカーとの接続に困ることがある。エルモの映写機はスピーカーへと直接接続する音声出力端子が「エルモ専用」の形をしているからだ。エルモ端子から標準モノラルジャックへの変換プラグはかつて売られていたが、今は入手するのは困難だと思われる。しかし簡単にあきらめてはいけない。
ワイルドだが簡潔な解決方法があるのだ。エルモ端子のメス(映写機側)は横長の穴が中央にあり、その脇に点になっている穴がある。横長がマイナスで、点がプラスだ。ここにスピーカーケーブルの芯の銅線を直接差し込んで、抜けないようにガムテープなどで固定すればいいのだ。スピーカーケーブルの全長が10m以下ならこれでなんとかなる。よほど粗悪(つまり損失の多い)ケーブルを使うとか、かなり高級な(タンノイとかの)スピーカーを使うかでない限り、問題ないぐらいの音は出るはず。
もうひとつ。映写機がGS1200の場合、ごちゃごちゃついている役にたたない付属品のなかに、エルモ専用ジャックのオスがある。これは映写機側のスピーカーから音を出さないようにするためのものだと取説に書いてあるが、精密ドライバーのマイナスをつかってこじあけてみると、中にはきちんとネジで結線できるようになっているではないか。お手持ちの映写用外部スピーカー(だいたいは標準モノだろう)と、何らかの方法でつなげるように工夫すれば、上映会の時にラクになります。

映写機レンズのカビを予防する方法(2002.5.8)

簡単に言うと、映写する時だけ装着すること。カメラのレンズはほとんどの機種がはずせないが、映写機のレンズははずせる。したがって、使用しないときははずして、吸湿剤と一緒に密閉できる容器なり袋なりに入れておけばいいというわけだ。
カビはちょっとの程度では影響は薄いが、映写機が保存された場所の条件によってカビは進行していくもの。どうしても湿気が多くて換気の悪い場所に置くような場合、こうした方法を検討すべきだろう。

中古で映写機を買う時のチェックポイント(2002.4.15)

●試し映写用のテストフィルムを持って行くこと。サウンド映写機を所望の場合は音声も録音されているものであるといい。
●当たり前のことだが、テストフィルムを映写してみて、ベルトは切れていないか、ランプは切れていないかをチェックする。
●意外に盲点なのが、ファンが回っているかどうかのチェック。ファンが回っていないと、ランプの熱が映写機の匡体にこもるので、長い時間の映写をすると映写機やフィルムにダメージがある。
●サウンド映写機の場合、音声の再生はOKでも、録音ができない場合が考えられる。マイクも持参して、テストフィルムでの録音チェックもするといいだろう。
●リールも新品はずいぶんと高額になってきたので、受けリールが付属しているかどうかも重要なチェックポイントかも。
●サウンド映写機で、ボリュームをいじるとバリバリと大きなノイズが発生するかと思う。これは経年変化でしかたない部分であるので、気にはなるだろうがしかたない。
●映写しているレンズを正面からよく見ると、多少は曇っているかもしれない。しかしそれほど映写された映像の品質には影響しないので、これもそれほど神経質にならない方がいいかも。
●中古ショップではきちんと作動していても、持ち帰って使ってみるとすぐベルトが切れてしまうことがある。ベルトの劣化は直接見るとそれとわかる場合があるので、面倒かもしれないが、値の張る映写機を購入する場合など、裏蓋を開けてベルトを視認してみるのもいいだろう。ブヨンブヨンとたるんで回っていたり、硬化して歪んでいる場合は近い内に切れると思っていい。

訂正 ウレタンコードは4ミリで!(2001.9.5)

『8マニュ2001』でも、このサイトでの記載でも、映写機ベルトの自作代用品として使うウレタンコードを「直径2ミリ」と記述してきた。実際、それでつくったベルトでいくつかの映写機が動いているため、2ミリが適正サイズと思い込んでいたフシがある。しかし下の記述(SH9がそれでは動かなかった件)を見て、複数の人から指摘があった。
ウレタンコードは直径4ミリのものでやるべし、と訂正します。東急ハンズの売り場では、2ミリのとなりに売られている。サイズが大きくなることで、これまで記述してきたこととの矛盾は発生しないはず。

映写機のランプは光東電気が安かった!(2001.8.28)

