Contents(山登り・クライミング国内編)

 剣尾根 R4 1988.4.26-28 単独 ☆☆☆☆ 



88年1月、Sの親父宅で恒例の新年会で飲んだくれていた。
1昨年のGWにR4を登ったHさんMさんに「薄い氷でR4面白かったよ〜」と、焚きつけられる。
当時のHさんは、クラブで初めてタイツをはき、フリークライミングに力を入れていたが、
R4や、GWのパチンコのソロをするなど、山でのクライミングにおいても刺激をもらえる先輩だった。


ソロで行くかな。
いつものように、計画は少し大きめになり、R4を登りR2の反対側を下降し、中央ルンゼ(だったか)
もしくは、ドーム稜を登ろうという、欲張ったものになった。

当時GWといえど単独での入山は、当然注意喚起を受けていた。

馬場島で立ち寄ったセンタでは、「無理しないように!!」と快く送り出してくれたが。

ゴルジュを抜け、二股で泊まるつもりだったが、雪は安定しているし、取り付きまで向かうことにする。
1PFIXして、シュルントでツエルト泊。

薄い氷にスクリューのタイオフが続くが、時折側壁にハーケンを打ちつつ
全ピッチ登り返しで、登った。

思ったより時間がかかってしまったと記憶している。
登れる人なら、上部雪田からは、ノーロープだろうな・・・。
R2のコルまで行き、ツエルトビバーク。

賞味期限切れのアンパンを食べたのが、悪かったか翌日は、下痢になり、
それを言い訳に、R2を池の谷側に下り、3ノ窓から頂上経由で早月尾根を下山。

恥かしい話だが、紙を使い果たし、ちょっと大変な思いをしながらの下山となった。

下山後、立ち寄ったセンターでは、これまた、快くお茶の振る舞いを受け
風呂まで入れてもらい帰路についた。

結局、R4だけになり、短いし大したクライミングではなかったけれど、
一人で登ることにより、自分のやりたいことを再確認できたし
自分の中では、意義のある山行だったと思う。


Hさんには、近くのゲレンデ(当時は、そう呼んでいたなあ。)に良く連れていってもらった。

岳人クラブで最初に5.11を登ったのは、HさんかTくんあたりだろうか?
当時11を登れる人は、うまい人に分類されたと思う。
Hさんと山でのクライミングに行くことはなかったけれど、
結構目を掛けてくれていたのかなあ?と今になって思う。

お参りに行かなければと思いつつ、実現できずにいる。


2006.09.16 記