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その日起こった重要(かもしれない)出来事をメモしておくコーナー

2002.10.

24 (Thu)

 『 兵庫県西宮市の「am/pm甲子園浦風店」で、男が商品の代金を渡した後、カウンター越しに果物ナイフを店長(38)の腹に突き付け、「金を出せ」と脅した。店長は「そんなことをしてもビデオに写っているで」と言い、防犯用に置いてあったドライバー(長さ約62センチ)で男に反撃して取り押さえ、店長の通報で駆けつけた甲子園署員に引き渡した。同署は強盗未遂と銃刀法違反の現行犯で男を逮捕した。店長にけがはなかった。

 調べによると、男は西宮市の無職の男(31)。男は店内に客がいなくなるのを見計らっていたとみられる。9月中旬に会社を辞めて、犯行当時、所持金はほとんどなかった(サンスポ) 』

 何とも言えないこの事件。当然、店長の武勇さを褒めるべきところなのですが、それにしてもこの犯人の情けなさといったら、ばからしいだけにどこか悲しくもあります。

 この男はなぜ会社を辞めたのでしょう。リストラなのだろうか。同い年なんだよなあ。

 それにきっと捕まる時、すごくやられちゃったんだろうな。まあ、刺して殺人犯として捕まらなかったことをせめて幸運に思うんだな。やはりまっとうに生きていかなきゃいけないのさ。


 

21 (Mon)

 『 チェスの世界王者、ロシアのウラジーミル・クラムニク氏と最強のチェス・コンピューター「ディープフリッツ」の8番勝負は19日の最終戦で引き分け、双方とも通算2勝2敗4引き分けに終わった。

 対戦はバーレーンで今月初めから英興行会社主催で続けられ、引き分け賞金80万ドル(約1億円)を手にしたクラムニク氏は、「疲れ果てた。チャンスはあったが奇妙な間違いを幾つか犯してしまった」と話した。

 人間対コンピューターのチェスは5年前、当時無敵だったロシアのガリ・カスパロフ氏がIBM「ディープブルー」に敗れた対戦が知られる。クラムニク氏はカスパロフ氏の弟子で、一昨年に師匠を破って世界王者に。師匠の雪辱に向けて“人類代表”に期待が集まったが、引き分けに持ち込むのがやっと。

 ディープフリッツを開発したドイツのソフトウエア会社は「今回の対戦を分析すればさらに強くなる」と自信を見せている(サンスポ) 』

 「ディープブルー」は、初めて人間に勝ったコンピュータ。このときIBMの開発者は、「大変嬉しいが、同時にどうしようもなく虚しい」というようなことを言って、それ以来「ディープブルー」の開発を止めてしまった。

 さて今回のマシンは、だからちょっと違うようですな。

 それにしても、天才的なひらめきより、過去の幾億もの記録の集積と、その中から最適だと思われる方法を選択することの方が強いのか。その答えは、とりあえず今回は持ち越しのようです。


 

17 (Thu)

 『 スキャナーの上に載った人間を、等身大のままカラー印刷できる「人間コピー機」を、大日本スクリーン製造が開発した。肌の毛穴や洋服のしわもくっきり写るほどの解像度に加え、画面に密着して撮影するため、被写体独特の質感や立体感も表現できる。同社は、ポスター・カタログ作製用や、イベント集客用に装置を売り込んでいる。

 スキャナー画面は縦115センチ、横81センチ。通常のコピー機と同様に画面を読みとり、約90秒間で全体を撮影し、15分後にはデジタル処理された画像が大型ポスターに印刷される。画面は強化プラスチック付きで、重さ120キロまで耐えられる。

 装置は1台約1100万円。元々は設計事務所や行政機関向けの地図・設計図の複写機として一昨年末に発売された。高い撮影能力に目をつけたジーンズメーカーから、洋服を着た人間ごと撮影できる装置を作ってほしいと頼まれ、試作機を開発。ガラス越しに肌が密着した様子や、衣服の材質の質感なども表現できるとあって、別の衣料品メーカーも商品カタログの撮影に使った。

 9月に千葉県であったイベントで展示したところ、ポスター作製を希望する若者らが3日間で約200人詰めかけた。好評を受けて2号機の製作も始めている。同社は「従来のカメラとは違う撮影ツールとして貸し出すなど、新たなビジネスにつなげたい」という(朝日新聞) 』

