それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事 2003.4. |
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19 (Sat) 『 裁判所の門戸は万人に開かれている――と少なくとも公民の授業ではそう教えているが、とある訪問者が18日、米国最高裁判所からつまみ出された。 この招かれぬ客は小さなトビイロホオヒゲコウモリで、キャシー・アーベルグ広報官によると16日夜、最高裁判所の巨大なセレモニアルホールを飛び回っているのを見つかった。捜索の手から逃れたコウモリは18日、ホールでたむろしたり長い大理石の正面階段に並んでいたりする観光客らの前に再び姿を現した。 警察は正面玄関を閉鎖し、管理人がごみバケツで迷子のコウモリを捕まえて動物管理局員に引き渡した。この間、9人の最高裁判事はコウモリ採集審判には立ち会わず、安全な別の部屋に閉じこもって会議をしていた。 コウモリ捕獲作戦は、昨年の裁判所の駐車場に逃げ込んだキツネを猟犬が取り逃がしてしまった案件よりはうまくいった。アンソニー・M・ケネディ判事は後日、この争いで犬が敗れたことを認め、警備担当官はキツネが自力で建物外へ出る活路を見出したのではないか、と見ている(CNN) 』
12 (Sat) 『 フセイン政権崩壊に伴いイラク全土で治安が急速に悪化している。略奪は首都バグダッドから地方都市にも拡大。国際機関も襲われ、人道支援再開にも支障が出そうだ。作戦を優先し治安回復を後回しにする米英軍への住民の不信も募り、「無政府状態」が続けば、両国が主導する復興にも大きな障害となりそうだ。 バグダッドでは、米英軍の空爆中も治療を続けていたキンディ病院が10日、武装集団に襲われ、救急車やベッド、薬品が持ち去られた。職員も引き揚げ、応急処置しかできなくなったという。 国連児童基金(ユニセフ)事務所は強盗団に襲われ、活動再開は難しいという。周辺国で待機している援助団体も、治安の悪化でバグダッド入りのめどが立っていない。 「権力の空白」は地方にも広がっている。米軍とクルド人勢力が制圧した北部のモスルでも11日、すぐさま略奪が始まった。AP通信によると、群衆が銀行からディナール札の束を運び出し、クルド人勢力のメンバーが威嚇発砲した。モスクのスピーカーで「町を破壊するのはやめよ」と呼びかけているという。 米英軍は略奪行為を見ても、威嚇射撃で牽制するのがせいぜい。戦闘を続けながらでは治安維持にあてる兵力はなく、「我々の任務は警察ではない」という声もある。 イラク国民の間では、治安回復に本腰を入れない米英軍への不信感が高まっている。英紙タイムズは「フセイン時代の方が安心して眠れた」という市民の声を伝えた。米英軍も11日、ようやくバグダッドの米海兵隊部隊の司令官が、略奪をやめさせるよう命令を出した。 だが、米英軍兵士が「警察官」として住民を厳しく取り締まれば、反感を買いかねない。米中央軍のブルックス准将も「権力の空白による混乱で、新しい警察力はまだない。イラク人自身が秩序回復のための組織を作るしかない」と即効薬がないことを認めている(朝日新聞) 』
9 (Wed) 『 「米軍、バグダッドを制圧 フセイン体制は崩壊」 米英軍は9日、イラクの首都バグダッドを制圧した。米軍部隊は同日、繁華街や住宅地などが広がるチグリス川東岸地域にも侵攻し、首都のほぼ全域を支配下に置いた。主要政府ビルは放棄され、一部で略奪も起きるなど、イラク政府の統制はなくなった。イラク側はなお散発的に反撃を続けているが、米政府によると、ブッシュ米大統領は「歴史的な瞬間だ」と表明した。79年以来続いたフセイン体制は、イラク戦争21日目に崩壊した(朝日新聞) 』
8 (Tue) 『 2003年4月7日は、故手塚治虫さんが原作の中で設定したアトムの誕生日。東京・新宿区高田馬場の「科学省」で生まれたとされる。このため、同区はこの日、アトムを「新宿未来特使」に任命、環境や人権をテーマにしたイベントで、今後はキャラクターに活躍してもらう考えだ(サンスポ) 』
