□演出家〜大村幸永 2003.5.14 豊島区内某所

この”楽演計画”のサイトは、そんなに宣伝していないので、見ている人はごく限られているはずである。
特に、「稽古場日誌」のことは、ほぼ身内にしか言っていないので、基本的に名前は愛称を使っているし、内輪ネタ的なことも多く書いている。だからね、だからこそ、本人たち(役者たち)には見て欲しくなかったんだなあ。絶対怒られるから。昨日とうとう、ワタルにこのサイトがばれて「余計なこと書かんといて下さい」怒られてしまった。

だけど、いまさらやめるわけにも行かないので、開き直って書かせていただきます。今日のお題は、演出の大村幸永について。

サチとはかれこれ11年の付き合いになる。付き合いといっても”LOVE”ではないので、念のため。
学生時代の同級生で、今は家も近所なのだが、そんなに仲が良いわけでもない(11年も付き合いがあれば、それだけで自動的に仲がいいということになるかもしれないが)。だからといって別に悪くもない。たまに一緒に酒も飲むし、食事もする。こうやって舞台も一緒に作る。たまに愚痴を聞いてもらったり、聞いたり。だけど、決してベタベタしないし、馴れ合いもしない。ずっと、お互いに適度に距離をとりつつ、なが〜く付き合ってきた感じだ。
しかし、適度に距離をとってきたといっても、さすがに11年もお互いを見てりゃ、知ってることも多い。
今サチは風邪をひいている。1週間くらい前に、「ちょっとヤバイ」と言って家から解熱剤とドリンク剤を持っていってから、熱こそ出ていないけど、咳が引かない。熱もないし、咳が出ること以外につらい症状もないから、本人は「大丈夫だ」と言っているが、わたしは心配だ。役者にうつしたら大変だし、何よりサチが今倒れたらもう終わりだ。しかし病院には行かない。きっと「病院に行け、行け」というわたしを口うるさく思っているに違いない。さっき電話したとき、電話口で咳をしていたので「大丈夫?」というと、すかさず「ちゃんと薬飲んでるから。夜になると咳が出るだけだし」と、ちょっとめんどくさそうに言っていた。
わたしがあれやこれやと言うのは、さぞかし、うざったいことだろう。だけどね、いつも抱え込みすぎちゃうから心配なんな〜。
そして、11年付き合ってきても、こんなふうに演出をしているのを見ると、「へえ〜そんなふうに考えてるんだ」なんて、新たな発見があったりする。ちょっとした音楽を入れるタイミング、役者の動きの指導、台本の解釈。

「そんなことHPにのせんなよ」という、さちの言葉が聞こえてきそうな今日この頃。(^.^;)ヾ
本番まで、あと2週間。倒れんなよ!


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