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 くるり 「ワールズエンド・スーパーノヴァ」

 

 くるりの噂のシングルは最高ですね。

 一ヶ月前オンエア解禁になったとき聴いてすごく盛り上げってしまい、今か今かとシングル発売日を心待ちにした月日の長かったこと。途中でツアーCFまで入ってしまって、否が応にも気分は高まっていたわけですが、これは名曲です(と「バラの花」の時も思ったが、今度のは良すぎ)。

 ラジオで聴いたときやCFの印象から、『2000年代のエレポップ!』と書こうと思っていたのですが、実際にCDを買ってきてヘッドフォンで大音量で聴いてみると、なんと14才のとき初めてポリスの「見つめていたい」を聴いたときの印象と同じだ、ということに気づいたのです。

 いや、別に曲が似ているわけではありません(というか似てない)。あえて言えば、共通点はベースラインが曲にとって重要な位置を占める、ということくらいでしょうか。

 しかし、この感じ、胸をつかれ、ハッと何か重要なことを突然気づいた時のような気持ち、が同じなのです。まさかあれから10年以上も経って、またこんな気持ちになるなんて・・。

 以前インタビューを読んでいて、だいぶ年下なのに岸田の好きな音楽があまりに自分と似ていて愕然としたことがありますが、多くのエイティーズ世代が語ろうとして決して出来ない過去から未来への音楽の夢(エレポップ、ニューロマ、ダブetc)を、確かな形として提示してくれる、これは最高な結晶なのかもしれません。

(2002.2.24.)