それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事 2003.12. |
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28 (Sun 『 )戦後の混乱期に、希望の光を与えた日本人最初のボクシング世界チャンピオン、白井義男さんが亡くなった。 白井さんは、身長1メートル67とフライ級としては長身の体で、当時としては珍しいフットワークを使うアウトボクサーだった。 「中堅」クラスだった白井さんが飛躍の原動力となったのが、米国の大学で体育コーチとしての経歴を持つ連合国軍総司令部(GHQ)のアルビン・カーン博士との出会いだった。「科学的ボクシング」を伝授され、メキメキ頭角を現した。1952年、マリノとの世界戦では、特設リングが作られた後楽園球場に4万5000人という大観衆が詰めかけ、リングサイド席は当時として破格の3600円の価格が付いたほど。 途中、チャンピオンのダド・マリノ(米)のパンチを受けてピンチになったが、「自分のために戦うと思うな。日本はアメリカに戦争で負けた。日本のために頑張れ」とのカーン博士の言葉を思い出し、終盤、盛り返して日本人初のチャンピオンとなった。 カーン博士の兄弟弟子でヨネクラジム会長の米倉健司さんは、「大選手でした。フライ級としては体に恵まれていてフェザー級の選手も練習では倒していた。我々の時代では、世界チャンピオンになったというのは大変なことです」と振り返る。 日本プロボクシング協会会長のファイティング原田さんは、「白井さんが日本初代の世界王者で、僕が2代目。白井さんに追いつき、追い越せという気持ちで頑張ってきた。大事な先輩だった」と話す。 世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級前王者の辰吉丈一郎選手(33)は「突然のことで……。いろいろと思い出があって、ショックで今は何も言えない」と言葉少なだった(読売新聞) 』
25 (Thu) 『 「イラク前線の息子、母親に最高のクリスマス贈る」 ワシントン州ケネウィック(AP) クリスマスを目前に、米国では多くの家庭が米兵としてイラク前線にいる子供たちの安否を気遣っている。そんな母親のひとりだった当地のデビー・トゥシェットさんは、最高のプレゼントを前線の息子から贈られた。 トゥシェットさんは今月13日、クリスマス・ショッピングのため姉と地元のショッピング・センターに出かけた。この時期になるとショッピング・センターに現れるサンタクロースに、プレゼントに欲しいものをお願いするのが、トゥシェットさんたちの年中行事。 今年のトゥシェットさんは、毎年のようにダイヤモンドが欲しいとお願いしたほかに、イラクに派遣されている息子の無事な帰還を希望した。 するとトゥシェットさんは店先の飾り付けの中に、迷彩服を着た身長約182センチの、最高の「贈り物」が紛れているのを発見。 「神さま」と喜びの叫び声をあげてトゥシェットさんが抱きついたのは、1年以上も会っていなかった息子のボビー・トゥシェットさん(20)。ボビーさんは約2年前に陸軍へ入隊し、約9カ月前からイラクに派遣されていた。 ボビーさんは2カ月ほど前、クリスマス休暇に帰郷できることを知った。母親を驚かせるため、父親と母の姉だけに帰宅することを伝えて、この「サプライズ・プレゼント」を計画した。 「家に帰って母を驚かせるほど、すてきなクリスマス・プレゼントはないでしょう?」とボビーさんは話している。 父親のボブさんによると、「妻は息子の不在に本当に落ち込んでいたから、本当は帰ってくるんだよというのを秘密にしておくのはとても大変だった」という(CNN) 』
18 (Thu) 『 最古の彫像を、独チュービンゲン大のニコラス・コナード博士らが、ドイツ南西部のホーレ・フェルス洞くつで新たに発見した。マンモスの牙を彫って作った水鳥や馬の頭、人間とネコ科の動物の半人半獣像で、年代は約3万−3万3000年前と見られる。いずれも全長5センチ以下と小さく、当時から精巧な彫刻技術があったことをうかがわせている。 3つの彫像は1999年から2002年にかけて発見された。水鳥の彫像は、首が伸びている様子から、飛行中か潜水中の状態を表現したと見られる。羽の1枚1枚を丁寧に浮かび上がらせており、人類は彫刻を始めてまもなく高度な技術を習得した可能性を示している。 彫像を作った理由は不明だが、動物の素早さや強さに畏敬を念を抱き、その動物の像を作ったとする説や、半人半獣の像があることから宗教的な儀式に使ったとする説などが唱えられている。3万年前は、フランスのショーベ洞窟で人類最古の壁画が描かれたころで、芸術性が芽生え始めた時期とされている(読売新聞) 』
