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それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事

2003.2.

27 (Thu)

 『 埼玉県吉見町の県道で、小型の馬のポニーが大型トラックにはねられ即死した。

 東松山署の調べでは、ポニーは現場から約300メートル離れた農家が飼っていたペットで、体高約1メートル。道路脇の田んぼから飛び出し、トラックの左側面に激突した。

 トラックの運転手は、「まさか馬が出てくるとは」と驚いていたという(毎日新聞) 』


 

21 (Fri)

 『 21日午前2時20分ごろ、茨城県東海村、私立高校教諭川崎さん(53)方から出火、木造平屋建て住宅約120平方メートルを全焼した。焼け跡から川崎さんと、川崎さんの長男で村立東海中2年、哲史君(14)、二女で村立村松小2年、ちとせさん(8)の3人の焼死体が見つかった。川崎さんは逃げ遅れた哲史君らを助け出そうとして、火にまかれたらしい。

 妻のゆかりさん(43)、長女で県立高校3年、ちひろさん(18)は無事だった。

 ひたちなか西署の調べによると、川崎さん一家は5人暮らしで、出火当時、家族は全員寝ていた。火の手に気づいた川崎さん夫婦とちひろさんは逃げたが、哲史君とちとせさんが外に出てこないことに気付いた川崎さんが、「哲史と、ちとせがまだ中にいる」と言い残して、家の中に飛び込んでいったという。

 焼け跡の子供部屋から、哲史君とちとせさんが並んで寝たままの状態で、手前の廊下で川崎さんの遺体が、それぞれ見つかった。

 出火元は台所か隣接する風呂場付近とみられ、同署は失火の可能性が高いとして、詳しい原因を調べている(読売新聞) 』

 『 大成女子高の酒井教頭は、「進路指導の責任者だった。親身になって子供の進学指導する先生だっただけに残念です」と話した。近くに住む主婦は、「子供会の行事や村祭りに家族5人で参加して、一緒にみこしを担ぐなど仲の良い家族だった。川崎さんは近くに住む母親が外出する時、車で送り迎えするほど親孝行な人だった」とショックを隠せない様子だった(サンスポ) 』


 

20 (Thu)

 『 19日午後6時30分ごろ、東京都昭島市のマンション3階の一室で、居住者の無職女性(32)と友人の無職女性(30)が倒れているのを、2人の家族らが見つけ119番した。居住者の女性は衰弱死しており、友人は脱水状態だったが、命に別条はないという。

 昭島署の調べによると、居住者の女性は死後数日が経過していたが、2人とも外傷はなかった。

 部屋は居住者の女性が昨年1月に賃借契約を結び、翌2月ごろから、十数年来の友人だった女性と同居を始めた。数か月前から月5万5000円の家賃の滞納が続き、今年1月からは電気も止められていた。

 約1か月ほど前から連絡がとれなくなり、その後、家族らが訪れても応答がなかったという。

 友人の女性は、「お金が尽き、1月中旬から何も口にしていなかった」などと話しており、自分の衰弱が激しく、居住者の女性の死亡も気付かなかったという(読売新聞) 』

 

 おいおいそんな理由で死んじゃっていいのかよ・・。

 なぜそんなになるまで何もしなかったんだ、という話になるんだろうな。でもそんなもんなんだよ。ある時何かがふっとなくなり、そのままだったりする。望むと望まざると、終わっていく日常を選ぶ気持ちは分らないでもない。

 でもやっぱりこんなことで死んじゃいけないんだ。


 

16 (Sun)

 『 母親が中学生の長女に万引きをするようそそのかしたとして、茨城県警古河署は14日までに、同県猿島郡の中学3年の女子生徒(15)を盗みの疑いで現行犯逮捕し、母親のパート従業員(40)を窃盗教唆容疑で逮捕した。2人は容疑を認めているという。

 調べでは、女子生徒は14日午後5時ごろ、同県総和町のスーパーマーケットでジャージや弁当など11点(2万円相当)を盗んだ疑い。母親は、「ジャージーを盗んできて。無理しないで。終わったら連絡をちょうだい」などと教え、万引きを決意させた疑い。母親と女子生徒は2人で暮らしていた。女子生徒は当初、母親に盗めと言われたことを隠し、盗んだ理由についてあいまいな供述をしていたという(朝日新聞) 』