 うーむ、ついに出たか・・。


 

15 (Tue)

 『 北朝鮮が「死亡」と伝えた横田めぐみさんの娘とされる少女、キム・ヘギョンさん(15)が、平壌・順安空港で政府の受け入れチームと面会した。一時帰国した5人はキムさんと面識があり、再会に涙を流したという。

 政府の受け入れチームが順安空港に到着した直後、キムさんが来ていることを知らされ、貴賓室に入ってもらった。

 少女は水色の縦縞のブラウスを着ていた。少女は「空港に来れば、おじいさん、おばあさんも来てるかなと思った」と空港に来た理由を話した。朝早く出勤した父には黙って来たという。

 部屋には曽我ひとみさん(43)ら、一時帰国する5人が同席していた。曽我さんはキムさんに近づいて小声でささやき、泣きながら抱きしめた。キムさんも泣いていた。曽我さんは、拉致された後に横田さんと暮らした時期があると、9月に政府の調査団に明かしている。

 受け入れチームの中山恭子内閣官房参与は、「おじいさん、おばあさんが会いたがっている」とキムさんに話した。キムさんは「自分も早くお会いしたい。ただ学校の勉強があるので」と答えたという。

 受け入れチームが、めぐみさんの母早紀江さんが書いた本を手渡すと、キムさんは喜んでいたという。

 横田めぐみさんの母早紀江さん(66)は15日、めぐみさんの娘とされる少女が平壌の空港に来ていたことを知り、「手紙一枚でも、小さなブラウス一枚でも持って行ってもらえば良かったなと思いました。まさか、空港まで来ているとは思わなかったので、びっくりしました」と記者会見で語った。

 早紀江さんはめぐみさんの「死亡」を信じていない。真相が解明されていないのに、「孫」の存在にまで思いを及ぼすことは、これまでできないでいた。その早紀江さんに「祖母」の顔がのぞいた。

 父滋さん(69)は、いまの時点での訪朝を見合わせている家族会の代表と、「祖父」の二つの立場に苦渋をにじませる。報道陣から「少女はどちらに似ていますか」と尋ねられると、「私の方に似ていると思います」とはにかんだ(朝日新聞) 』


 

13 (Sun)

 『 高速・大容量通信の光ファイバーを家庭まで引き込む超高速通信サービス(FTTH)の利用が9月末時点で10万回線を突破したことが通信各社の集計などで確実となった。NTTが世界で初めて実用化し、サービスを始めて1年余りで大台に達したが、普及の速度の方はいまひとつで、業界は今年度下半期の「加速」に期待している。

 FTTHの利用者数は、半年前の3月末時点で2万6400回線だったが、9月末にNTT東日本、西日本の「Bフレッツ」が7万1300回線となり、これに有線ブロードネットワークスや、関西電力や東京電力などの「電力系」の数字が加わり、10万回線の突破が確実となった。

 ただ、このままのペースでは1年前に総務省が出した予測(03年3月末で97万回線)の達成は難しく、電話線を使ったDSLの422万回線や、ケーブルテレビ・インターネットの175万回線にはまだ遠く及んでいない。

 普及に拍車がかからない理由として、NTTは、@新築以外の建物で光ファイバーの引き込み工事が予想以上に困難 A毎秒100メガビットの高速性を生かすコンテンツ不足 B月額料金(5000円前後が中心)がまだ利用者には割高に感じる−などと分析する。

 <FTTH>

 Fiber To The Homeの略。光ファイバーを一般家庭と接続する取り組みは、世界で日本が最も進んでいる。NTTが00年12月から首都圏と関西で試験運用、01年8月からは本格サービスを開始した。電力系通信会社などの参入も進んでいる(朝日新聞) 』


 

12 (Sat)

 『 藤原紀香さん、松嶋菜々子さん、山口智子さんら人気女優を送り出してきた繊維各社の水着キャンペーンが、各社のリストラや経費節減の逆風にさらされている。経営多角化で水着用の繊維だけを宣伝する意味が薄れ、撤退や内容の簡素化が相次いでいる 』

