きままに的生活
日々思うこと、いろいろを思いつくまま・・・

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109 2000.11.21 ミョウなセールスマン


私は必ず相手を確認してからでないとドアを開けないタイプである。社名でなく名字を名乗るような人にも「何でしょうか?」と要件を確認する。しっかりしているようだが、実は開けたら最後、相手の話をふんふん言いながら聞いてしまうし、新聞などのあたりさわりないものなら、つい契約してしまう。我が家は長年読売新聞に親しんでおり、たった3カ月でも変わってしまうと困るのだ。子供はテレビ欄が見にくくなったと文句を言うし、オットはチラシの数が減ったとブツブツ・・・。ビール券につられる自分を戒めることも何回か。

この日のセールスは「・・・で〜す!」と威勢良く、私はすっかり宅配便と勘違いして開けてしまった。現れたのは背広姿のオニイサン。「シマッタ!」と思ってももう遅い。相手はぺらぺらとしゃべり始めた。どうやら新しく出来る宅配専門のクリーニング屋であるということなのだが・・・。

「只今、オープニングキャンペーン中でお布団のクリーニング1枚5000円のところ2000円のサービス券を差し上げています」

セールスマン氏の話によると、もともとが布団屋なのでしっかり中綿を取り出して洗うからダニや汚れもスッキリ、なのだという。この手の悪徳商法はイヤというほど見聞きしているが、どうもそれとは別口なようだ。「今なら無料で」とか「1枚たったの300円で」なんていかにもうさんくさそうな感じはない。

一時、本気でクリーニングを考えて調べたりしていたのだが、有名なクリーニング店でもだいたい1枚3000円から。サービス価格2000円は妥当かも。仙台の駅前にある会社まで持っていって徹底的に洗うという。う〜む。

「この後、別の者がサービス券をお配りしています。お宅は何枚必要でしょうか? お布団の種類は何ですか?」
大人用に羊毛2枚と、子供用には綿を1枚、と言うと、セールスマン氏はいよいよ、という感じでこう言った。

「綿の場合、安い合成のものもあるのですが、それだと洗ったときに型くずれしたり縮んだりすることがあるのです。今、確認のためにお布団にさわらせていただけませんか?」

え〜〜っ! ナニ、この人? ヒトの家にあがりこんで、布団にさわるなんて神経、どうなってるの? 私の中で警鐘がガンガンと鳴り響く。

「今、すぐにっていうのは困りますっ!! それに、たぶんウチの綿布団は安〜い合成の綿でしたからっ!」

すると、私の警戒を感じたかのようにセールスマン氏は話をそそくさとまとめて帰っていったのだ。
「それでは、後からチラシの方はポストにでも入れておきますので・・・」

何だ、ナンだ、何だったのだ〜今のは?
仕事に戻ってからも、嫌な感じは消えない。思いあまって同じ団地に住む友人に電話してみる。「ねえ、変なセールス来なかった?」「来たよ。何かコワイ感じの人だった」「布団にさわらせてくれとか、言わなかった?」「そこまでは言ってなかったけど・・・」ウチでのいきさつを話すと「ヤマモトさんちで怪しまれたから、急遽その話はやめたのかもね〜」

夜、オットにこの話をすると「そう言って新しい布団を売りつけるのがいるって、この前ラジオで言ってたぞ」という返事。そういえば「もともと布団屋」って言ってたっけ。ラジオも岩手県のローカルな放送局なので、もしや同じ業者だったのかもしれない。

普通、セールスに歩くなら一緒にチラシも配るはずだし、確認した数しかサービス券を出さない、っていうのも妙だ。最初っから、布団クリーニングなんて口実じゃなかったのだろうか。チラリと見せたフリーダイヤルの載ったチラシも、なぜかファイリングしてあって、そこから取り出して置いていく様子もなかった。

とにかく、セ〜〜フ! 皆さんも、気をつけて!
 