 

 もちろん、なんて親だ、ということで選んだのですが、しかし改めて読み返してみると、なんとも哀しい話ではあります。

 この2人にはやむにやまれぬ事情があったのでしょうか。ジャージも買えなかったのだろうか。それとも、別にただ盗もうと悪事をはたらいただけなのだろうか。

 もしこの話を最大に良く解釈したとして、女の子が当初あいまいな供述をしたのは、母親への愛情だったのでしょうか。その辺をどう見るかで、この事件の見方は大きく変わると思います。

 そして、多分それを一番信じているのは、この記事を書いた朝日新聞の記者だと思います。


 

15 (Sat)

 『 「欧州で百万人超す反戦デモ」

 欧州では15日、ロンドン、パリ、ローマ、ベルリンなどの主要都市で、イラクへの武力行使に反対する大規模デモが一斉に行われた。参加者は合計で100万人以上にのぼるとみられる。

 英国でもロンドンだけで数十万人がデモに参加、米国と協調して武力行使に積極的なブレア英政権に対し、抗議の意思を示した。ブレア首相は15日、対イラク強硬姿勢を改めて強調したが、反戦論が強まる国内では一段と苦しい立場に追い込まれている。

 ◆英ではベトナム反戦上回る◆

 英国では15日、市民団体、労組などの連合体「ストップ・ザ・ウォー」や英国イスラム協会などが主催して、各地でイラクへの武力行使に反対するデモが行われた。ロンドンではデモ隊は市内2か所に集合、15日正午、主会場のハイドパークに向かって行進を始めた。早朝から参加者を乗せた貸し切りバスが続々と到着。冬のロンドンでは珍しい晴天になり、主催者は、「50万人が参加し、60年代末のベトナム反戦デモを上回る規模になる」と見込んでいる。集会では、ロンドン市長や米国の黒人運動指導者ジェシー・ジャクソン師などが演説する予定。

 ◆独首都では10万人◆

 政府がイラク攻撃への反対姿勢を鮮明にしているドイツの首都ベルリンでも15日、反戦デモが行われ、約10万人が「正義とは何?」などと訴えるプラカードを掲げて行進した。シュレーダー首相はブッシュ米政権とのさらなる関係悪化を避けるため、閣僚には参加自粛を要請したが、トリッティン環境相ら3閣僚のほか、ティールゼ連邦議会議長がデモに参加。戦争反対派が圧倒的多数を占める世論との連帯を態度で示した。最新の世論調査では、ドイツ国民の38%が「ブッシュ米大統領の方がサダム・フセインより危険」と考えており、「サダムの方が危険」とする国民を1ポイント上回っている。

 ◆ローマでは市史上最大のデモ◆

 ローマ市中心部で15日行われる反戦デモには、100万人以上が参加すると予想され、主催者側は「ローマ市史上最大のデモとなる」とさえ見ている。市内では早くも「平和の旗」が売り切れ状態となっており、デモ前日の14日には古代ローマ遺跡のコロッセオにも平和の旗が掲げられた。有力紙「コリエレ・デラ・セラ」の最新世論調査では、「国連の支持なしでのイラク攻撃に反対」と答えた人は85%に達しており、米国の対イラク強硬姿勢を支持するベルルスコーニ政権と世論のかい離が顕著になっている(読売新聞) 』

 

 世界的に広がる反戦の輪。アジア各国や渋谷でもあったようです。戦争をなぜするの?この世界には平和なんて存在しないの?人は持ってはいけない力を手に入れてしまったの?それとも、もともと愚かしく滅んでいくものなのかな。


 

 『 プーチン・ロシア大統領が、映画や本で人気のハリー・ポッター・シリーズに登場する「嫌な性格」の妖精ドビーに顔が似ているかどうか、ロシアで論争になっている。

 ドビーは先のとがった鼻、ぎょろりとした目が特徴的。昨年末に映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」が封切られると、「大統領そっくり」と評判になった。先ごろ、モスクワの小学校で大統領の似顔絵を描かせたら、ドビーの顔を描いた児童が圧倒的に多かった。

