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それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事

2003.7.

30 (Wed)

 『 東京都八王子市大和田町の「スーパーナンペイ」大和田店で、女子高校生ら3人の女性が射殺された事件は30日、発生から9年目を迎える。

 警視庁八王子署捜査本部には延べ約8万7000人の捜査員が投入されたが、発生時から携わっているのは6人だけになった。「被害者の無念を晴らさない限り、捜査は終わらない」と語る同署地域課の平野成和巡査長(40)もその一人。事件の風化との闘いが続く。

 「大事件だ」。8年前の7月30日深夜、交番勤務の平野巡査長に招集がかかった。刑事の経験はなかった。それが、毎朝7時半に捜査本部に顔を出し、深夜まで目撃者や関係者を訪ねる日々に変わった。担当は、事件前後にスーパー周辺を通行した可能性のある約300台の車の割り出し。毎年3足は靴を履きつぶす。

 「聞き込み捜査で『何の事件でしたか?』と逆に聞かれる時がつらい」という。陸運局でナンバー照会をしても、所有者にたどり着くのが難しくなった。すでに廃車処分となり、車検証などの資料が廃棄されているケースが増えたからだ。

 被害者のお墓参りをしたことはない。「墓前に行くのは犯人検挙の報告の時」と決めている。大事件の捜査にかかわっているという警察官としての誇りもある。「犯人逮捕までこの生活が続くね」と家族が理解を示してくれるのも励みだ。

 平野巡査長とペアを組む太田秀二巡査長(46)は2年前、同署に異動してきた。被害者3人の写真が張られた捜査本部で毎朝、「事件発生から何日か」と確認し、気を引き締めて捜査に向かう。長女は高校3年生。「被害者と同じ年ごろの娘を持つ者としても許せない」と語る。

 現在の捜査本部は平野巡査長らを含め26人態勢。寄せられた約50件の情報をつぶす作業の一方で、発砲事件が発生すれば、同じ銃が使われていないか確認に走る。「あんなひどい現場を見て燃えない刑事はいない」と捜査幹部。捜査員たちの9回目の夏が始まる。

  ◇ スーパーナンペイ事件

 95年7月30日午後9時15分ごろ、閉店直後の「スーパーナンペイ」大和田店の2階事務所で、パート店員、稲垣則子さん(当時47歳)とアルバイトの都立館高2年、前田寛美さん(同16歳)、桜美林高2年、矢吹恵さん(同17歳)の3人が頭を撃たれ死亡した。使用されたのは38口径回転式。金庫をこじ開けようとした形跡があり、売上金など約500万円はそのままだった(毎日新聞) 』


 

27 (Sun)

 あのアヒルたち、快挙です。

 『 「11年の大航海、おもちゃのアヒルがまもなく英国に到着」

 1992年に貨物船から太平洋に投げ出されたおもちゃのアヒルが、北極圏の海をぐるりとめぐる11年の大航海を終え、あと数週間で英国沿岸に到着する。アヒルの製造元が発表した。

 このアヒルは、中国から米シアトルに向かう貨物船に積まれていたおもちゃ約3万個のうちの生き残り。悪天候のため、コンテナもろとも海に投げ出された。アヒルたちが投げ出されたのは、北太平洋北緯45度の日付変更線付近。沈むことなくアラスカ沖を漂い、95年までにベーリング海峡を通過、2000年にはアイスランドに到達した。01年には、豪華客船タイタニックが沈没した北大西洋の海域まで流れ着いた。

 おもちゃのアヒルを製造したのは、赤ちゃん用品を手がけるザ・ファースト・イヤーズ社。同社のクライブ・ウースター氏は、「海を超えて海岸にやってくるアヒルを追いかけたり探したりして、楽しんでもらいたい」と述べた。同氏によると、このアヒルはすでに、一部のコレクターの間で人気が高まっているという(CNN) 』


 

25 (Fri)

 『 大分県久住町の久住山で行方不明になり約45時間ぶりに救出された同県中津市立沖代小6年・松本一宇君(12)が、登山前に父親から、「迷ったら動くな」と言われたことを思い出し、発見現場付近にとどまっていたことが分かった。

 父親の一弥さん(51)らによると、一宇君は23日午後1時ごろ、霧で道に迷い、しばらく山中の沢伝いに歩いたが、高さ約3メートルの滝に阻まれた時、出発前の父親の言葉を思い出してとどまることを決めた。

