2003, Winter.

 

  You'd Be So Nice To Come Home To  
 

 クリスマスのライトアップを見るべく、出かけることにした。

 昨日の件(注:面接)で、それまでどこにも行けなかったのだ。そして気づけばもう23日。早くしなければ。クリスマスが終わってしまう。

 本日の目的地は「たまプラーザ」(田園都市線で横浜に入って一番目、東急SCが目印)。意外なところではあるが、まずは沿線からクリアしていくのだ。

 とはいえ、暗くなるまで待つのももったいないので、昼間には出かけた。まずは青葉台(急行で行くと、たまプラーザ、あざみ野の次)まで行き、その間を歩くことにしたのだ。

 これがまた大正解で、いろいろな発見があった。なにしろ途中に公園が多い。今までの旅で、けっこう至る所に公園があることは分ったのだが、規模や手入れの仕方は各所でまちまちなのだ。その面では、かなり上位にくるところだった(ちなみに隣の都筑区もポイントが高い)。

 そして更に、246はなんと8世紀から主要幹線だったことも判明。これは遺跡跡が公園に整備されていて、その説明書きで分ったのだけど、そんなに歴史があるとは、驚きだ。

 この辺りは、東名高速道が246と田園都市線と平行して走っていて、ちょうど横浜青葉インターというのがある。これは僕が社会人1年目の時に出来た新しいインターチェンジ。開通したその日、たまたま営業車で通りかかったので思い入れも強いのだけど(当時、鷺沼に住んでたから近かったし)、けっこうアメリカンなのだ。

 空を何本もの高架がぐるぐると回っていて、かなり壮観。ロードムーヴィーが好きな人にはたまらないと思う。

 そんなこんなで、たまプラーザに着いたのは夜の7時。ちょうどいい時間帯だ。南口に着いたのだが、こちらはだいぶ地味め、メインは北口で(ほんとにすごい差がある)、駅を突っ切っていくと、まず目に飛び込んだのは紫色の綺麗な光。

 おおっ、と期待を抱かせ、近づいていくと、駅前のロータリーは確かにライトアップされていて、そのまま東急SCの光と重なっている。

 広場の真中にはコーンのような高い円錐形をしたツリーがあって、なかなか綺麗である。規模は、昨日の渋谷(注:面接帰りに歩いて通りかかった)なんかと比べちゃうとだいぶささやかだけれど、これはこれで悪くない。写真に撮っている老若男女もけっこういる。実際問題、見に来てよかった。しばらくぼんやりと景色を見ていた。

 それから帰ってきたのだけど、三茶で不二家に寄ってケーキを買った。ケーキは必ず不二家と決めているのだ。

 財布には1000円しかなくて、おまけにご飯も買わなきゃいけなかったのだけど、ケーキのないクリスマスなんて耐えられない。誰がいなくても、料理がなくても、ケーキは必要なのだ。明日は買えるか分らないからね(いや、混んでるとかじゃなくて、お金があるかどうか)。

 まあ、そんなことはもうどうでもいいのだ。誰が何と言おうと、自分は今すごいクリスマスな気分なのだ。それで十分じゃないか。メリー・クリスマス!