それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事 2003.8. |
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28 (Thu) 『 出生や死亡、結婚や離婚に職業がどう関係しているかを5年おきに調べている厚生労働省の「2000年度人口動態職業・産業別統計」が、このほどまとまった。それによると、子供の出生率がもっとも高かったのは父母ともに「管理職」で、男性の死亡率と“自殺率”は、それぞれ「無職」に次いで「サービス職」や「農林漁業職」が高かった。 同年度の国勢調査などを基に、同じ年齢の人が同じ数だけ各職業に就職しているという想定で算出した。 もっとも出生率が高かった父親の職業は、会社や役所の課長職以上を指す「管理職」で、1000人のうち80・2人に子供ができた計算。2位の「サービス職」の41・6人を2倍近く引き離した。10年前の調査では、それぞれ43・6人、43・4人で差はなかった。 母親の職業も「管理職」がもっとも多く75・3人、2位は専業主婦などを指す「無職」で52・9人。10年前の「管理職」53・7人、「無職」55・5人から逆転しており、最近になって父母の経済力が出生率に影響を与えている様子がうかがえる。 初めての子供が生まれた時の父親の平均年齢は、「管理職」が35・3歳、「サービス職」が29・2歳で6歳の差があった。 一方、20―64歳の男性の1000人あたりの死亡率がもっとも高かったのは「無職」の11・7人。次いで「サービス職」の3・6人、「農林漁業職」の3・2人、「専門・技術職」の2・9人となった。女性は、警察官やガードマンなどの「保安職」の3・6人がトップで、「管理職」の3・4人、運転手などの「運輸・通信職」の3・0人と続いた。 また、男性の自殺者を人口10万人あたりで換算すると、「無職」が181・1人でトップ、「サービス職」58・9人、「農林漁業職」55・9人、「管理職」43・3人の順だった。女性については、「発生が少ない職業もあって、比較は困難」(同省)としている。 離婚率では、夫の職業のトップは「専門・技術職」で、妻は「運輸・通信職」。女性の職業で、死産率がもっとも高かったのは、立ち仕事が多く、中絶などの人工死産数も多かった「サービス職」だった(読売新聞) 』
7 (Thu) 『 大阪市福島区の関西電力病院で8年前、末期がんの男性患者に対し、当時の主治医(48)が多量の塩化カリウムを短時間に投与し、死亡させていたことがわかった。 大阪府警のこれまでの事情聴取に対し、医師は「患者の苦しむ姿や家族の悲しみをみかね、苦痛のない方法で死なせた」と説明している。府警は、ほかに苦痛を緩和する方法があるなど、判例上、「安楽死」を容認する要件を満たしていないと判断し、7日、医師を殺人容疑で書類送検した。 府警によると、医師は男性で現在、別の病院に勤務している。死亡したのは、大阪府内の当時46歳の会社員。男性患者は1995年2月に入院したが、当時、すでに末期の直腸がんで、余命わずかと診断された。医師に「娘にみとられたい」と訴えていた。 入院からまもなくして危篤状態に陥り、意識を失った。家族や親族が病室に集まったが、けいれんを繰り返して苦しむ姿に娘が耐えきれず、病室を飛び出そうとするなどしたため、医師が塩化カリウム10ccを原液のまま点滴して数分後に死なせた、という。 同病院によると、「かつて安楽死事件があった」とする匿名の投書が昨年末に寄せられ、内部調査をしたが、事実関係が解明できなかったため、病院が今年3月に府警に告発した。 府警が、医師による積極的安楽死が認められる4要件に照らして検討。▽患者は当時意識不明の状態で、苦痛を感じていたのかどうか不明確▽モルヒネ投与など苦痛を緩和する手段が尽くされていない――の2点で要件を満たしておらず、医師の行為は殺人に当たると判断した。 医師は「当時は仕方ない選択だったと思ったが、今は反省している」と話している、という。一方、家族や親族は医師の処罰は望んでいない、という。 関西電力病院は「当局に判断を委ねている段階であり、その判断を待ちたい。医療倫理に関して一層の改善を図り、万全を期していきたい」とする三河春樹院長のコメントを出した。
医師による安楽死をめぐっては、1991年に東海大付属病院(神奈川県伊勢原市)で末期がん患者に塩化カリウムを注射して死亡させた男性医師が殺人罪で起訴され、横浜地裁が「患者本人の意思が明らかでなかった」などとして執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。 また、96年に国保京北病院(京都府京北町)の男性院長が末期がん患者に筋弛緩剤を投与して死亡させたとして殺人容疑で書類送検された。この事件で京都地検は「正当な医療行為とは認められない」としながらも、筋弛緩剤の投与と患者の死の因果関係が立証できないとして、院長を不起訴処分にした。 98年11月には川崎協同病院で、女性医師が入院中の男性患者に筋弛緩剤を投与して死亡させた。女性医師は殺人罪で起訴され、現在、公判が続いている(読売新聞) 』
