守門大岳
■山行アルバム
![]() |
|
![]() |
晴れるんです |
晴れるよね |
|
![]() |
![]() |
|
保久礼 |
キビタキ避難小屋 |
|
![]() |
![]() |
|
大岳山頂大雪庇 | 下山は270度 |
|
![]() |
![]() |
|
ホワイトアウト脱出 |
大平が見えた |
|
![]() |
![]() |
|
大快晴の守門稜線 |
高速から(越後駒かな) |
■メモ
ターゲットは、守門 大岳〜袴岳の大雪庇の稜線。今年の豊富な積雪量、絶好の天気。短い春。数回しかない週末。これほどの条件の揃ったチャンスはあるのだろうか。俄然、気合が入る。
二分除雪終了点着01:00。車中仮眠。5:00、おにぎりを食べながら、時間と天気を伺っていると、単独スキーヤーがトップを切る。予報の晴れは9時頃からなので、まだ早い。5:25、待ちきれずに車を飛び出す。快調に進み長峰で単独スキーヤーに追いつく。大岳山頂あたりから快晴となるはずのつもりで行くが、どうにも天気が怪しい。キビタキ避難小屋を越え、ホワイトアウトに突っ込み、何度もコンパスを合わせる。大快晴の稜線縦走のつもりで、旗を持ってこなかったことを後悔する。尾根上のトレールはなぜか皆無、固くクラストしており、板もストックもまったく痕跡を残さない。どうしたものかと思案していると、単独スキーヤーがガンガン登って行った。よっぽど慣れているのだろう。
ストックリングまで刺さらないのだが、穴だけはつくので、ダブルストック10cm間隔、機関銃作戦開始。穴だらけラインを作りながら、慎重に行く。降雪は考えにくいので、消える可能性は少ないが、数メートルでも外したら発見不可能だろう。振り返りながら、穴の角度を確認する。実際にラインを下山方向にたどってみる。ストック穴は前傾させないと、下山時に上から確認できないことを知る。はたから見るとかなり変だが、所詮誰もいない。地道で気の遠くなるような作業であったが、絶対とぎれのないよう、必死で機関銃を打つ。
前方に先ほどの単独スキーヤーとすっぱり落ちた大雪庇?雪庇末端や山頂確認などもっての他、深追いしない。大雪庇ツアーの鉄則を守り、ここを山頂とする。まだ、9:00前。相変わらす、ガス晴れず。視界20m、目標物無し、縦走不可能。さて、どうしたものか?移動性高気圧は確実に来ているはず。10:00まで待ってみよう。念のため機関銃ストックラインにストックとスキーを並べて、腹ごしらえとする。少し寒くなって来た頃、単独スキーヤーが下山して行った。ホワイトアウトの山頂で一人ビール、風もあり寒くてたまらん。ツエルトを出そうかと思ったが、バタバタするのもやっかいなので、行動中、使ったことのないビバーク用ダウンを着込む。しばらくすると、先ほどのスキーヤーが山頂へ引き返してきた。「下山ルートが判らない!」
ガス引く気配もまったく無し。寒さも限界に達しており、仕方ない。「一緒に下山しましょうか?」と声をかける。コンパスもホワイトアウトも地形もまったく見ない。機関銃ストックラインだけを見て、忠実にだどって降りる。しばらくすると、ラインを登ってくる登山パーティと出くわす。以降、雪も緩み、明瞭なトレースがついている。もう大丈夫だ。ホワイトアウト脱出。もう一度登り返すか?という考えがよぎり、単独スキーヤーと別れる。しばらく悩んでいると、下からは続々と登山者。いまさら、行列に加わるのもなんだかなぁ〜。下山を決め。滑りを楽しむ。キビタキまでは、なんともすばらしい尾根コース。振り返ると、みるみる、上部のガスが消えてゆき、稜線が見える。保久礼を過ぎ、長峰で、真っ青な空と光る守門稜線を恨めしく眺めながら、大快晴の日向ぼっこ。越後駒も見える。これはこれで、贅沢な気分になれた。神湯とふれいあの里による。温泉につかりながら、今年の田んぼは例年より1ケ月遅れると、地元の方から聞く。生ビールを飲んで休憩。16:30杉並着。夕飯に間に合うのはポイントが高いが、やっぱり敗退。今日は腕が痛い。
■装備
山スキー ピッケル アイゼン
ツエルト
■駐車スペース
二分先除雪終了点
■飯処
神湯とふれあいの里 生ビールあり
■立ち寄り湯
神湯とふれあいの里