 これが報道され、「教育上よくない」と大人が問題視する騒ぎに。ファンのネット投票では、似ているかどうかは賛否半々だ。

 チマコワ・ロシア大統領府副報道官は、朝日新聞に対し、「大統領自身も似ていると気づいているが、(騒ぎは)ユーモアと受け止めているようだ」とコメントした(朝日新聞) 』


 

12 (Wed)

 『 大阪府警西淀川署は、女性のスカートの中を隠し撮りしたとして、府迷惑防止条例違反の現行犯でトラック運転手容疑者(30)を逮捕した。調べによると同容疑者は、今月2日夜、西淀川区のコンビニで買い物中の会社員女性のスカートの中をデジタルカメラで撮影した疑い。

 同容疑者は、(1) 2人連れは避ける (2) 撮影に成功してもすぐに逃げない−など約10条からなる「隠し撮りの心得」をパソコンで作成していたという。「駅の階段などで約300人を撮った。男女交際の経験がなく、隠し撮りが女性と接触できる唯一の機会だった」と供述しているという(サンスポ) 』

 

 もちろん、この男に対する同情の余地などこれっぽっちもありません。まったく哀れな奴です。「男女交際の経験がなく、隠し撮りが女性と接触できる唯一の機会だった」って、おいおいそれは違うだろ!

 根本的な思考の思い違いが最大に哀れなところです。しかもあんた30かい!

 と、2回ツッコミを入れたところで、後に残るこの苦い気持ちって、どんなもんなんでしょう。


 

11 (Tue)

 『 11日午後4時15分ごろ、埼玉県入間市下藤沢のアパート室内で、男性1人と女性2人が倒れているのを、訪ねてきた女子高校生(17)が見つけ、119番通報した。3人は病院に運ばれたが、すでに死亡していた。室内に七輪などが持ち込まれており、狭山署は自殺の可能性が高いとみて調べている。

 3人は、インターネットの自殺志願者が利用するサイトで知り合ったらしい。

 死亡したのは、近くの無職男性(26)と、千葉と神奈川県在住とみられる20歳代くらいの女性2人で、男性はコート姿、女性は寝袋に入った状態で、川の字に並んであおむけの状態で倒れていた。死因は一酸化炭素中毒とみられ、死後数日。七輪は練炭用で、部屋の4か所に1つずつ置かれていた。ほかに、練炭入りのバーベキューコンロも2つ置かれていた。いずれも4分の1程度が燃えていた。部屋のガラス戸は、内外から粘着テープで目張りしてあった。遺書などは見つかっていない。

 狭山署の調べに対し、発見者の女子高校生は栃木県在住といい、「男性らとはインターネットを通じて知り合った。1か月ほど前にアパートに来て男性と会ったが、数日前から連絡が取れなくなり、心配になって訪れた」と話しているという。

 現場のアパートは、4世帯入居できるが、いずれも空き室で、無施錠になっていたという。女子高校生の話から、男性らがこの部屋に以前から出入りしていた可能性もあるという。

 昨年12月、男女らが知り合った自殺志願者サイトに、心中を呼び掛ける書き込みがあり、狭山署ではこの男性のものとみて調べている。内容は「心中相手を探しております。方法は練炭による一酸化炭素中毒死です。練炭・コンロ・睡眠薬・密封できる部屋。全てそろえ終わりました。参加したい人には、睡眠薬を差し上げます。ただし、女性に限ります。やっぱり独りだと寂しいですからね。場所は埼玉県です。時期は、1月-2月中を計画しています」。

 男性はその後、呼び掛けに応じた女性3、4人と都内で会ったらしい(読売新聞) 』

 

 この人たちって、いったい何がしたかったの?