 気温は5度前後。一宇君は木立の下で体を休めながら2晩を過ごしたが、不安や寒さでほとんど眠れなかったという。

 途中、上空を舞うヘリコプターの音や遠くから自分の名前を呼ぶ捜索隊の声を聞き、「誰かが助けに来てくれる」と信じて待ち続け、25日午前に自衛隊員の姿を見た時には「本当にうれしかった」という(共同通信) 』

 

 やはり迷ったら動くな、ということなのですな。

 これ、基本的にはそうなんですが、ジャングルとかでは動いた方がいいみたいですよ。なんか猛獣に襲われたりするらしいので。で、川を見つけて下流を目指す、と。

 それで、山とか海とか、体力、というか体温を奪われたらやばい場合は、やはり動かない、と。

 生死を分けるところって、けっこうほんの少しの違いだったりするのですが、そこを知っているかいないかで全然結果が変わってくる、ということですね。

 もっとも、今や都会をサバイブするのも別の意味で十分大変ですが。


 

24 (Thu)

 『 「1個640円のバーガー−モスフードが来月発売」

 モスバーガーチェーンを展開しているモスフードサービスは、1個580円の「ニッポンのバーガー 匠味」(チーズ入りは640円)を、8月13日に全国122店限定で発売すると発表した。

 デフレ経済の下、外食業界では激しい値下げ競争が続いてきたが、モスは高品質をPRして「ファストフードの域を超えた」(同社)ハンバーガーを売り込む考えだ。

 生産履歴の分かる牛肉の特定部位と、国産丸大豆が原料のしょうゆなどを使用し、注文を受けてから約10分間かけて調理する。味やサービスを保つため各店に製造責任者を置き、各店で1日10食を限定販売する。消費者調査で8割以上が「再び買いたい」と回答し、発売が決まった。

 桜田厚社長は「外食の低価格戦略は壁に当たっている。企業姿勢のシンボルとして“究極のバーガー”を開発したかった」と話している(サンスポ) 』

 

 食べたい・・。

 ところで味だけで言えば、バーガー各店の中でモスがぶっちぎりですよね。

 まあ、価格が違うので一概に比較できないのですが・・。

 マックはまあ、あれは「マック」というジャンルで、もはやバーガーのジャンルではない、という感じです。


 

23 (Wed)

 『 県立高校2年の娘(17)に頼まれ、自動販売機からたばこを買い与えたとして、富山県警少年課と井波署が、富山県東砺波郡の会社員の父親(52)を、未成年者喫煙禁止法(親権者による不制止)違反の疑いで富山地検高岡支部に書類送検していたことが分かった。

 調べによると、父親は6月6日夜、二女から「たばこを買ってきてほしい」と頼まれ、近くの自販機からたばこを買って渡し、たばこを吸うのを制止しなかった疑い。

 今年2月ごろから二女がたばこを吸っていることを知った父親が注意したところ、二女が話をしなくなったことから、「たばこを買えば無視しなくなるのではと思い、買い与えた」と供述しているという。

 二女と同級生が外でたばこを吸っているところを警察官が見つけ、事情を聞いたことから発覚、この2人についても補導した(読売新聞) 』

 

 こんなことで書類送検されちゃうんだ・・。たばこ吸ってる奴らなんかそこら中にいるけどね。

 しかし哀しき父親ですな。無視されたうえ、変なとこだけちゃっかり話されて書類送検。そんな娘持ったことが運のつき。これで少しは家族のこと考えてくれればいいけど。ないか・・。


 

18 (Fri)

 『 1992年に貨物船から太平洋に投げ出されたおもちゃのアヒルが、11年かけてぐるりと北極圏の海をめぐり、大西洋まで到達した。

 中国から米シアトルに向かっていた貨物船が悪天候に遭い、積み荷のコンテナが海に落ちた。アヒルのほかカメやカエルなどゴム製のおもちゃ約3万個が流出し、おもちゃの大航海が始まった。

 アヒルたちが投げ出されたのは、北太平洋北緯45度の日付変更線付近。沈むことなくアラスカ沖を漂い、95年までにベーリング海峡を通過、2000年にはアイスランドに到達した。01年には、北大西洋の海域まで流れ着いた。

 アヒルたちの航海を追跡調査しているシアトルの海洋学者カーティス・エッベスマイヤー氏によると、おもちゃのいくつかは方向転換してヨーロッパへ向かい、いくつかは北米へ向かった。「いまごろ米東海岸のニューイングランド地方沿岸あたりに散らばっているはず」と言う。