 うーむ、気になるこのニュース。続きはこう、切ないものです。

 『 合成繊維メーカー大手は毎秋、翌夏向けの新素材を使った水着を「キャンペーンガール」と一緒にお披露目してきた。

 24日に発表会を開くユニチカは、グループのマスコットガールと水着キャンペーンガールを99年から一本化していたが、今年は「ガール」の新規採用そのものを見送り、前年の女性が登場する。ショーの会場も例年の3分の2の広さで、中身は撮影会だけだ。

 帝人も昨年、水着キャンペーンガールをグループ全体のイメージガールに衣替えした。今年は水着宣伝の比重も下げる方向で、「化成品や医薬などに事業が多角化し、水着素材だけに焦点を当てる意味が薄れた」(広報・IR室)とする。

 東洋紡は今年から水着発表会を中止し、旭化成も「発表の形式や時期を検討中」という。クラレは99年からやめており、「今の形で続ける」と話すのは東レとカネボウだけだ。

 モデルとの契約費用は年200万〜300万円だが、効果は数値化しにくく、不況のときほど、「社内でやり玉に挙がりやすい」(担当者)という。

 03年の東レ水着キャンペーンガール、藤井彩香さんが所属するオスカープロモーションは、「今活躍している女優の相当数が水着キャンペーンの出身。メジャーデビューへの一歩としての位置づけは最も高く、そういう場が減るのは残念です」と話している(朝日新聞) 』


 

10 (Thu)

 『 大阪府警は、女性の裸を隠し撮りしようと銭湯に不法侵入したとして、建造物侵入容疑で和歌山市のビデオ編集業(40)と同市、ホステス(33)の2容疑者を逮捕した。

 レンタル店からビデオを借りた男性が「妻が全裸で写っている」と銭湯などに抗議。銭湯が府警に相談して事件が発覚したという。

 ホステスが客を装って脱衣所や浴室で撮影。カメラは入浴道具の持ち運びに使うかごに入れ、タオルで隠して持ち運んでいた。

 編集業らは2000年ごろから大阪府や和歌山県などで、客の多い午後6時以降を狙って犯行を繰り返し、「隠し撮りなら投資なしで金もうけができる。撮影のため25回通った銭湯もある」と供述しているという。

 撮影後は2時間テープ一本7万−8万円で大阪市内のビデオ卸元に販売。ビデオ編集業はホステス以外が撮影した映像も仕入れて販売し、銀行口座に昨年1月ごろから計約9000万円の入金があったという(サンスポ) 』

 何といっても凄いのは、こんなんで9000万円も稼げるということ。そんなんでいいのか。だってみんなが美人なわけないだろ!

 (そういう問題じゃないか・・)


 

5 (Sat)

 『 リストラされる社員の再就職を促す、厚生労働省の雇用対策の1つ「再就職支援給付金」制度が、昨年12月にスタートしてから今年7月までの8か月間に、わずか8人の再就職にしか利用されていないことが分かった。

 同省は制度創設の際、年間4000人余の利用を見込んでいたが、実績は大きくかけ離れ、国の雇用対策の一部が“空回り”している実態が浮かび上がった。

 同制度は、リストラの対象となった社員の再就職先探しを、民間の再就職支援会社に委託する企業に対し、委託費の4分の1(限度額・1人当たり30万円)を国が助成するもの。同省では、今年度1年間で約4400人の利用を見込み、今年度だけで約13億円の予算を確保していた。

 ところが制度を利用した企業は、今年3月に1社、6月に2社、7月に1社。この4社でわずか8人の離職社員が再就職に成功しただけだった。

 制度が利用されない最大の理由は、「離職から1週間以内に再就職しなければならない」という条件が付いていること。

 1週間という期間が定められたのは、「リストラされる社員が失業しないよう、早期再就職を促進するのが目的の施策であり、離職から再就職まで8日以上かかると、雇用保険の対象となる失業者となってしまう」からだ。

 せっかくの制度が利用されていないことについて、東京都内の大手再就職支援会社では、「離職が決まった人が在職中に就職活動を行うのは現実的に難しいし、中高年の労働市場も相変わらず厳しい。離職から1週間で再就職させろというこの制度は、社員を送り出す企業にとって使いづらいだろう」と、現実離れした施策に疑問を投げかける。