14 (Sun) 『 20年以上前にレストランを営んでいた夫妻の元にこのほど、現金500ドルが入った手紙が突然、届いた。送り主の名前は「F.E.」とアルファベットのみ。手紙には「昔の従業員です。店で盗んだお金をお返しします」と書かれていた。 100ドル札5枚が入った封筒を受け取ったのは、デイブ・マッコーリーさん(64)夫妻。2人は、1981年までレストランを経営していた時、誰かが店のお金を少額盗んでいることに気付いていた。しかし、そのまま忘れ去っていた。 隣接するネブラスカ州オマハの消印が押された封筒の手紙には、こうつづられていた。「わたしは、かつてお2人が経営していたレストランで働いていたものです。何年も前、わたしが子供のころでした。当時、何度かお金を盗みました。少額でしたが、盗んだ金額を合計し、利息をつけた500ドルを送ります。メリークリスマス」。 「F.E.」は、「former employee(かつての従業員)」を意味するらしい。送られてきた500ドルは好きに使えるが、夫妻は慈善団体に寄付する考え。 「怒りはない。これを受け取っただけでも、いい気分だ。世界中が暗く、憂うつなニュースでいっぱいのこのご時世に、うれしいことじゃないか」と感激している(CNN) 』
12 (Fri) 『 和歌山県警白浜署は、東京都練馬区生まれ、元会社員小林(42)と奈良県大和郡山市生まれ、無職岩木(58)の両被告を窃盗容疑などで逮捕、追送検した。 調べによると、2人は今年3月、和歌山県新宮市内のスーパーで、車から盗んだクレジットカードを使ってブレスレット1本(16万円相当)を詐取した疑い。 小林被告は逮捕前の今年1月、東京都内のリフォーム会社の支店が閉鎖されたため退職。今年2月、旅先で所持金の大半を盗まれ意気消沈していたところ、奈良県内の暴力団を破門され、大阪市内で作業員をしていた岩木被告に出会った。 その時に岩木被告から、あんパンとかまぼこをもらったことから意気投合。車で京都、和歌山、滋賀など1府6県を“窃盗行脚”し、車上狙い30件(約250万円)を自供した。小林被告は、「あんパンの味が忘れられず一緒にいた」と話している(読売新聞) 』
こ、これは・・。 日本の今を鋭く糾弾する事件か! リストラ男と暴力団を破門された中年同士、意気投合して車で車上荒らし。しかもその出会いが、意気消沈していたところにあんパンとかまぼこ。困ってる中年に、そんな心づくしが出来る人間が果たしてどのくらいいるのか。しかも、「あんパンの味が忘れられず一緒にいた」なんて、最近ではとんと聞かなくなってしまった義理人情の世界。惜しむらくは、そこから他人の物に手を出してしまったことだけど・・。 これ戦後すぐくらいだったら、けっこう美談だったかも。 しかしそれにしても、今この現状をすごくよく表してるよね。そこらのおとぎ話より、よっぽど泣かせます。次に意気投合する時には、今度は人の役に立つようにしてくれい。
11 (Thu) 『 ミナトヨコハマのシンボルの1つで国内最大級の観覧車「コスモクロック21」に10日未明、社会人カップルが人目を盗んで乗り込みに成功。と思ったら「ドアが開かない!助け〜て〜」と45分間も缶詰に。携帯で119番通報して救出された2人は「港を散歩中に興味本意で…」と話すが、建造物侵入容疑で書類送検へ。それにしても中でナニやってたの? ドジなカップルが“袋のネズミ”となってしまったのは横浜市中区新港の「よこはまコスモワールド」の大観覧車。2人は群馬県沼田市出身で都内にある芸能事務所の新米マネジャーの男(24)と、渋谷のバーに勤めるホステス(26)=川崎市多摩区。男は3カ月ほど前に上京、11月上旬からホステスのいるバーに通うようになったという。 調べだと、前夜もバーを訪れた男は、店が引けるのを待って午前零時ごろ、ホステスをマイカーに乗せてヨコハマドライブへゴー!みなとみらい地区を散策しながら横浜の夜景を楽しんだ。そして午前5時前、男の目に明かりの消えた大観覧車が飛び込んできた。「あれ乗ったことがないよねぇー。