5 (Tue) 『 「わいせつ行為をされた」とうその告訴をしたとして虚偽告訴罪に問われた福島県会津若松市の女性(51)の初公判が4日、福島地裁であり、被告は起訴事実を認めた。県警は3年前、被告の告訴に基づき同市内の男性(63)を逮捕し、これがきっかけで男性は信用を失い建材会社の廃業を余儀なくされた。県警は「結果として間違っていた。申し訳ない」としている。 起訴状などによると、被告の女性は00年8月30日、県警会津若松署に夫の取引先の男性に対して虚偽の告訴をし、同署は9月4日に男性を強制わいせつの疑いで逮捕。男性は容疑を否認したが、19日間勾留された。福島地検会津若松支部は嫌疑不十分として釈放した。 10月になって、男性は女性を相手取り300万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁会津若松支部に起こした。同支部は01年11月、「わいせつな行為はなかった」として、女性に150万円の支払いを命じた。 02年夏、男性は女性を虚偽告訴の疑いで逆告訴。地検は先月1日、女性を在宅起訴した。 男性は、取引先から「警察の厄介になった人とは付き合えない」と、仕入れを断られ、銀行の融資も受けられなくなった。月500万円ほどの売り上げは半分以下にまで落ち、01年9月に廃業した。 男性は、「逮捕されて人生が狂ってしまった。女性がわいせつ行為をされたと主張する時間に私は別の取引先にいた。きちんと裏付けをすれば女性のうそを見破れたはずだ」と話した。 この日の公判で検察側は「女性は夫にかまってもらえず、気を引くために騒ぎを起こした」とうその告訴をした理由を述べ、懲役2年6カ月を求刑した(朝日新聞) 』
4 (Mon) 『 3日午後11時半ごろ、新潟市花園、新潟ターミナルホテルの3階部分に煙が充満していると従業員から119番があった。宿泊客ら約50人が一時避難したが、けが人はなかった。 新潟東署の調べでは、3階に宿泊していた県内の女子高校生(17)ら2人が部屋にしちりんを持ち込み、焼き鳥を食べようとしたところ、火が大きく燃え上がり、慌てて水を掛けて消し、大量の煙が発生したらしい。 現場はJR新潟駅から約200メートルのホテルが立ち並ぶ一角(サンスポ) 』
3 (Sun) 『 広島市の平和記念公園で約14万羽の折り鶴を焼失させたなどとして、文学部の男子学生が器物損壊容疑で逮捕された関西学院大で、学生らが鶴を折って広島に届ける運動を始めた。大学側も急きょ、受付窓口を設け、6日に学生代表が広島に届けることにした。 商学部3年の伊藤友紀さん(20)は事件当日の1日夜、「関学生で鶴を折り、広島へ送ろう」とのメールを友人ら約30人に送信。メールはあっという間に広まり、岡山県で合宿中のラクロス部の女子部員55人も折り始めた。 逮捕された学生が所属する心理学科でも3日、有志が教室に集まって折ったほか、東京在住のOBからは「広島に届けてほしい」と、大学に約40羽が郵送されてきたという。 すでに100羽を折ったという伊藤さんは、「広島の人たちの気持ちをずいぶん傷つけたと思う。同じ大学の学生みんなが、一羽一羽に思いを込めて折ることで、少しでもその癒やしになれば」と話していた(読売新聞) 』
2 (Sat) 『 国内4頭目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛を検査した北海道釧路保健所の獣医師浜田恵子さん(当時29)が自殺した問題で、鹿児島県金峰町の遺族が地方公務員災害補償基金北海道支部(札幌)に申し立てていた公務災害認定請求について、同基金が公務上の災害と認める決定をしていたことが1日わかった。 浜田さんは昨年5月12日に自殺。遺族が公務災害の認定を請求していた。 同基金本部(東京)は7月31日付で道支部に対し「認定すべき事項」と伝えた。北海道支部は早ければ4日にも正式に決定する。 遺族は、自殺原因について、検査による精神的、肉体的な圧迫に加え、北海道庁から虚偽報告を求められたためではないかと主張し、「なぜ自殺したのか、真実を知りたくて申し立てた」と話していた(朝日新聞) 』
1 (Fri) 『 警視庁高尾署は、「タクシー強盗をした」と自首してきた東京都八王子市に住む都立高校1年生を強盗容疑で逮捕。共犯として、別のミニバイク窃盗事件で7月15日に逮捕されていた八王子市の市立中学3年生2人を再逮捕した。 3人は中学校の先輩後輩で、「タクシーなら金があると思った」と供述。逃走用ミニバイクを準備した計画的な犯行だったが、奪った運転手のバッグにはガムとあめしか入ってなかった。 調べでは、少年3人は5月10日午前1時ごろ、八王子市川町でタクシーに乗り、約6キロ離れた同市美山町付近で降りた際、運転手(61)に果物ナイフ2本を前後から突き付け「金を出せ、殺すぞ」と脅し、タクシー代2260円を踏み倒して助手席に置いていた運転手のバッグ(1000円相当)を奪った疑い。 高尾署によると、3人は犯行前に、盗んだミニバイク2台を美山町の降車地点に用意し、乗車地点まで約1時間かけて歩いて、空車のタクシーを待って乗り込んだという。ナイフは事前に都立高校生が自宅から持ってきた。 高校生は窃盗事件で中学生2人が逮捕されたのをタクシー強盗の容疑と思い、「逃げ切れない」と観念して、7月28日、親に付き添われ自首した(サンスポ) 』
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