「じゃあ、取り合えずビールでいいかな?」
「じゃあ、生を・・・」
「あっ、私、カシスオレンジ」
「じゃあ、生4つとカシスオレンジ、うん、そうそう」
「おお、来た来た。はい、ここ4つね」
「じゃあ、取り合えず、お疲れ様!」
「お疲れ様でした!」
「あー、この1杯が堪らねえな」
「あっ、料理、串焼き盛り合わせと、大根サラダと、あと適当に・・・」
「うん、そんなもんで、取り合えず。はい」
「今日のバトルなんだけど、まあ全体的には良かったと思うよ」
「そうかなあ、私はイマイチだったと思うけど」
「うん、まあ、ただ最後の合体技ね。ちょっとアオのタイミングがずれたね」
「ああ、悪りぃ」
「アオはマイペースだからな」
「まあ、クールでマイペースってのがアオのキャラではあるけどな」
「アカはバトルばかり気にするけど、私はバトルに至るまでのストーリーが重要だと思うのよね」
「ああ、まあそれも大事だよ」
「最近ドラマ性に欠けてると思うのよね」
「そう毎回毎回ドラマチックになんて出来ないよ」
「せっかく紅一点のピンクがいるんだから、ちょっと色っぽい展開があってもいいんじゃないのかな」
「アカとのラブストーリーとかさ」
「おいおい、そんなことになったらチームが成り立たなくなるぜ」
「そうよ、辞めてよ。ただでさえ、彼氏にアカとの間を疑われて困っているんだから」
「へえ、そうなの。アカとピンクは目立つからな」
「すいません。おにぎりと焼きそばと下さい」
「相変わらずキイロはよく食べるなあ」
「実は好きで食べてるわけじゃないんだ。キャラを守るため無理してるんだぜ」
「おい、ミドリは何か意見はないのか?」
「えっ、ああ・・・俺ってキャラが中途半端で、特に目立った出番もないし、俺って本当に必要なのかな」
「いや、まあ、昔から俺たちヒーローは5人と決まっているし、ミドリのキャラだって、まあ必要なんだろ」
「よう、お疲れ様」
「あっ、ブラックサタンさん、お疲れ様です」
「今日はなかなか良かったぜ。次はもうちょっと手強い怪人を用意しとくから、よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
「ヒーローと悪者が同じ店で飲んでちゃまずいかな」
「いえ、僕らもう出ますんで、どうぞ」
「おお、そうか悪いな」
「いえ、じゃあ、そろそろ行くか」
「そうね」
「じゃ、次回もよろしく。お疲れ様」
「お疲れ様でした」
了