屏風岩蒼稜〜涸沢岳西尾根
1985年12月


扇岩テラスをバックにリードするT


高校のころTと僕は、よく一緒に走ったものです。
そして飽きもせず、多くのことを語り合いました。
将来のこと、彼女?のこと、そして大学に入ったらクライミングを始めること・・・。

小西正継氏に傾倒していた僕らには、海外志向、男子のみ、先鋭的・・・、
そんな言葉をキーワードにいくつかのクラブを調べ、
関西クライマースクラブに入会することを決めました。

学生時代、どれだけの日数を山やクライミングに費やしたことでしょう。
就職後、Tはクライミングから遠ざかってしまいましたが、
続けていれば、おそらく優秀なクライマーになっていたことと思います。
僕と違い、それだけの資質を持っていましたから。

海外に出ることはなかったですが
同世代のパートナーと試行錯誤を繰り返しながら登ったあの3年間は、
ある意味一番面白い時期だったように思うのです。

2005年1月22日 記