守門大岳  山スキー




守門大岳

日時:2005年4月9日(土)
メンバー:単独
コースタイム
4/9
二分先除雪終了点(5:25)〜長峰(6:40/6:45)〜保久礼小屋(6:50/7:00)〜キビタキ避難小屋(7:25/→)〜大岳(8:50/9:40)〜キビタキ避難小屋(10:05/→)〜保久礼小屋(10:15/→)〜長峰(10:25/10:35)〜尾根下降点(10:45/10:55)〜二分先除雪終了点(11:25)

山行アルバム

 
晴れるんです
晴れるよね
保久礼
キビタキ避難小屋
大岳山頂大雪庇 下山は270度
ホワイトアウト脱出
大平が見えた
大快晴の守門稜線
高速から(越後駒かな)

メモ
 ターゲットは、守門 大岳〜袴岳の大雪庇の稜線。今年の豊富な積雪量、絶好の天気。短い春。数回しかない週末。これほどの条件の揃ったチャンスはあるのだろうか。俄然、気合が入る。
 二分除雪終了点着01:00。車中仮眠。5:00、おにぎりを食べながら、時間と天気を伺っていると、単独スキーヤーがトップを切る。予報の晴れは9時頃からなので、まだ早い。5:25、待ちきれずに車を飛び出す。快調に進み長峰で単独スキーヤーに追いつく。大岳山頂あたりから快晴となるはずのつもりで行くが、どうにも天気が怪しい。キビタキ避難小屋を越え、ホワイトアウトに突っ込み、何度もコンパスを合わせる。大快晴の稜線縦走のつもりで、旗を持ってこなかったことを後悔する。尾根上のトレールはなぜか皆無、固くクラストしており、板もストックもまったく痕跡を残さない。どうしたものかと思案していると、単独スキーヤーがガンガン登って行った。よっぽど慣れているのだろう。
 ストックリングまで刺さらないのだが、穴だけはつくので、ダブルストック10cm間隔、機関銃作戦開始。穴だらけラインを作りながら、慎重に行く。降雪は考えにくいので、消える可能性は少ないが、数メートルでも外したら発見不可能だろう。振り返りながら、穴の角度を確認する。実際にラインを下山方向にたどってみる。ストック穴は前傾させないと、下山時に上から確認できないことを知る。はたから見るとかなり変だが、所詮誰もいない。地道で気の遠くなるような作業であったが、絶対とぎれのないよう、必死で機関銃を打つ。
 前方に先ほどの単独スキーヤーとすっぱり落ちた大雪庇?雪庇末端や山頂確認などもっての他、深追いしない。大雪庇ツアーの鉄則を守り、ここを山頂とする。まだ、9:00前。相変わらす、ガス晴れず。視界20m、目標物無し、縦走不可能。さて、どうしたものか?移動性高気圧は確実に来ているはず。10:00まで待ってみよう。念のため機関銃ストックラインにストックとスキーを並べて、腹ごしらえとする。少し寒くなって来た頃、単独スキーヤーが下山して行った。ホワイトアウトの山頂で一人ビール、風もあり寒くてたまらん。ツエルトを出そうかと思ったが、バタバタするのもやっかいなので、行動中、使ったことのないビバーク用ダウンを着込む。しばらくすると、先ほどのスキーヤーが山頂へ引き返してきた。「下山ルートが判らない!」
 ガス引く気配もまったく無し。寒さも限界に達しており、仕方ない。「一緒に下山しましょうか?」と声をかける。コンパスもホワイトアウトも地形もまったく見ない。機関銃ストックラインだけを見て、忠実にだどって降りる。しばらくすると、ラインを登ってくる登山パーティと出くわす。以降、雪も緩み、明瞭なトレースがついている。もう大丈夫だ。ホワイトアウト脱出。もう一度登り返すか?という考えがよぎり、単独スキーヤーと別れる。しばらく悩んでいると、下からは続々と登山者。いまさら、行列に加わるのもなんだかなぁ〜。下山を決め。滑りを楽しむ。キビタキまでは、なんともすばらしい尾根コース。振り返ると、みるみる、上部のガスが消えてゆき、稜線が見える。保久礼を過ぎ、長峰で、真っ青な空と光る守門稜線を恨めしく眺めながら、大快晴の日向ぼっこ。越後駒も見える。これはこれで、贅沢な気分になれた。神湯とふれいあの里による。温泉につかりながら、今年の田んぼは例年より1ケ月遅れると、地元の方から聞く。生ビールを飲んで休憩。16:30杉並着。夕飯に間に合うのはポイントが高いが、やっぱり敗退。今日は腕が痛い。

装備
山スキー ピッケル アイゼン
ツエルト
駐車スペース
二分先除雪終了点
飯処
神湯とふれあいの里 生ビールあり
立ち寄り湯
神湯とふれあいの里

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