 エッベスマイヤー氏は、おもちゃの漂流は海洋学の教材として、分かりやすい好例だと話している。さらに、アヒルたちがたどったルートや速度から、海面の表層海流について多くの新事実を知ることができたと言う。

 「海にゴミを捨てると、それはなくなるのではない。必ずどこかよそへ流れていくのだと示す、いい例だ」と同氏。 海上では毎年1万個以上のコンテナが船から落下して漂流し、船の航行や海洋生物にとって危険な状態を作っている。

 海洋保護団体のフレッド・フェレマン氏によると、世界の輸送物資の95%が船で運ばれている。海上輸送で運ばれる物資の量は増加を続けているため、アヒルたちのような積み荷落下の危険も高まっている。しかもおもちゃのアヒルと違い、「積み荷の30%は危険物質を含んでいる」と、同氏は海洋汚染の危険を警告している(CNN) 』

 

 おもちゃのアヒルが世界の危機を告発しているわけですな。そうか・・。

 やはりアヒルか、世界を救うのは。


 

17 (Thu)

 芥川賞・直木賞の発表がありました。さて、今回の受賞作は。

 『 第129回芥川賞・直木賞の選考委員会が開かれ、芥川賞に吉村萬壱さんの「ハリガネムシ」が、直木賞に石田衣良さんの「4TEEN フォーティーン」と、村山由佳さんの「星々の舟」が選ばれた。

 芥川賞の吉村さんは愛媛県生まれ。京都教育大卒。東京や大阪で教員を務め、現在は養護学校で教える。01年「クチュクチュバーン」で文学界新人賞。本名・吉村浩一。大阪府岸和田市在住。

 受賞作の主人公は独身の高校教師。客として会った、風俗業界で働くサチコと腐れ縁となり、暴力的でわいざつな世界に引き込まれてゆく。芥川賞選考委員の山田詠美さんは、「暴力を描きながらユーモアにくるまれていて、暴力を感じさせない文章力がある」と評した。吉村さんは記者会見で「ぼくにとって暴力とは、現代社会の中に遍在している大きなテーマ」と語った。

 直木賞の石田さんは東京都生まれ。成蹊大卒。コピーライターなどをへて、97年に「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞した。本名・石平庄一。東京都豊島区在住。

 受賞作の舞台は、高層マンションと古い町並みが共存する東京の下町、月島。そこで暮らす14歳の中学生4人がいたわりあいながら大人になっていく姿を、性への興味や死との出会いを絡めて描いた。会見で石田さんは「少年による凶悪犯罪は続いているが、自分の身の回りにいる子どもの力を信じてあげたい」と話した。

 もう一人の直木賞受賞者、村山さんも東京都生まれ。立教大を卒業後、会社員や塾講師、有線放送アナウンサーなど多彩な経歴をもつ。90年、花の万博記念全国環境童話コンクールで「いのちのうた」が大賞。93年、「天使の卵」で小説すばる新人賞を受賞した。

 直木賞選考委員の阿刀田高さんは、石田さんの作品について「月島という求心力のある土地を舞台にして、子どもがいきいきと躍動する現代の話を描いた。ほぼ満票を集めた」と話した。また、村山さんの作品は「現代の家族のそれぞれを一面でとらえずに、長い時間の中で描ききった」と評価した(朝日新聞) 』

 

 直木賞の二人は知ってました。特に石田衣良はすでにかなり注目されてましたよね。まあこの賞は新人賞(の親玉)なので、だいたいは知らないんですけど。

 この中で読んでみたいのはやっぱり「4TEEN」ですねえ。

 ところで、先の三島賞は「阿修羅ガール」が獲ったわけですが、まさに現代の暴力に真っ向から挑んだ挑戦的(というか挑発的で、しかもそれは意図されている)な話なわけで、やはりこの問題は避けて通れないところでしょうか。石田もそもそも、そういう作品を書いていたわけですし。

 でまあ、僕が言いたいのは、基本的に暴力性の高いものって好きじゃないんですが、それは、そういうものや性的な堕ちていく感を描けば退廃的で文学的、という考えが嫌いだからです。いや、それは本来とても文学的で、僕も嫌いではないんですが、最近ただだらだらと、性と暴力に溺れ、というのを意味もなく垂れ流す若い(とされる書き手の)作品が多いので、あんたらもっと書くことないんかい、というか、目を覚ましたら?、と思うことが多いので、書いてしまったわけです。

 (いやいや、本心を言ってしまえば、その真髄を描かないでただ自分を正当化していきがってるとしか思えないんだこのナルばかが、と思ってしまう若手作家があまりにも多いので・・)