 別に命を粗末にするなとか、こういうサイトが悪いとか、こんな奴らのために言いたくもないし関わりたくもないんだけど、お前らのせいでもっと窮地に立たされてる人たちが、更に抜き差しならなくなったりするわけだ。

 寂しいと泣きごと言うくらいなら死ぬな。もっと生き抜いて、骨の髄まで寂しさを味わってから、堂々と死んでみろ。


 

5 (Wed)

 『 千葉県と東京を結ぶJR京葉線で3日朝、高校受験に向かう電車を乗り間違えた千葉県内の女子中学生のため、ノンストップの快速電車を途中駅に臨時停車させる特例措置が取られた。動揺する中学生を心配した乗客たちの力添えもあり、中学生は試験開始にぎりぎり間に合ったという。

 中学生は午前9時20分から始まる千葉市内の公立高校の入試を受けるため、午前7時45分ごろ、最寄りのJR蘇我駅から内房線で千葉駅へ行き、総武線上り電車に乗り換えて、隣の西千葉駅へ行こうとしていた。

 ところが緊張のためか、蘇我駅で反対側ホームにいた電車に乗ってしまった。これが東京・八丁堀駅までどこにも止まらない京葉線上り通勤快速。都県境の舞浜駅近くに来たあたりで、乗り間違いに気がついた。

 不安で今にも泣き出しそうな中学生から事情を聞いた周囲の乗客らが、親と話をさせようと携帯電話を貸したり、車掌と相談するため、満員の乗客の間を縫うようにして、中学生を最後部車両まで連れて行ってあげたりした。

 申し出を受けた車掌からの連絡に、JR千葉支社も「若者の将来がかかっているのだから」と臨時停車を決め、車内放送で断ったうえで、午前8時10分過ぎ、電車を新木場駅で止めた。

 車掌は乗客の安全のため、各車両のドアは開けず、中学生を車掌室からホームに降ろした。中学生は同駅の駅員に西千葉までの乗り継ぎ方法を教わると、すぐに下りの武蔵野線乗り入れ電車を使い、西船橋経由で西千葉へと向かった。通勤快速のほうは、その後、速度を上げて走ったため、京葉線のダイヤに乱れはなかった。

 新木場駅には夕方、中学生の親から「おかげさまで娘も何とか試験開始に間に合いました」とお礼の電話があった。JR千葉支社では「今回の臨時停車はあくまで特例」としながら、「これで見事に受かってくれれば」と話している。(読売新聞)

 

 だいたいどこに、あの朝の通勤地獄の中で他人のために何かしようなんて思う人がいるのでしょう。あの混雑の中でそこまでやる人間なんているのだろうか。そして、「若者の将来がかかっているのだから」なんてことで、電車を停めようと決意する人なんていたのだろうか・・。

 そんなのはただのおとぎ話であり、ありえない美談としてどこまでも美しくすることは可能であるに違いありません。

 でも、だから何が悪いというのでしょう。ここには、ほんの一瞬でも誰かのことを考え、正しいとか間違っているとかではなく、何かをしようとした人がいました。それを非難することは簡単だけれど、そんな奴はどこか遠くで一人で暮らせばいいのだし、その一瞬だけは確かに存在したゆるやかなきらめきは、誰にも汚されず、また、半永久的に朽ちることもありません。


 

3 (Mon)

 『 空中分解したコロンビアにも搭乗経験がある日本人宇宙飛行士の向井千秋さん(50)は2日、日本人記者団と会見し、「多くの科学実験を大成功に導いた人たちが、あと15分で帰還するという時に、亡くなったことは残念でたまらない」と、硬い表情で語った。

 7人が交代で行った実験の総合的な調整役を務めた向井さんは、「7人とは飛行前から親しかったが、みなまじめで温かい人ばかりだった。家族を亡くしたような気持ちだ」と振り返った。

 「宇宙飛行に危険が伴うことは分かっていたが、本当にこんなことが起こるとは思っていなかった」という向井さん。

 「コロンビアが老朽化していたとは思わない。事故をきちんと解明し、さらにいいものを作り、進んでいってこそ、亡くなった人に『きちんとやっています』と言えることになるだろう」と話した(共同) 』


 

2 (Sun)

 『 「シャトル空中分解し墜落 帰還直前、乗員7人絶望」

 帰還直前だった米スペースシャトル・コロンビアが、米東部時間1日午前9時ごろ(日本時間同日午後11時ごろ)、地上との交信を絶った。米航空宇宙局(NASA)は墜落を確認。何らかのトラブルで空中分解し、乗組員7人全員が死亡した可能性が強い。米政府は「テロの情報はない」としている。シャトルは113回目の打ち上げで、死亡事故は86年1月のチャレンジャーの爆発(7人死亡)以来2度目。コロンビアは28回目の飛行だった。

