穴毛谷2ノ沢奥壁ドリュ状岩壁
1990年10月


Too Much Drink N.G. 4P目をリードするNさん

Nさんとは、よく飲み、よく登った。

Nさんとの出会いは、同じ日にG登攀クラブの集会で入会したことに始まる。
日の春駅でベレベレに酔ったNさんをピックアップして、仮眠もそこそこに登った
Aフランケの毒蜘蛛ルート。

アラスカのトレーニングで登った出合からの冬の滝谷。
吹雪の中登ったNさんの裏山、宝剣東壁フランケ。
etc。

どの山行にも共通するのは、アルコールと悲壮感のない、クライミングと・・・。
車のラジカセからは、長渕剛の曲がよく流れていた。
そして、何より、楽しい山行だったと思う。


Nさんは、クライミングのために東京に出てきた・・・らしい。
東京には、ガラスをカッパギながらも、真剣にクライミングをする人が多かった。
どちらかというと軽めのノリだったけれど、悪いところに強い
センスのあるクライマーだったと思う。

この壁に拓いたルートの名は、・・・飲んでいて、
夜テラスから落ちかかったことに由来する。
なぜ、ノーヘルなのかは、カッコをつけているわけではなく
僕がヘルメットを忘れたので、トップが被らないことになったのである。

ケガなく登れてよかった。

そんなNさんも、”Rody”を乗りこなす娘さんと奥さんに
囲まれ幸せな日々を送っているらしい。

また、飲みたいね。
そして、いつの日か、”Return To DENALI”・・・。

2005年12月16日 記