観音峠
甲府昭和ICより約30分   今回はリポートを藤原君が担当

地図

 甲府市の北部、木賊峠を巡るサイクルツアーが行われたのは、紅葉の真っ最2000年の10月22日のこと。総勢6人の参加メンバーのうち、じつに4人(風祭さん、新田さん、藤原、小林さん)が初参加。池袋のスポーツクラブ・サイクルレッスンの常連4人だが、この4人を中田さん・佐藤さんの創業メンバーが迎え撃つことになった。(競争じゃないんだけどね)朝7時の中央道・談合坂SA集合にだれ一人遅れることなく、サイクルツアー出発地の敷島町(甲府市北西に隣接する町)下福沢集落の、とある駐車場に到着。
 新田さんのかっちょいいロードサイクルに感嘆の声を上げながらも準備を進め、9時前にスタート。この敷島町下福沢から反時計回りに、御岳町(ここから甲府市)そして黒平町を通り、精進川沿いの道を北上し、木賊峠、観音峠をパスした後再び敷島町に入り、平見城、上芦沢、下芦沢、上福沢を経て下福沢に戻る50キロあまりが今回のルート。
 スタート直後いきなりの登りの連続にハアハアしながらも、「なんとか行けそうかな?」と思ったころに、今回最大のアクシデント発生。風祭号(ロードバイクです)のチェーンが切れてしまったのだ。「山菜探してるのかも?」などなど疑念の声で姿の見えなくなった風祭さんを心配していたメンバーだったが、救援にいった中田さんと藤原が見たものは、飛んでいったはずのチェーンのコマを路傍で探す風祭さんの姿。しかし見つかるわけもなく、ここで無念のリタイヤ。スタート直後とあって、風祭さんはそこからスタート地点に戻ることになった。ああ残念!残る5人は、もくもくと峠を登り続ける。
 一番楽そうなのは、ポタリングに合いそうなシティサイクル風のマシン乗る小林さん。細いタイヤ、最適なギア比、軽い車体がモノをいっているのか?次は不適なギアリングながら、軽い車体とトライアスロンで鍛えた足腰がモノをいっている新田さん。そして、ズルしてスリックタイヤに履き替えた中田さん、藤原が続き、ゴツゴツのブロックタイヤを履く佐藤さんはやはりきつそう。しかしマイペースで、専属カメラマンとしての役割をこなす。精進川沿いの道は紅葉がきれい。佐藤さんが遅れている理由は、自転車の重さではなく、写真撮影のせい?ほどなくして空は曇り始めたが、いよいよきつくなる坂道には好都合だ。
 数々の「通行止めバリア」を強制通過しながらもついに、本日の最高地点木賊峠(標高1640メートル)に到着。彼方には増富ラジウム鉱泉に続く道が見える。この木賊峠からは、いままでの苦労を忘れさせるような下り坂。防寒具を着込んで、一行一気に走り出す。途中、これまた佐藤さん渾身の「ながし撮り」などを行いながら、はたまた山歩きの壮年夫婦の冷たい視線を浴びながらも、全員「ヤッホー」と叫びながらの(本当か?)ハイスピードライド。約5時間の行程の後、出発地点の下福沢集落内、とある駐車場に到着したのでした。付け加えておくと、我々がゴールしたとき、途中リタイヤの風祭さんは、愛車ワックスがけの真っ最中でした。次は是非リベンジを!(レポート:藤原)

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