 しかし、「阿修羅ガール」や、その前の「あらゆる場所に花束が(中原昌也ね)」など、きっちりと受け止めつつ、意図的に暴力を描き、この危うげな現代のパンドラの箱を意識的に逃していく人たちがちゃんと評価されている、というのは喜ばしいことです。まあもっとも、芥川賞よりは三島賞の方がそういうのに自覚的ですけど・・。


 

16 (Wed)

 『 新華社電によると、中国と北朝鮮の国境地帯に位置する吉林省長白山の山頂付近にある湖「天池」で11日朝、同省林業庁の幹部が20頭の「怪獣」を遠方から目撃した。

 これまで天池での「怪獣」目撃情報は約40回を数えるが、一度に20頭も見えたのは史上最多という。

 林業庁幹部は2、3キロ離れた地点から天池の水面に波紋を見つけ、それが動いているのを確認。50倍の望遠鏡で見ると、波紋の起きている場所に動物らしき白や黒の点が見え、約50分の間、5回にわたって水中から出現、最も多い時で一度に20頭見えた。動物がどのような姿をしているかや大きさなどは不明。

 当時の気象条件から風で波紋が起きた可能性はなく、ほかにも3組の旅行客が一緒に見ていたことなどから、目撃者は幻覚ではなく、明らかに動物だったと証言した。天池の怪獣存在説は、英ネス湖のネッシーと同じく長く議論の的となっており、これまで、牛や犬などに似ていたとの目撃情報が寄せられている(サンスポ) 』

 

 これは本物です。

 いるんです。


 

15 (Tue)

 京都市中京区のマンションで1998年7月、京都府立医大付属病院看護師、西田和代さん(当時25歳)が刺殺され、キャッシュカードなどが奪われた事件で、京都府警捜査本部は14日、同市北区の会社役員(46)を強盗殺人容疑で逮捕した。

 府警捜査本部では、同市右京、西京両区の銀行のATM2か所で、西田さんの部屋から持ち去られたキャッシュカードを使って現金を引き出そうとして失敗した不審な男が防犯カメラに映っていたことを突き止めていたが、捜査は難航した。99年7月、宮崎県えびの市在住の西田さんの両親や同県出身者らで「西田和代さん殺人事件の捜査に協力する会」を発足させ、200万円の懸賞金を用意するとともに、ポスターを作成。情報提供を呼びかけ、これまでに数百件の情報が寄せられていた。

 府警から容疑者逮捕の連絡を受けた団体職員の父、時彦さん(65)は、「太陽が西から昇るぐらいの驚きです。和代には『捕まったよ』とすぐに報告した。5年は長かったが、命日を前にしていい知らせが届いて良かった」と話した。今年3月、府警捜査員から、「今夏までに必ず逮捕する。待っていてほしい」と言われ、この日を心待ちにしていたという(読売新聞) 』

 

 捕まってよかった。このばか犯人は本気で地獄に落ちてほしいと心から思います。

 それにしても、父親の人の、「『捕まったよ』とすぐに報告した。5年は長かった」というのを見ると、やるせない、やり場のない思いでいっぱいになります。そして、府警捜査員の、「今夏までに必ず逮捕する。待っていてほしい」という言葉には、ほんとうに目頭を熱くさせられます。あなたたちの執念は、確かに実りましたよ。


 

10 (Thu)

 『 新潟県柏崎市の女性が約9年2カ月間にわたり監禁された事件で、逮捕監禁致傷と窃盗の罪に問われた被告の上告審判決が10日午後、最高裁第一小法廷であった。量刑をめぐって一審は懲役14年、二審は同11年と判断が分かれていたが、同小法廷は一審の判断を支持。二審判決を破棄し、弁護側の控訴を棄却した。懲役14年が確定する。

 この裁判では、逮捕監禁致傷だけなら刑の上限は懲役10年なのに、通常なら起訴されるかさえ微妙な下着4枚の窃盗を加えることで、刑法の「併合罪」規定による上限(1.5倍)いっぱいの懲役15年か、それに近い刑を科すことができるかどうかをめぐって法廷論争が続いていた。

 第一小法廷は、併合罪規定について、「1.5倍の枠の中で犯罪全体に対する刑を決めることにした規定だ」との初判断を示した。「一つ一つの罪について個別に量刑し、それを足し算することは、法律上予定されていない」として二審の判断は誤りだと結論づけた。