 同省でも、「実績が低いことは十分認識している。今後、制度の利用が進むような方策を検討していきたい」と話している。

 樋口慶大教授の話 「厚労省は『失業なき円滑な労働移動』を目指しているのだろうが、やはり1週間では短すぎる。中高年層が短期間で再就職するには、こうした支援は必要だが、PR不足もあるのではないか。利用者がいないならば、支援策はないに等しく、現実に即したものに改めるべきだ」(読売新聞) 』

 うーむ、確かに現実的には在職中の就職活動は難しいし、ましてや、辞めて一週間以内の就職なんて至難の業。実情はほんとうに厳しいです。

 しかしこんな状態が、いつまで続くんでしょうね。みんな疲れてるよね。もともとライフ・スタイルなんて言葉がなかった国の悲劇が、いっそう際立ってるよね。


 

4 (Fri)

 『 「世界一笑えるジョーク」を決めようと、英国の研究者が1年前から進めてきた調査がこのほど完了し、結果が発表された。第一位に輝いたのは、2人の狩人が登場するブラックユーモア作品。調査ではほかに、国によって面白いと感じる内容が違うなど、興味深い傾向が明らかになった。

 調査を実施したのは、英ハートフォードシャー大学の心理学者、リチャード・ワイズマン博士。昨年9月からインターネット上でジョーク作品を募集し、それぞれの作品への5段階評価を受け付けてきた。世界各国から4万件のジョークが集まり、200万人近くが投票したという。さて、見事世界一の座を射止めたジョークは――。

 「森に出かけた2人の狩人のうち、1人が倒れた。息が止まり、目もうつろな様子。もう1人はあわてて救急電話をかけた。『友達が死んでしまった!どうしよう』――相手は『落ち着いて』と指示を出す。『まず、死んでいるのは確かですね』。一瞬の沈黙の後、銃声が響く。狩人は電話口に戻り、『はい。で、次は?』」

 ワイズマン博士によると、このジョークは国や年齢、性別を問わず、「普遍的」な人気を得たという。

 一方、国によって評価に差が出るジョークも多かった。英国やオーストラリアの国民は言葉遊びを好み、米国、カナダでは登場人物の愚かさを強調したジョークが受ける。ユーモアのセンスに欠けると見られがちなドイツ人がほとんどのジョークに「面白い」との評価を下すなど、意外な結果も。欧州では全体として、死や病気など深刻な話題を笑い飛ばすようなジョークがよく受けた。

 さらにジョークの長さについては103語が最適(一位受賞作は102語)、登場する動物の中で一番「笑いをとった」のはアヒル――など、さまざまな分析結果が出ている(CNN) 』

 

 アヒル・・・。


 

1 (Tue)

 『 東京・西新宿の「動く歩道」建設に絡み、都職員らが路上生活者や段ボール小屋を排除した際、ホームレスの支援者が座り込んで邪魔した行為が「威力業務妨害罪」にあたるかどうかが争われた裁判で、最高裁第一小法廷は同罪の成立を認め、支援者の山崎郁夫(40)、原義一(40)両被告の上告を棄却する決定をした。2人を逆転有罪とした二審判決が確定する。

 都の行為が一般行政上の業務と認められれば有罪、強制力を伴った権力的公務とされれば業務性が否定され、無罪となる事件だった。

 第一小法廷は、都側が行ったのは、「路上生活者に自主的に退去するように説得し、退去後に残った段ボール小屋を撤去する環境整備工事だった」と認定し、強制力を伴った権力的公務ではなく、普通の業務だったと判断した。

 一審は、「都側は全体として強制力を行使した」と判断し、「権力的公務にあたる」として無罪を言い渡していた。これに対し二審は、「権力的公務ではなかった」として、2人をそれぞれ懲役1年6月執行猶予5年、同執行猶予3年とした。

 都は、新宿駅西口から新宿副都心へ通じる通路に水平エスカレーター「動く歩道」の建設を計画。96年1月24日の作業開始日には、2被告を含む約100人が座りこんで抵抗。都側はガードマンや警察官数百人を動員して排除した(朝日新聞) 』

 

 これは、最高裁(国)が、新宿のホームレス排除を、都の「業務」と認定した、というもの。なるほど。

 どうも国にとっては人命より動く機械の方が大事みたいですね。次々と社会不適格者を作り出しては、ベルトコンベアに乗せていずこかへと葬り去っていくこのシステマチック国家。恐ろしいまでの完成度の高さです。

 で、お前、命のために体を張ることは有罪なのか、まったく・・。




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