Contents(山登り・クライミング国内編)

 北岳 4尾根 1998.12.20-22 Sくんと ☆☆ 

Sくんとの付き合いは、いつからだろう。



初めて一緒にいった岩場は、芹谷だったろうか。
山岳部出身でラバンバでテンションかけてたような・・・記憶がある。

2度目の岩場は、鳳来。
鳳来湖の夜中のドライブは、タイヤの軋む音にとても恐ろしい思いをした。

そして96年ころ、フリーでは、お互い12aがやっとこさ・・・というレベルになっていた。

K2での彼の強さは、一緒にいった誰もが認めたところだろう。
あたり前のように、彼は一次で登った。

次のシシャパンマ南西壁の計画には、僕のことも誘ってくれた。
確か、この北岳の山行の中でのことだったと思う。

「どうせ、ロープつかわないですし、一緒に行きませんか?」
彼らしい誘う方だったし、一緒に行きたい気持ちもあったが、シシャパンマにはあまり食指が沸かなかった。
それでも、ちょっとうれしかったよ。


彼とロープを結んだ回数は、何度くらいだろう。
晩秋の涸幕の広島ルート、冬の北坊主〜黄れん谷左俣〜赤石沢奥壁中央稜、北岳4尾根、千波の滝
そしてK2のC2からC3の間。

他にもあったかもしれないが、あまり覚えていない。


僕と彼とは、性格はまったく違うタイプなんだけど、山登りに対する気持ち?は、
結構似たところがあったんじゃないかな?個人的には思う。

ただレベルについては彼の方が数段上だったし、僕より大人だったと思う。
K2に始まり、シシャパンマ、結婚、新婚旅行のキリマンジャロ、子供・・・。

zunkoに言わせるとSくんが何かを始めると僕がソワソワし始めるらしい。
彼のシシャパンマがなかったら、僕のダウラもなかったかもしれない。
意識しない中で、一方的にライバル意識があったのかもしれない。

そんな彼も今は、2人の子育てに奮闘しているらしい。
いつの日か、またネパールかチベットの山に一緒に行きたいと個人的には思っている。

彼にとってのベストなパートナーは、Yさんや、Mさんだろう。
僕もそのパートナーリストの片隅に載っていたらうれしく思う。
僕にとって、数少ない信頼できるパートナーの一人だから。


2006.06.19 記