 9年以上に及ぶ監禁という前代未聞の犯罪に対し、検察側は「懲役10年では軽すぎる」として窃盗罪で追起訴し、懲役15年を求刑。一審・新潟地裁は「逮捕監禁致傷罪の法定刑の範囲内では妥当な量刑ができない」と述べ、懲役14年とした。

 しかし、東京高裁は「法定刑の上限を超え、違法。逮捕監禁致傷罪については最長でも懲役10年の限度で評価しなければならない」として一審判決を破棄し、改めて懲役11年を言い渡した。窃盗については懲役1年程度と評価したとみられ、判決を不服とした双方が上告していた。

 一、二審判決によると、被告は90年11月、新潟県三条市で下校途中の小学4年生の女の子(当時9歳)を車で連れ去り、19歳になるまで柏崎市の自宅2階で監禁。両足の筋力低下などの傷害を負わせるなどした。98年10月には、同県中条町のスーパーから、キャミソール4枚を盗んだ(朝日新聞) 』

 

 これでこの事件は、懲役14年ということで裁判上では終わったわけです。

 二審が支持されたらどうしようと心配していたのですが、まともで良かったです。最近は納得のいかない裁判が多いのですが、最高裁までいくと、それなりに真っ当であったりもします。

 ただ、事件はこれで終わったわけではないんですよね。女性や家族にとっては、これからもずっと続くわけで、むしろここからがまた大変なわけです。それを思えば、14年なんて短すぎますよね。

 個人的には、こんな奴は一生出さないか、もし出すんなら告知して、県内に入れないようにするのがいいと思うんですけど。もっとも、本心を言ってしまえば、生かしとく意味なしだと思いますけど。


 

9 (Wed)

 『 2001年9月11日の同時多発テロを、米政府が阻止できなかった原因などを調べる独立調査委員会は8日、国防総省を始めとする省庁の非協力姿勢のせいで、調査が進展していないと批判する中間報告を発表した。

 テロ調査委員会は中間報告で、国防総省や司法省、市民権・入国管理局(テロ当時は移民帰化局)、連邦捜査局(FBI)を名指しし、委員会が要請する文書などの提出が遅すぎると批判した。 中間報告は「これまでに国防総省関係で起きた問題は特に深刻」と指摘。なかでも北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)や統合参謀本部などに関する情報が提出されていないため、調査が進展しないとしている。

 また、司法省も文書提出が遅れており、職員の面接に司法省関係者の立ち会いが不可欠としている同省の姿勢を批判している。

 中間報告は一方で、ホワイトハウス、中央情報局(CIA)、国務省は調査にきわめて協力的で、必要な情報が速やかに提示されていると評価した(CNN) 』

 

 つまり自分たちの非が明らかにならないように、ということですね。

 しかしあれだけの大惨事になって、世界の在り様が変わってしまったのに、まだ保身に走ってどうする、という気がするけれど。ここまできて、何を隠す?

 確かにテロを阻止できなかったとして、FBI なんかかなり批判されたらしいですが。でもだからこそ、問題点を明らかにすべきなんじゃない?

 しかし、対するライバル(?)CIA が協力的ってのも、ちょっと怖いですが。このところ力があるみたいですね。って、他国に勝手に干渉して民主化をつぶすような組織がだよ!


 

8 (Tue)

 『 役所をそのままキャンバスに。

 東京都は都の庁舎、施設の壁や塀、道路などを芸術家に提供して絵を描いてもらう「ストリートペインティング」を年内にも始める。行政機関の無機質な風景を一変させ、街の活性化につなげたい考えで、あちこちに創造的なアートがあふれるかもしれない。

 都が管理する建物は計2万5000を数える。都税事務所など事務系の出先機関を始め、図書館、体育館、研究所・・と多岐に及ぶ。キャンバスにする施設は、利用状況や周辺との調和を考えて選定するが、都道の路面や川の護岸、公園の遊具や公衆トイレなども検討したいという。

 ペインティングをきっかけに、新しい街づくりの動きが生まれることを期待。描き手は若手、新進の芸術家らに依頼する。一部を年内にも始め、来年度から本格化させたいとしている。

 都は「街角の芸術」の振興策をとっており、大道芸人らに公共スペースを貸す「ヘブンアーティスト」事業を昨夏から始めている(朝日新聞) 』

 

 こういうのはいいんじゃないでしょうか。

 僕の周りにもいるんですが、世の中に出て行こうとして、でも無名で、チャンスをうかがっている野心ギラギラの若者って、そこら中にうごめいてると思うんですよね。

 で、その中には絶対、巨大な才能が眠っていると思うんです。

 そういうのを、行政(これがまた都ってのがいいです。はっきり言って国政より都政の方が進んでる)が行うというのは、とても重要だと思います。

 ここからもしかしたら将来の巨匠が生まれるかもしれないよ。


 

