穴毛谷2ノ沢奥壁ドリュ状岩壁
1989年10月


3P目のコーナー(A3?)をリードするMさん

「穴毛谷開拓行かへんかあ?」
翌年の遠征を控え気合の入っていたMさんは、
当時平日の休みが多かった僕をよく誘ってくれました。
ルート開拓は、ぜひやってみたかったので
もちろん二つ返事で穴毛谷を目指しました。

近鉄のどこかの駅で待ち合わせをし、ギア満載の軽のワンボックスで一路
新穂高を目指したのは、いいのですが川原に岩を見つけると
フラットソールとチョークを持っていくものだから、相当時間が
かかったと記憶しています。


「やまだ〜。北山公園とかチョークついたとこばっかり登っとったらあかんぞ〜」
ボーッとしていると
「お前ほんまにクライミング好きなんか〜?」
などといいつつ、ボルダーを楽しむ?Mさんからは、
多くのことを学びました。

エベレスト行を控えて、パラグライダーのことで相談した時など
「エベレストもええけど、Sさんらとティリッチミール行った方が絶対
おもろいし、ためになるぞ〜」
といいつつもパラのアドバイスや、エベレストサミッターだった
Kさんを紹介してくれたMさんは、今も現役で登っています。
「根っからのロッククライマー」という言葉の似合うMさんは
私が尊敬するクライマーの一人です。

2005年2月12日 記