□制作の休日〜置きチラシ 2003.4.13 都内各所

今日は休日だ。純粋に”日曜日”という意味もあるが、今日の私にとっては、バイトが休みという意味もある。わたしの完全OFF日はちょ〜珍しい。だが、やはり完全OFFは無理そうだ。
なぜなら、わたしは制作だから。
制作の休日は置きチラシで始まり置きチラシに終わる。
置きチラシとは、劇場に足を運んだことがある人なら、一度は目にしたことがある、劇場ロビーに所狭しと置いてある公演のチラシのことだ。あれは、郵送して置いてもらうこともできるが、貧乏なわたしたちは足を使う。そう、営業だ。

まず、目白の稽古場に、稽古場使用料を入金した。ここは目白駅から東方向へ10分ほど歩く。ただ歩くだけなら問題はないが、肩にかついだちらしは約500枚。今回の公演のチラシは、厚手の紙を使っているので普通の1.5倍の重みがある。おまけに今日は暑い。長袖Tシャツにブラウス、パーカーを着たわたしの額に、うっすらと汗が滲む。
入金を済ませて、今度は目白駅から西に8分位のアイピット目白。なぜ同じ東方向じゃないのか・・・。小屋主さんがいないようなので、電話で指示されていた通り手紙をつけてポストに投函。8分の道をひき返す。

続いて三軒茶屋の世田谷パブリックシアターへ。100枚のチラシを置いて少しは軽くなるかと思ったが、思ったほどではない。寄り道なんてしてる暇はないので、ものの15分の滞在ですぐさま渋谷へ。

渋谷は大劇場しかなく、大劇場は小劇場のチラシは相手にしてくれないので、チケットぴあのカウンターへ置きまくることにする。文化村、ブック・ファースト、東急へ。

そこから丸の内線で南阿佐ヶ谷へ。
この時点で、わたしかなり疲れていた。お腹も空いている。喉もカラカラだ。ちょっと休もうと、カフェに入ったら動けなくなってしまった。45分。ただボーっとしていた。
阿佐ヶ谷周辺は小さな劇場が多い。そしてそれは、結構広範囲に点在している。だが、わたしは疲れている。南阿佐ヶ谷からJRの阿佐ヶ谷駅までの道のりにある劇場を選んで置いてもらうことにした。ここは、とりあえず、わたしが行ったことがあって、場所がわかっている劇場2ヶ所にした。また機会があったら来よう。

阿佐ヶ谷から中野へ。
ザ・ポケット、MOMO、スタジオはるか。テルプシコールは電話が繋がらなかったので諦める。
鞄を見ると、残り30枚になっていた。どこにしよう。もう歩きたくない。そうだ、こんなに目の前にあるではないか。最後は、中野サンプラザのチケットぴあ。演劇好きが来るかはかなり疑問だが、置かないよりはましだろうし、何より、鞄を軽くしたかった。もう、わたしの肩はボロボロだ。

ボロボロの体をひきずって家に帰った。6:30pmだった。
制作の休日はこのようにして過ぎてゆく。そして、劇場はまだまだある・・・。


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