 CNNテレビは、炎に包まれた物体が白い航跡を残しながら上空を横切る映像を繰り返し放映している。この物体は途中で数個に分かれながら落下した。NASAはテキサス州内に落下した残骸がコロンビアのものと確認した。

 交信が途絶の前後、「大きな衝撃音がした」との情報も寄せられている。NASAは緊急事態を宣言、救助チームを組織してコロンビアの捜索を急いでいる。

 ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で週末を過ごしていたブッシュ大統領は同日正午、急きょ、ホワイトハウスに戻ることを決めた。

 コロンビアは先月16日にケネディ宇宙センター(米フロリダ州)から打ち上げられた。16日間にわたって地球を周回する軌道上で科学実験をこなした。1日午前9時16分にケネディ宇宙センターに帰還する予定だったが、十数分前に管制センターのあるジョンソン宇宙センター(米テキサス州ヒューストン)との交信が途絶えた。これと同時に、管制センターは、コロンビアの飛行状態を示すデータを得られなくなった。帰還の途中、トラブルに見舞われた可能性が強く、乗組員の生存は絶望的だ。

 コロンビアは打ち上げ直後、外部燃料タンクの断熱材が落下、シャトルの左翼に当たったとみられる。だが、NASAは着陸直前の会見で「問題はない。予定通りの着陸を行う」としていた。

 シャトルの事故は、86年1月、乗組員7人が死亡したチャレンジャーの爆発事故以来。

 3月1日には、日本人として5人目の野口聡一飛行士がアトランティスに初めて乗る予定だったが、今回の事故ですべてのシャトルの打ち上げが無期限延期されるのは必至だ。

 長期にわたってシャトルの打ち上げが途絶えることで、国際宇宙ステーションの建設計画にも大きな影響が出ると見られる。

 昨年6月、発射に向け整備中のディスカバリーとアトランティスで、燃料配管に小さな亀裂が見つかった。発射台で打ち上げ準備をしていたコロンビア、宇宙から帰還直後のエンデバーにもあった。部品の交換と整備のため、7月以降の打ち上げが延期され、昨年10月に再開したが、導入から20年前後がたつシャトル4機の老朽化が問題視されるようになった。コロンビアは81年、シャトルの1号機として飛行した(朝日新聞) 』

 

 

 『 「予算・人員削減の合理化に批判必至 コロンビア空中分解」

 7人を乗せた米スペースシャトル・コロンビアが、86年1月のチャレンジャー爆発事故の悪夢を繰り返した。この事故の後、安全対策がとられ、日本人宇宙飛行士も乗り組むようになったシャトルだが、まだまだ危険と隣り合わせであることを改めて見せつけた。米航空宇宙局(NASA)の予算や人員が削減されており、こうした合理化への批判が強まりそうだ。

 NASA高官は99年10月、「現時点でシャトル本体が失われるほどの事故確率は245分の1」と、議会証言した。245回打ち上げれば1回は失われるという計算だ。商用ジェット機の事故確率が飛行100万回に1回とされるのに比べると、とんでもない高さだ。NASAはシャトルの主エンジンを改良することで483分の1に下げ、さらに改良を重ねて735分の1まで下げられると説明したが、それでも「安全な運搬手段」というにはほど遠い。

 原因解明にはしばらく時間がかかるだろうが、NASAの予算削減と人員減がシャトルの安全を脅かしているとの指摘は相次いでいた。

 NASA報告書によると、95年に常勤換算で約3千人いたシャトル要員は現在2千人。多くの重要な部門で良質の労働力が不足している結果、過労が目立ち、職場放棄や訓練のさぼり、ストレス相談などが増えたという。さらに60歳以上の要員が30歳以下の要員の2倍以上に及ぶなど、高齢化も進んでいる。

