毛勝三山(猫又谷ショートスキー滑降)



日時:2003年5月2日
メンバー:単独
コースタイム

5/2
阿部木谷堰堤(5:30)〜大明神沢出合(7:00/7:05)〜毛勝南峰コル(11:00/11:05)〜毛勝北峰山頂(11:20/11:45)〜毛勝南峰山頂(12:10/→)〜釜谷山山頂(13:10/13:25)〜猫又山山頂(14:15/14:30)〜猫又谷コル(14:50/15:00)〜猫又林道終点堰堤(15:25/15:45)〜南又谷出合(17:00/17:05)〜発電所付近(17:20/なにわナンバーの車に拾われる)→阿部木谷堰堤(17:45)

山行メモ

大明神出合から毛勝谷 毛勝谷三俣付近
毛勝谷右俣 毛勝谷右俣上部

 R158〜神岡経由でアプローチ。富山から魚津へは高速を使う。雪が少ないのか、除雪が進んでいるのか、車は阿部木谷堰堤まで。5時半、急いでスタート。デブリの谷を進み、直進方向の大明神沢から左手、毛勝谷に入る。上まですぐそこに見えているのに、登れども登れども、ちっとも進まない魔法の谷だ。この時点で先行1名、後続2名。いずれも単独、それぞれ30分〜1時間離れているようだ。雪は硬く、右俣上部では、ピッケル、アイゼンで慎重に登る。コル手前で先行者下山とすれ違う。稜線は近い。

コルより毛勝谷右俣 後立山連峰
毛勝北峰より釜谷、猫又 釜谷への稜線

 傾斜がなくなると、いきなり黒部対岸となる後立山の大パノラマであった。北峰山頂には後続していたはずのソロテレマーカー。山頂へダイレクトに登ってきたらしく、左俣から抜かれたようだ。ワンデイ装備だが、山頂から直接ドロップ。ただものではない。こちらは、稜線を滑る。南峰から釜谷方面への縦走者はいないようだ。消えかかった数日前のトレールをたどる。快適な雪稜だが、思っていたより雪は少ない。南峰から釜谷への鞍部までは、雪庇に気をつけながら、滑ってみた。

釜谷山直下の登り 釜谷山山頂
猫又山頂 (直下猫の耳) 猫又より釜谷と毛勝

 釜谷山13時過ぎ、今日中に猫又を降りるのであれば少し遅い。猫の耳は、左側の崩れそうなブロックから越し、頂上雪稜に出る。猫又山頂、剣が素晴らしすぎる。猫又のコルへは、ブナクラへの顕著な尾根筋を離れ、南西にトラバースするようにして尾根を乗り換える。なるほど、視界が無かったらと、ぞっとする。猫又のコル。ここで一泊、朝焼けに包まれてみたいと思ったが、朝のアイスバーンも心配だ。昼過ぎまで降りられないかもしれない。今なら、ゆるゆる、安全だ。思案の末、板を履き、猫又谷に飛び込む。登行路としていないだけに、状況が判らず、慎重に降りる。

猫又谷上部 猫又谷
猫又谷下部より振り返る 林道より猫又谷

 案の定、雪の状態は良い。一様に腐っているものの、板は潜らない。デブリも少ない。猫又コルから25分で降りる。堰堤で少してこずる。南又の林道は随分下まで除雪していないようだ。車は発電所よりずっと下の小沢出合付近まで。兼用靴の中で足が火を噴き始める頃、なんとか南又出合到着17:00時。ここまで来たら、車デポ地の阿部木谷堰堤゙まで、戻ると決めた。残業覚悟。ザックデポも考えたが、途中で睡魔に敗れることも考え、手離せず。3時間もあればなんとかなるだろう。。。。
 と、背後で、車が徐行してくる気配。「片貝山荘まで乗っていきませんか?」と耳を疑う。感謝感激雨霰。ついでに、デポ地の阿部木谷堰堤まで、乗せてもらいました。なにわナンバーのご夫婦に感謝です。稜線で幕営しスキーをされるとのことで、取り付き偵察中でした。本当にありがとうございました

装備
幕営装備一式、ピッケル、アイゼン、ザイル無し
フリーヴェンチャー(フリートレック2003モデル)、靴:ツアーブーツ

駐車スペース
阿部木谷堰堤
立ち寄り湯・飯処
金太郎温泉(生ビール有り) B級のやすらぎあり。
道の駅 市振の関で力尽き、一晩寝る。

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