これまで無前提にヨドバシカメラが安いものと思い込んでいました。反省しなくてはいけません。
場所は秋葉原。JR秋葉原と営団地下鉄末広町の間ぐらい、どちらの駅からも近く、中央通りに面しています。
「光東電気」東京都千代田区外神田4-5-1
電話 03-3255-3741
定休日は日曜と祭日。営業時間は、月から金が10:00~18:30、土が18:00まで。
どのくらい安いか、代表的な映写ランプの実売価格を比較してみました。
EFP(12V100W)ヨドバシ4000円光東電気3360円
EFR(15V150W)ヨドバシ4550円光東電気3822円
どうです。電車賃を引いてもオトクになりそう。あと、この比較はあくまでフィリップス球であって、もうひとつのメーカー、富士電球の製品があれば、さらに安価になります。
残念ながら、エルモGS1200に推奨されているESCはありませんでした。代替電球のEJLは3654円。
また、ヴューワー(エディター)用のランプや、映写ランプのソケットもあるそうです。
ならばひとつ、東京に行った機会に大量に買い込もうかと考えたあなた、じつは電球は経年変化があることはお忘れなく。ここらへんはジレンマですね。

情報 東急ハンズで売っているOリングがベルトになる映写機(2001.8.20)

『8マニュ』ではウレタンコードによる自作をオススメしているが、「フジSH9は、直径2ミリのウレタンコードでは、摩擦が足りずにモーターの駆動が伝わらず、空回りする」という指摘をいただいた。
そこで当センターのフジSH9のベルトをはずし、あらためてウレタンコードでつくってみたところ、確かに空回りをして実用にならなかった。
そこで対策を探るついでに、当センターのサウンド映写機のベルトに関して調べてみた。

フジSH9/SD20…「Oリング1A P-50」で代用が可能。1つ120円。素材売り場の、ゴムベルトのならびにある。ベルトの装着は、ちょっと面倒くさいので慎重に。
チノン9500…シロウトではベルトの交換が困難
チノン7200…「Oリング1A-P60」で代用が可能。1つ120円。装着は簡単。
エルモGS1200…ベルトの素材や形状が異なるので、手を出さない方が安全かも
エルモST180…Oリングでは無理。駆動ベルトも同じ素材なので、寿命がある。装着は難しそう。
サンキョーOMS-850T…シロウトでは困難と思う
サンキョーOMS-650…「Oリング1A P-50」で回ったが、内径55ミリぐらいが適当なサイズだろう。装着はじつに簡単。
コパル515…装着困難。しかも全部で3本のゴムベルトがある。これは大変そう。
ベルハウエル495…なんと! ベルトがない! ゴムベルトなしで動くしかけだ。オーディオのターンテーブルで言う「ダイレクトドライブ方式」ってわけか。ベルトなければベルト切れもなし。

情報 フィルムが流れた時にすること(2001.8.20)

基本的には映写機を止めるべきだが、その前に試みてみたいのが、フィルムのたるみの修正だ。
これも各社各機種マチマチな方法なので、当センターにあるサウンド映写機について、確認してみた。

フジSD20/SH9…フィルム挿入時に押し込む部分を押す。
チノン9500/7200…フィルム挿入口上部にある、四角い突起物を押す。
エルモGS1200/ST180…ピントつまみ下の「ループ」レバーを動かす。
サンキョーOMS-850T/OMS-650…フィルム挿入時に押す、黄色い部分を押す、
コパル515…フィルム挿入時に押す、オレンジ色の部分を押す。
ベルハウエル495…フィルム挿入時に、挿入口下のレバーを下方向に押すが、そこを再度押す。

情報 プレッシャープレートの開き方(2001.8.20)

掃除する時など、プレッシャープレート(フィルムと光源の交差する部分)を開くことが必要になる。
しかしその方法は各社マチマチで、初心者はとまどうかもしれない。
そこで当センターにあるサウンド映写機について、確認してみた。

フジSD20…カバーを取ると、ピントつまみのカバーで隠れている部分に、一部欠落しているような部分が見える。つまみを動かして、この欠落部分をランプ側にすると、プレッシャープレートが完全に開くことができる。
フジSH9…プレートを指でスライドさせるだけ
チノン9500/7200…ピントつまみ上の金属パーツを右へスライドさせて開く
エルモGS1200/ST180…レンズを掴んで、オペレーター側に引っ張ると、ドアが開くような要領で、プレッシャープレートも一緒に開く。
サンキョーOMS-850T/OMS-650…指でスライドさせるだけ
コパル515…まずピントつまみを引っ張ってレンズを抜く。その上で、まずプレートをスライドさせてから、手前に引っ張るとはずれて取り出せる。
ベルハウエル495…Sの字の刻印が2つある。まず右のプレートを引っ張り出し、次に左のプレートを引っ張り出す。

情報 送りリールと受けリールの限度(2001.8.20)

サウンド映写機について、それぞれのサイズの限度を調べてみた。
単位はフィートで、「送り/受け」という表記です。
ちなみにサンキョーOMS-650の送り1200フィートは間違いではありません。