 今回事故を起こしたとみられるコロンビアは、現在4機あるシャトルでも最古参機。電気配線の劣化や配管のひび割れなどがみつかるなど、老朽化が進んでいた。

 一方、国際宇宙ステーションでは宇宙飛行士の長期滞在が始まり、ステーション組み立てや飛行士の交代などで、シャトルの出番は大幅に増えていた。99年は3回だったシャトル打ち上げが01年に6回、02年は5回。会計検査院も「要員を質、量ともに充実させ安全を確保する必要がある」と指摘していた。

 NASAはシャトルの打ち上げや整備の民間委託を進める方針を打ち出していた。「コスト意識が高くなり、結果的に安全性が高まる」との理由だったが、すでに一部民間に任せながらコスト削減を強調する姿勢に、「NASA内部の専門技能が失われ、安全面がおろそかにはならないか」と懸念する声が、飛行士などから漏れていた(朝日新聞) 』


 

1 (Sat)

 『 万引き容疑で警察官に任意同行を求められた川崎市内の中学3年生が逃げようとして電車にはねられ死亡した事故で、通報した川崎市川崎区にある古書店の店長(44)に「配慮がない」などの批判が寄せられ、店長が店を閉めていたことが分かった。店長は1日記者会見し、閉店後に「通報は正しい」との意見が多数寄せられたことから、「廃業するかどうか、もう一度考え直したい」と語った。

 店長によると、事件後、対応を非難する匿名の電話が店に約20件寄せられた。中には「人殺し」と言って切る電話もあったという。悩んだ末、事故5日後の26日朝に「意見を真摯に受け止め廃業します」との張り紙を張って店を閉めた。

 「(通報したという)対応は間違っていなかったと思うが、そのことと中学生が亡くなったこととの気持ちの折り合いがつかず、精神的につらくなった」という。

 その後、張り紙を見た商店街役員が「店を閉めるべきではない」との手紙を寄せたほか、古書店チェーンの本社に「通報は正しい」と店長を励ます内容のメールが約1000通寄せられたという。

 店長は「激励をもらったことに驚いている」として、「結論は出し直したい」と語った。

 川崎署によると、中学生は1月21日午後、マンガ本6冊を持って出ようとしたところを店長が呼びとめた。正しい名前や学校名を言わないとして、110番通報した。署員が署に同行しようとしたところ、走り出して遮断機が下りた踏切をくぐり、電車にはねられたという(朝日新聞) 』

 

 

 1月30日のコーナーでも紹介したこの事件、やはりおかしいと思った人はたくさんいたみたいで、励ますメールが多数寄せられていたのですね。店長さんには是非店を続けてほしいし、心無い中傷なんかに負けず、また、確かな目を持った良識ある人が、ここに大勢いることを願います。


 

 

 さて、不可解かつ哀れな事件が、まったく関連していないにも関わらず、同じような境遇の人によって引き起こされました。

 

 『 山口県警新南陽署は、詐欺の疑いで住所不定、無職佐々木容疑者(61)を逮捕した。

 調べでは、佐々木容疑者は1日午前3時半ごろ、同県新南陽市若山二丁目のガソリンスタンドで、支払う意思がないのに給油を依頼し、ガソリン約37リットル(3810円相当)をだまし取った疑い。佐々木容疑者は給油後逃走したが、同県防府市内で発見、逮捕された。

 佐々木容疑者は1月23日、青森市内で一日間の契約でレンタカーを借り、山口県まで走行。逮捕時の所持金は数百円だった。調べに対し、同容疑者は「出身地の山口県小野田市に帰るつもりだった」と話しているという 』

 

 『 開く予定もないのに、飲食店3軒に次々忘年会を予約し、各店に1人1万円の料理を17-28人分用意させた男が、偽計業務妨害容疑で和歌山県警田辺署に逮捕された。男は「いい格好したかった」と供述しているという。

 調べによると、男は住所不定、無職小山容疑者(59)。昨年11月から12月にかけて、和歌山県田辺市内のすし店やかっぽう計3軒にそれぞれ、「12月10日に忘年会をしたい」とうその予約を入れ、各店の営業を妨害した疑い。

 小山容疑者は電話ではなく、それぞれの店に足を運んで予約していた。二度訪れ、人数を増やした店もあった。3軒の中には一度も行ったことのない店も含まれていたという。同署は余罪があるとみて調べている 』


 



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