7 (Mon)

 『 国内で唯一のレコード専門博物館「レ・コード館」(北海道新冠町)が、全国から寄贈されるレコードがあふれて、受け入れを一時中止した。現在、約68万枚。段ボール箱に入ったままのレコードの整理を急いでいるが、保管庫増設には時間がかかりそうだ。

 レ・コード館はレコードマニアの町職員のアイデアが発端で、独創的な町づくりの目玉として1997年、新冠町が開設した。開設前の91年から全国にレコードの寄贈を呼び掛け、阪神大震災で亡くなったコレクターや、愛着があり処分できないファンなどから、あらゆるジャンルのレコードが寄せられ、約30万枚でスタート。

 その後、CDに移行した放送局や音楽大学などからも寄贈され2001年、収容能力の60万枚を超えた。車庫を臨時保管庫としたが、正式な保管庫増設は、市町村合併問題で頓挫している。

 「レ・コード」は「RE(再び)」「CORD(ラテン語で心)」を合わせた造語で、人々の思いを集めるという意味を込めた。同じレコードが何枚も集まるが、寄贈者ごとにすべて保管する。同町レ・コード課の堤秀文係長は、「レコードは人との縁をつくる道具。単なるレコードの収集でなく、思い出も預かる事業です」と話している(サンスポ) 』

 

 レコード。いいですね。

 僕ぐらいが、ぎりぎりレコード世代かな。というよりは、CD第一世代という方が正しいか。

 なんかレコードって響き自体好きなんです。中学生まではレコードだったし。あの針を落とす瞬間のワクワクした気持ちとか、A面が終わってひっくり返すときとか、あの感触はすごく良かった気がする。

 もちろん、CDで満足してますよ。圧倒的に楽だし、あまり劣化もしないし。でもなぜか、思い出の一枚、といったら、レコードを取り出したい気分。

 それは博物館の人の言うとおり、思い出を記録するものだから、なのかもしれません。


 

6 (Sun)

 では地域に根ざした問題事を2件。

 『 誰もが待ち望んだ「汚染源特定」の吉報は届かなかった。

 茨城県神栖町の井戸水が有機ヒ素化合物に汚染された問題で、環境省のボーリング調査の作業は4日終了。「ヒ素汚染による健康被害者の会」代表の小沢浩さん(38)は「井戸の直近から何も見付からなかったので、すぐに出ないだろうとは思っていたが・・」と表情を曇らせた。同じく代表を務める青塚美幸さん(26)も、「がっかりです。一体どういう形で汚染源が見付かることになるのか、見当もつかない」と肩を落とした。

 同省から委託を受けた専門会社は、1メートル掘るごとに磁力探査とガス探査を行い、周辺約2メートルの範囲に金属や有機ヒ素化合物がないことを確認しながら作業を進めた。しかし25本目を掘り終わっても、大きな金属反応はなく、有機ヒ素化合物の存在も確認できなかった。同社は、「毒ガスが入った小さな金属や、非金属の容器が地中に埋まっている可能性もあり、詳細なデータ分析が必要」としている。(毎日新聞) 』

 

 うーん、なんかこの地区には昔、日本軍の研究所や基地があって、そこからの関連みたいです。

 「検討もつかない」というのは本当に力が抜けますね。肩を落とす気持ちも分ります。

 しかし今になって、しかもこんな地方で、未だに戦争の問題が影を落としているわけです。いかに戦争がばかげたことなのか、分りますね。

 

 では次。

 『 野球部の部室が不審火で焼けたうえ、全国高校野球選手権記念群馬大会への不参加を求める脅迫状が見つかり、出場を断念した群馬・万場高校に、全国から支援のグラブやバットが贈られている。「感謝を忘れずに練習に励みたい」。1、2年生部員6人は、練習を再開した。

 先月16日に出場辞退を決めたことが報道されると、「焼けた用具の代わりに」と、全国から寄せられるようになった。ボールは約15ダース、グラブも15個ほどになった。

 野球用具を贈った兵庫県宝塚市、野球用品店経営津田さん(35)は高校2年の春に選抜大会に出場した。「夢を絶たれた生徒のことを思うと、いても立ってもいられなかった」と話す。