6 (Sun) 『 ドイツ北部の町メレで、サーカス団のライオン使いとして働いていた40代後半の女性が、8頭のライオンや2頭のトラともども、サーカス団長の息子(20)と駆け落ちした。地元警察が4日に明らかにした。 サーカス団長が10万ユーロ(約1300万円)の損害が出たとして、警察に通報した。調べによると、この女性は、息子にライオン使いの手ほどきをしているうちに、深い仲になったとみられる。2人は3月31日夜、動物たちを積んだサーカスのトラックで逃走。今のところ2人と10頭の行方はつかめていない。 地元警察のスポークスマンは、「ライオンやトラを手なずけるような女性であれば、20歳の男性と一緒にいても大丈夫ではないか」と話している(CNN) 』
いやめちゃくちゃなコメントですな。まったく配慮も何もないコメントです。 しかしひょっとして、これが女性を応援しようとして言った言葉で、まあこれくらい大目に見てあげなよ、ということだとしたら、もしかしたらそれなりのユーモアの持ち主なのかもしれません。
5 (Sat) 『 イラク南部で捕虜となった米軍のジェシカ・リンチ上等兵(19)救出に際して、イラク人夫妻が命がけで米海兵隊の救出作戦を手引きしていたことが分かった。夫妻の活躍ぶりは海兵隊の公式サイトで「ヒーロー」として紹介されている。夫婦の氏名について海兵隊は公表を避けているが、夫で弁護士のモハメドさんは看護師の妻、6歳の娘とともに現在は安全な場所に保護されているという。 モハメドさんは妻が勤務する病院を訪れた際、警備のものものしさに気付き、医師に尋ねたところ、リンチ上等兵が収容されていることを知った。医師からリンチ上等兵の部屋を聞き出したモハメドさんは、リンチ上等兵がイラク軍人から平手打ちされているのを目撃、「心臓が止まる思いがした」と振り返った。 リンチ上等兵を助けるため、モハメドさんは約10キロ離れた米海兵隊のもとへ徒歩で赴いた。そこで、病院の構造やリンチ上等兵の部屋などについて詳しい情報を集めるよう依頼まれると、すぐに戻って病院を警備する兵士の人数や配置、交替時間などを細かく調べあげた。また妻とともに5枚の見取り図も作った。米軍は、モハメドさんが30日に届けた情報をもとに1日深夜の急襲・救出作戦を練り上げたという。 情報提供だけでなく、モハメドさんは医師らがリンチ上等兵の負傷した足を切断しようとしていると知った際には、上等兵の命にかかわると考え、手術を延期するよう働きかけた。病院の様子を探っていた間も、毎朝すきをみてリンチ上等兵のベッドに近づき、英語で「おはよう」と声をかけて励まし続けた。 モハメドさんは家族とともにリンチ上等兵に再会できる日が来ることを願っているという(CNN) 』
この記事で僕が一番言いたいことは、勇気ある夫婦の英雄的行為のことではなく、ミサイルの標的にしているのがこういった人たちだということ、ヒーローとして祭り上げているくせに、破壊し続けている先がその「ヒーロー」たちに他ならない、ということです。 4 (Fri) 『 避難生活が続く東京・三宅島の三宅村立中学校への新入学生が、今年度初めてゼロになった。同島出身の新中学生がいずれも避難先近くの中学校へ進学したためで、村教委は「予想はしていたものの、寂しい」と話している。 同村立の三宅中、阿古中、坪田中の3中学校は現在、あきる野市内の旧都立秋川高校で合同で授業をしている。村教委によると、今年度、同島出身の新中学生は30人だったが、対象の児童はそれぞれの避難先の学校に進学した。旧秋川高校では村立小学校も授業を続けていたが、転校や卒業で児童がいなくなり、昨年4月から休校状態になっている。 村立中の生徒は、新2年生が4人、新3年生が8人の計12人となった。浅沼和男教育長は、「村立小学校に子どもがいなかったので、予想はしていたが、寂しい。でも近い将来、帰島の可能性があるという明るいニュースも出ている。早く島に帰って、島全体の子どもたちで勉強したい」と話している(朝日新聞) 』
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