フジSD20…1200/1200
フジSH9…600/600
チノン9500…800/600
チノン7200…800/600
エルモGS1200…1200/1200
エルモST180…600/600
サンキョーOMS-850T…1200/800
サンキョーOMS-650…1200/600
コパル515…600/600
ベルハウエル495…600/400

情報 映写ランプのソケットについて(2001.8.20)

他の部分は完動品なのに、なぜか映写ランプのソケットが破損しているという映写機がある。これだけのために修理を依頼するのも面倒だという人は、パーツを買ってきて自分で取り付ければいい。
秋葉原では300円で入手できるという情報もあるが、東急ハンズでも450円で入手可能。
電球売り場のハロゲン電球のコーナーでよく探すと、ソケットが売られている。
3種類あるが「G6.35」が8ミリ映写機のほとんどの映写ランプとマッチする。

補足 映写ランプにはデッドストックがある(2001.2.23)

映写機のランプが製造中止だということがわかっても、あきらめてはいけない。下のベルトと同様にランプは消耗品だから、けっこうどこかにデッドストックがあるものだ。ヨドバシカメラなど大手量販店は在庫がコンピュータ管理されているので、型番がわかれば他の支店から取り寄せができる。お近くのカメラ店で注文を出して、問屋の在庫を調べてもらってもいい。日本でみつからなければ、海外を探索しよう。冊子の「インターネット情報」英語サイトのトップにある「メタディレクトリー」からリンクを辿って探せば、相当古い映写機のランプでも、数個単位でストックがある店を発見できるはず。愛用機ならばこそ、簡単にあきらめてはいけない。

情報 映写機ベルトの在庫/Oリングでの代用について(2001.2.18)

『Fs』の水由さんから「映写機のベルトはO(オー)リングでも代用できるはず」とのアドバイスがありました。冊子の中ではウレタンコードを使って自作する方法を書きましたが、第2版での加筆に備えて、メーカーの在庫調査も含め、リサーチしてみました。まずは在庫から。

メーカー純正の映写ベルトに関しては、会社ごとの体力の差が如実に出る結果になりました。
●チノン…在庫なし
●コパル…在庫なし
●エルモ…機種によってなくなっているものあり。例えばFPシリーズの巻き取りベルト、GS800のモーターベルトなど。値段は500円から750円。
●フジ…よほど古い映写機でなければ、だいたい共通の仕様になっているのである。700円。ただしSH30はアンプをはずさないとベルトが交換できない。
●サンキョー…映写機については現在は日研テクノに業務が委託されている。サウンド映写機についは、ベルトを作った。サイレント映写機のいくつかは仕様がわからなくなっていて、作れない。値段は600円だが、宅配便で送るので代引手数料が1000円以上かかってしまう。なるべくなら東京営業所(渋谷区千駄ヶ谷3-8-7 電話03-5410-0626)に取りに来てもらいたい。

お次はOリングについて。東急ハンズにあるものでは映写機ベルトとしての使用は難しいのではと思ったので、ネット検索して次の会社に問い合わせてみた。
江東化工株式会社(埼玉県三郷市高州2-426-7 電話0489-56-5991)
判明したのは、OリングというのはJIS規格によって、たいへん細かく種類が定められていて、映写ベルトに適しているサイズのものでは、5ミリ間隔ごとに製品が存在するということ。
値段は100円から200円ほど。規格がわからなくても、切れたベルトを持っていけば、ほぼ同じもので在庫があれば売ることができる、とのことだった。
これは使えるかもしれない。とくに上記のように、チノンとコパルについては在庫がないわけで、ウレタンコードでの自作は不器用でできないという人にはオススメできるだろう。
できることなら、チノンとコパルの機種ごとに、OリングのマッチするJIS規格型番のリスト化をしたいものです。

Q 映写機のスピードが変です。微速度調整もついてないし。

A それはもしかしたら50ヘルツと60ヘルツの切り換えがあなたの住んでいるところと合っていないのではないかな。どこかに切り換えつまみがあるはず。あるいはヒューズの交換。あるいはベルトがゆるんでいるとか。それでもダメなら故障でしょう。

Q 二重録音ってのがあるけれど何?

A 今録音されている音を消さずに、そこに上書きするように新たに音を録音する機能です。だから失敗したらもとの音からして使えなくなるのでオススメできません。音のミックスはミキサーを使ったりして別にやるのがいいでしょう。

Q オプチカル(光学)録音ができるカメラがあると聞いたけど?

A ありました。でもそれで光学録音してしまうと、もう音声レベルからして変更できないよ。さらに、それができるカメラを中古で見かけたことがないのだけれど……。