 川崎市の女性は、封筒にぎっしり詰まったベルマークを郵送した。手紙には、息子を産んでから17年間集めてきたことが書かれていた。息子は甲子園を目指す高校球児。「同じ夢を追う親子にとって心が痛む」とも記されていた。

 北海道や京都からも、「野球部頑張れ」「大会に出て」など、15本ほどの激励電話があった。

 新主将の2年生田村将希君(16)は「全国からの応援は本当にうれしい」と喜ぶ。武藤茂校長は「世の中、まだ捨てたものじゃないと実感した」。

 部員たちは、秋の県大会出場を目指す(朝日新聞) 』

 

 これは地元なので事件は知っていました。

 万場というところはほんとに山の中で、すごいのどかなところなんです。僕も地元民じゃなかったら絶対知らないくらい、田舎なところなんです。

 この高校の野球部員は6人しかいなくて、他の部から応援を呼んで大会に出ようとしていました。ところが上のような事件が起こり、大会を見合わせることになってしまったのです。

 何もそんな弱小チームを脅迫しなくても、と思うのですが、心の小さな奴なのでしょう。ある日学校に来てみたら用具が燃えてしまった後だった、という光景を思い浮かべると、生徒たちはどんな気持ちだったのだろう、と考えざるをえません。

 しかし、支援する人たちというのはいるんですね。何日か前のNGOみたいに。

 「部員たちは、秋の県大会出場を目指す」。そうだ、頑張れ。そして心の小さな奴を、自分たちの力で見返してやるんだ。


 

5 (Sat)

 『 サッカーJ2・モンテディオ山形・柱谷幸一監督(42)が4日、同日発売の写真週刊誌に報じられたNHK山形放送局の人気女性キャスターとの不倫関係を事実と認め、クラブを運営する『山形県スポーツ振興21世紀協会』に休養を申し出て、了承された。事態を重くみたクラブ側による事実上の解任で、同チームへの復帰は絶望的。

 事件が発覚したのは、写真週刊誌の報道。妻子ある柱谷監督の自宅(山形市内のアパート=単身赴任中)に、バスト95センチの爆乳で人気を集めていたNHK山形放送局の女性キャスター・古瀬絵理さん(25)が頻繁に出入り。『熱愛不倫関係』にあるという内容だ。

 事態を重くみたクラブ側が柱谷監督を呼んで事情聴取を行った結果、「その通りです」と事実関係を認め、本人が休養を申し出たことから、これを了承した。金森理事長は強い口調で「モンテディオは県民のチームで、青少年に与える影響も大きく休養を認めた。辞任を希望すれば認めるが、復帰を希望しても認めるか分からない」と断罪。前代未聞の不祥事に対する事実上の“解任”であり、山形県からの“追放”だ(サンスポ) 』

 

 そうですか。

 とまあここは、「サッカーを愛し不倫を見下すさいがいつもの斜めな視線で辛辣な言葉を投げつける」というのがいいんだろうな。でもなあ、まあいいんじゃない。

 なんだよその投げやりな態度は、といわれそうですが。

 しかし記事がサンスポなんで、「バスト95センチの爆乳で人気」などとありますな。そっか・・。って、胸の大きさじゃないよ、心の大きささ、ひとはね。

 Gカップか・・。


 

4 (Fri)

 『 チリ南部の太平洋岸に全長約12メートルに及ぶゼラチン質の巨大生物の死体が漂着し、その正体をめぐって欧米の専門家を巻き込んだ議論が起きている。

 謎の生物は先月24日にプエルト・モント近郊の海岸で発見された。チリ鯨類保護センターの専門家らが調査にあたっているが、依然正体は分からず、DNA分析用のサンプルが米仏伊の3か所の施設に送られた。

 同センターの発表などによると、巨大生物は、1896年に米フロリダ州で死体の一部だけが見つかり、「伝説の海の怪物では」と騒がれた幻の生物「オクトパス・ギガンテウス(大ダコという意味)」によく似ているという。一方、米スミソニアン協会の専門家らは、マッコウクジラの脂肪層やダイオウイカなどの可能性を指摘している。

 南米の周辺海域では、形のはっきりしない巨大生物の漂着や目撃がたびたび報告されており、今回の生物との関連が注目されている(読売新聞) 』

 

 ロマンだ。

 写真があったので見たのですが、確かによく分らん。なんか巨大なイカらしきものが崩れてクラゲになったような感じ、とでも言うのかな。でも触手とかないんで、ほんと怪物、って感じです。