乗っちゃおうか!」と2人は意気投合。 空はまだ真っ暗。遊園地の入場門は閉ざされ人の気配はナシ。高さ2メートルの門扉を乗り越えた2人は観覧車へダッシュ。止まったままの観覧車。一番下のゴンドラの扉に手を掛けると簡単に開いた。男が誘うと、ホステスも「寒いから」と乗り込んだ。「しめしめ」と男が思った瞬間、扉の外で「ガッチャン」。いったん閉めると落下防止のため外からしか解錠できない構造だったのだ。 下心を実行に移すどころではなくなった男。ホステスとしばらくぼう然としていたが、厳しい寒さも手伝って携帯電話のダイヤルを押し「助けて〜」。缶詰になって45分後、救急隊によって扉が明けられた。 同園の塀などには赤外線感知器が備えてあり、2人が乗り越えた直後に自動通報で警備員が駆けつけたが、真っ暗なうえ、ゴンドラに乗り込んでしまい見つからなかったという。 2人は、「お騒がせして申し訳ありません。興味本位に乗っただけ」と平謝りだというが、横浜水上署は建造物侵入容疑で書類送検する方針。 同園によると侵入は今回が初めてで、「乗り場横の運転ボックスは電源キーがないと動きません。いかがわしいことをしようとしたのなら許せません」と話している(サンスポ) 』
この臨場感溢れる文章、素晴らしいなあ。まあ、ほんとお騒がせ野郎には大困りですが、なんとなく許せてしまうのは、この文章のせい・・?
9 (Tue) 『 「線路に車輪や石置く、はねられた猫の仕返し」 8日午後3時10分ごろ、大阪府貝塚市のJR阪和線和泉橋本−東貝塚間で、線路に自転車の車輪や石などがあるのを特急「くろしお16号」の運転士が発見、緊急停車した。運転士が線路脇に除き、約5分後に運転を再開。けが人はなかった。 線路脇にいた男が投げ入れたと認め、貝塚署は往来危険の疑いで住所不定、無職、藤田容疑者(52)を逮捕した。「飼っていた猫が電車にはねられて死に、仕返ししようと思った」と供述したという。 調べでは、藤田容疑者は自転車の車輪2つと段ボール箱、重さ5キロの石を線路に投げ入れた疑い。 JR西日本によると、上下計2本が運休、上下計13本が最大8分遅れ、約2900人に影響した(サンスポ) 』
うーん、相当悔しかったんだろうな。そこまでやってくれて、きっと猫もかたきを取ってくれたと思ってるよ。 でもやっぱり恨みはもっと何かに繋がる形で晴らさないとさ。遺恨は残ったままになってしまうよ。
8 (Mon) 『 沖縄県内の女子学生ら14人が7日夜、具志川市のハンセン病元患者、金城幸子さん(62)方を訪れ、4人が一緒に入浴を楽しんだ。元患者に対する熊本県のホテルの宿泊拒否問題に驚き、「私たちと隔たりがないことをアピールしたい」と企画した。 沖縄国際大1年の祖堅加奈枝さん(19)らで、高校時代から沖縄県名護市の国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」の入所者と交流してきた。4人の学生らと入浴した金城さんは、「背中を流してもらい、夢のよう。うれしくて涙が止まらなかった。裁判で勝っても十分に理解されていないのではと気になっていた。この問題を機にもっと理解が深まってほしい」と感激していた。 専門学校生の安里綾乃さん(18)は、「友人と風呂に入るのと同じ感覚で楽しめた。今度はもっと大勢の元患者と温泉に行きたい」と話していた。 祖堅さんらは1日から学内や街頭で宿泊拒否問題に抗議する署名を集めており、ホテル側に送付する(毎日新聞) 』
6 (Sat) 『 5日午後5時25分ごろ、神戸市営地下鉄の新長田駅―板宿駅を走行中の車内で、乗客の神戸市長田区の男性会社員(29)が、優先座席に座って携帯電話を操作していた女性会社員(18)と女子高校生(17)に注意した後、2人の顔を数回たたいて10日〜1週間のけがをさせた。 兵庫県警須磨署は傷害の容疑で逮捕。調べでは、当時、車内は座席が埋まり、数人が立っている状態だった。新長田駅でお年寄りが乗り込んできたため、席を譲るよう2人に注意をしたが、女子高生らは応じなかったらしい。女性らは「大声を出され、突然、たたかれた」と話しているという(毎日新聞) 』
まあ暴力はいかんよ。 でもねえ、これで逮捕ですか・・。これじゃあますます、ばかどもにちゃんと注意する人がいなくなっちゃうねえ・・。 |
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