□稽古4回目〜本読み 2003.4.04 豊島区内某所

役者の多くは、稽古前にストレッチやら発声練習をする。
今日の稽古場は会議室なのに、なぜかマットが置いてあった。いったいどんな会議に使うのか、疑問はあるが、マットはこんな時、なんだか便利な気がする。
やはりみんな、マットを強いて柔軟体操を始めた。

今日参加の女性陣は、ミュージカル化出身者で、現在もダンスを続けているので体が柔軟だ。特にケーちゃんは柔軟さが目立つ。きっとダンスが上手なのだろう。わたしは、柔軟な人の体を見慣れているので、どんなポーズを取られても、さしてびっくりしないが、見慣れていない人はけっこう驚くらしい。
フーちゃんとワタルはミュージカル科だったはず・・・というより、現在進行形でミュージカルをやっているはずなのに、驚くほど体が硬い。そして、まったく柔軟体操に、やる気が見られない。
ワタルは、マットの上で、のた打ち回っている。ほとんど小学校低学年の子供だ。
フーちゃんは何をしようとしてそうなっているのか、日曜日のお父さんがくつろいでいるような体勢になっている。
ごえちゃんとかもちゃんは、硬いなら硬いなりにがんばっている。どうか二人を見習っておくれ。

そして、まだ本読みである。それだけ大変なのだ、本読みは。いや、関西弁は。
10ページで、1時間半。これは言い過ぎではない。

今日は、神戸弁指導協力の樹理ちゃんが入ってくれている。大阪弁と神戸弁。わたしには違いがわからないけど、どこかが違うらしい。関東人にはそれよりも、とりあえず関西弁。
「会社に電話できひんと、無断欠勤になる」
この一言が大変だ。文章では到底表現できない、微妙なイントネーション。違うといわれても、関東人の耳には、正直、まったくわからへん。
違うって言われてること自体がわからないんだから、何を直して良いのかさっぱりだ。
関東出身の役者は各自、MDやらカセットやらの録音機材を持ってきて自宅学習用に稽古を録音している。
ダメを言われている役者の台詞を、わたしも口の中でゴニョゴニョと呟いてみる。できているつもりだが・・・やっぱり口に出してみると、何か違うのだろうか?う・・・ん。
フーちゃんの耳の良さには、ちょっとびっくりだ。まあ、関西の人が聞いたらどうなのかわからないが、わたしの耳にはけっこういけてるような気がするし、実際ダメだしも減っている。
あと、ごえちゃんの勤勉さ。きっと、とってもまじめな人なのだろう。
とにかくみんな、がんばってくれ。わたしには、それしか言えない・・・。

やっぱり、稽古の後はビールだ。この集団も、どうやら嫌いではないようだ。
出席者は、サチ、フーちゃん、ワタル、リナちゃん、そして、神戸弁指導協力の樹理ちゃん。
この稽古場は、実は母校の近く。在学中、頻繁に通っていた飲み屋が近くにある。その居酒屋では、居酒屋なのになぜかマスター。
最近の在校生はあまり使っていないようだが、わたしたちの時代は飲み屋といえばそこ。卒業公演は、マスターも見にきてくれた。わたしのクラスの同窓会は、いまだにその居酒屋で開かれる。予約時に「M6(ミュージカル6期の略)ですけど」というと、「ああ、エムロクさんね」と言われる。
わたしとサチは、いまだにたまに行くので、さして懐かしいわけではないのに、やっぱりその居酒屋に行くのはなぜか嬉しい気分になる。

と、言うことで、わたしは今、ちょっと酔っている。
少し文章がおかしなことになっているかも。許して下さい。


▲index