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実験室

最終更新日2010年2月7日

オーリンズにEDFCを付ける!

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個人的にはオーリンズがかなり気に入っています。セッティングの幅と安定性の高さ等。 でも、EDFC的なリモコンが無い。更に、中古で入手したショックに延長用のノブが付いておらず、 ER34のリアの減衰力を変えるのが事実上不可能(リアシートを外さないと無理 汗)。そして2wayのショックだと ピットに入りながらだと何時まで経っても納得できるセッティングが出る気がしない。
なんでEDFC付けちゃいました。物理的には割と簡単な加工で付く。

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減衰力の調整用のレンチは3mmのHEXでTEINとOHLINSで共通。でも、レンチの差込長さが OHLINSの方が浅く、ノーマルのEDFCだとネジがほぼ噛まない。なんで、旋盤で延長用のネジを 製作。以下画像は無いですが、外径、内径をEDFCと揃えて製作。溶接に備えてモーターユニットを分解する。 元の雌ネジ部分に製作した部品を、ボルトを使って位置を合わせし、溶接。どう?簡単でしょ?そうでも無いけど。
TEINのショックに付ける場合はクリック感を無くしてから付けるけど、クリックもモーターのトルクで 無事クリア。TEINのショックは1回転当たり8段で16段調整なので、2回転しか回らない。 ところがオーリンズは1回転当たり6段。2回転で12段。EDFCの初期位置が最強なので、 20段中12段戻しまでしか調整出来ない。でも、自分はそれで十分ストリートまで対応できた。 OHLINS+EDFC最高EDFCの初期位置設定後に手動でノブを動かせばそこを基準に12段階動くと思う。 それで好きな範囲の12段を使えると思う。必要なかったので試してません。
ポート内部形状の分析方法

排気ポートの型をシリコンで取ってみました。 見て分かるように脱型に失敗し、ボロボロ。半分はブチブチ切れてしまいありません。
このシリコンでポートの型は取りたくないです。抜き取るのが恐ろしく大変でした。 もし、真似するならかなり柔らかいシリコンを使用しましょう(爆)。

トヨタの4Eのポートを拡大、形状修正してあるものの型を取ったのですが、 形状や断面積の変化の仕方は狙い通りで安心。
ポート内部をより立体的に観察できるので、更なる改良方法も思いつきます。

これは吸気側。ガムテープで蓋をしてたのが剥がれて1/3程?流出していました。
吸気側の方がバルブガイドの突出量が大きいので更に苦労しました。
ガイドを3〜5mmカットしたほうが良さそうです。 いや、シリコンを楽に抜き取るためではありませんよ(笑)。
吸気系の製作

サージタンクの延長・拡大と10mmくらいでかいスロットルが付くフランジに変更。 ポートの延長により、中低回転でのトルクの立ち上がりを早めるのも狙い。 効果の程は…ないしょ。

今度は4連スロットルを付けれるようにインマニを作成。純正マニのフランジのみ使用し、 板材を曲げて綺麗なテーパーになるように作成。現在製作中。
その他、測定など

バルブのセット長測定器。市販のダイヤルゲージを使用。本体は旋盤にて切削。
こいつを使うとNEWAYのカッターでバルブのセット長を合わせることが出来ます。 但し、結構大変です。カットの手間が2倍以上になります。贅沢に25mmストロークのゲージを使用! でも、本体がそのエンジン専用の設計なので25mmの意味があるのか不明…(爆)。 まあ、簡単に外れるので普通にも使えるし、良いでしょう。

洋物のバルブスプリングテスター。 3万円程度と結構安いけどまあまあ使えるようです。

実は更に使いやすくするために改造済みです。その画像は後ほど…の予定。
測定の結果、バネレートで5%程度のばらつきがあるようです。 数セット用意して、なるべく柔らかいものを選択することも出来るし、硬い物を選ぶことも可能に。 他に、新品時のデータを残すことでスプリングのヘタリなども確認可能です。

カムキャップにWPCとテフロンコーティングを施行。フリクションはかなり減っています。
あとは耐久性の確認です。右がWPCのみ。左がテフロンコーティング済み。