 なにしろ海は広く、なんといっても深いので、正体不明の生物がいてもおかしくない、と言うより知らない生物は確実にいるわけですよね。で、たまにこうして打ち上げられたりして、ちょっとだけ姿を現す、というわけです。

 シーラカンスが発見されたのもそうですよね。まあたとえ今回の件が巨大サメの腐ったものだとして(たいていの巨大漂着物はサメらしいですよ。確かにジンベイザメなど10メートルくらいになりますね)、どこかには「伝説の海の怪物」がいると信じて疑わない自分です。


 

 あと、なんか和久井映見と萩原聖人が離婚したらしい。離婚より、萩原聖人が同い年だったことが分り、そっちの方が衝撃だなあ・・。


 

3 (Thu)

 『 日本の非政府組織(NGO)によるイラクでの支援活動が本格化している。治安の悪さなどから、アフガニスタンでの活動に比べると規模や団体数とも少ないが、6月末までにすでに8団体が現地入りし、医療や衛生、教育などの分野で援助を始めた。武器を持たない民間の支援は着実に広がっている。

 各地で難民や被災民の救援活動をしている東京のNGO「JEN」は、イラクとヨルダンの国境周辺に日本人約12人を派遣。約2000人を抱える難民キャンプで、野外診療所を開いて医療支援をしている。

 東京にいるスタッフは、「日中50度にもなる過酷な気象に加え、キャンプ内で暴動が起きる危険にもさらされている」という。

 イラク北部のクルド人自治区で湾岸戦争後、活動してきた「ピースウィンズ・ジャパン」は、モスルやキルクークに加え活動地域をバグダッドにも拡大。日本人4〜5人を派遣し医療機関への医薬品の提供などにあたっている。

 治安は日ごとに悪化するため、目立たない服装をし、長距離の移動もできるだけ避けているという。スタッフの一人は、「現地の一番のニーズは何か?治安でしょうね」と話し、過酷な支援現場の実態を語る。

 各団体の悩みは、イラク側の窓口になる統治機関がはっきりしない点だ。

 15のNGOが参加する国際援助団体「ジャパン・プラットフォーム」では、地雷や不発弾の処理にも乗り出したいと考えている。そのためには米英軍の協力が必要だが、NGOに求められる中立性の問題が生じる。

 担当者は、「イラクでは本来の交渉窓口となるべき政府機関がない。中立を保つため米英軍とはなるべく一線を画さなければならないが、そうするとおのずと活動の内容が制限されるというジレンマに陥る」と話す(朝日新聞) 』

 

 ほんとうにこういう人たちには頭が下がります。

 ご存知のように(?)、安易な慈善行為や偽のヒューマニズムを心底忌み嫌うワタクシですが、こういうニュースにはほんと泣けてきます。

 だって爆弾が一発でも飛んでくれば、もうそれだけで死んでしまうかもしれないのに。


 

2 (Wed)

 『 2日午前3時ごろ、愛知県豊山町の「名北総合食品センター」内の水産食品店で、冷凍タラバガニなどの入った箱を抱えた男が、店から出てくるのを従業員が見つけた。男は自転車に乗って逃げたため車で追跡、取り押さえて西枇杷島署に引き渡した。同署は窃盗容疑で逮捕した。

 逮捕されたのは同県西春町、工員容疑者(44)。容疑を認め、「食べたかった」と供述しているという。

 調べでは、容疑者は発泡スチロールの箱にタラバガニのほか、ズワイガニ、赤貝、するめも詰めており、販売価格は計2万2750円だった。食品センターには約30店舗が入っているが、2日は定休日で、水産食品店の従業員だけが仕事で来ていた(サンスポ) 』

 

 食べたかった・・。

 そりゃ食べたいわな。

 しかしこの事件、どうしようもないのですが、「箱を抱えた男が店から出て」きて、「自転車に乗って逃げた」というのが、しかも「発泡スチロールの箱」まで用意して、「『食べたかった』と供述」するのが、哀しくて笑えます。

 まあでもねえ、やっぱただ飯はいかんよ。


 

1 (Tue)

 『 昭和31年の会館以来、46年7カ月間にわたって約1450本の映画を上映した東急文化会館が30日、閉館した。老朽化と地下鉄13号線、東急東横線の一体化工事のためで、最後の作品として映画館の閉館と映画好きの少年を描いた名作「ニュー・シネマ・パラダイス」を上映。多数の観客が涙を流して閉館を惜しんだ。

 山下総支配人(40)は、「10年後、ここにもっと大きな映画館が建つことを夢見ています」(サンスポ) 』


 



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