108 2000.11.9 なべな生活


我が家の炊飯器がとうとう壊れてしまってから、今日で4日が過ぎた。「炊飯ボタンが押せない!」と気づいたのが日曜日の夜。とにかくゴハン党なので、ほとんど毎朝ちゃんとゴハンにみそ汁といった朝食。タイマーで朝6時に炊きあがるようにセットするのがオヤスミ前の日課であった。

仕方なく、とりあえずその夜はコンセントを抜いて寝た。もしかしたら朝、ご機嫌が直って「ピッ!」という元気な電子音が聞けるかも、と単純に考えながら。そんな脳天気でお気楽な私でも、やっぱり朝のゴハンが気になっていたと見えて、夢にまで炊飯器が出てきた。夢の中で頼もしいオットが「治ったからまだまだ使える、大丈夫」と言っていたのであるが・・・。

やっぱり朝になっても炊飯器はウンともスンとも言わなかった。残りゴハンの冷凍ストックは、だいたい日曜の朝にチャーハンとして消費されるので、ちょうどきれいになくなったところだった。

ううむ。どうしよう? 確か、昔ながらの炊き方は「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ」とか言ったっけなぁ。いくら私がもう若いとは言えないトシでも、こんな炊き方をしたことはない〜。指1本でピ!の時代だ。でも、小学校の時の林間学校で、確かボウボウ燃えさかる薪の上、飯ごう炊さんというのをやったよなぁ。「ガスで炊いたゴハンはウマイ」とも。しかし、これはパロマとかのCMだったような〜。某有名勧誘販売で、3段重ねのぎょうぎょうしいナベセットで、ケーキもゴハンも出来る、という宣伝文句も聞いたことがある。

そんな考えが数分の間に脳裏を駆けめぐり、とにかくナベを火にかけることにした。朝ゴハンの時間は刻々と迫っているのだ。「はじめちょろちょろ」どころか、まず一気に強火で沸騰させる。ナベのフタを押し上げて勢いよくアワがあふれる。すかさず今度は弱火にして、ことことと火にかける。「赤子泣いてもフタ取るな」と言うけれど、まったく感覚がわからないのだからちょこちょこフタを取って様子を確認。火にかけてから約20分後、意を決して炊けたと判断した。以上、炊飯器が壊れたときのゴハンの炊き方・・・って、こんなこと滅多にないよね。

「おナベでゴハン炊いちゃった〜!」と興奮して子供たち&オットをたたき起こし、いざ、朝食。ん、ん、意外にいいじゃないですか。何だかゴハンもつやつやして、「お米が立ってる」状態。「おいしいぃ〜!」と子供の評判も上々である。

で、味を占めた私は夜もナベでゴハンを炊いている。困るのは、煮込み料理をしたいな、と思うときに他に手頃な大きさのナベがないことだ。昨日はおでんを煮るのにどうしてもこのナベが必要で、ゴハン炊きは麺類をゆでるように使っている深い大きなナベに変えてみた。そしたら、とっても芳ばしい?黒々したおコゲが・・・。子供達は「アゴが強くなるね!」とマジで喜んでいたが、やっぱりそろそろ炊飯器買わなきゃなぁ〜と私は思うのであった。

結婚のお祝いに、友人たちがお金を出し合ってプレゼントしてくれた、我が家一番の働きモノの炊飯器。12年間、ご苦労さま。

追記:お米はよく水に浸してから、火にかける時間はどうやら15分程度がベストな様子。安い、薄いナベを使うとテキメンに焦げついて後が悲惨〜(^0^;;
 

107 2000.10.19 産婦人科へ


朝いきなり、なのだけど「そうだ、産婦人科へ行こう」と思った。場所が場所だけに「ナニ!?」っと思う方、多いでしょう〜。実は、結婚して家庭に入ったり自営業で会社勤めをしていない人には、6月から10月(検査によっては12月)まで、市で健康診断の通知が来る。これ、たぶん全国的なことだと思うのだけど。

市内の一般病院で出来る健康診断は、まあ今回は置いておくとして、女性なら誰でも少しは気になっている、乳がん、子宮がん検診へ行くことにした、というワケ。

この手のがん検診は、本当は半年に一度の割合で受けた方が良いらしい。でも、ただでさえ気の進まない検査、なかなか自分から行こうとは思えない。今回も、無理かな、と思っていたのだが、ふいに、まだ幼い我が子の顔がちらついて「私にもしものことがあったら、この子らは」とちょっぴり感傷的になったのが、一番の理由。

車の運転も始めたことだし、色々聞き回っておいた評判の良い病院へ行ってみようと地図を広げ、だいたいの道順をアタマの中に叩き込む。オットの助手席歴12年、うろ覚えながらも何となく道の雰囲気はわかる。しかし、所詮助手席は運転しているわけではないから、記憶も曖昧。とにかく行ってみることにする。いきなりこう、と思ったら、突っ走ってしまうのが私の長所?であり短所である。

時間にして20分。私にしては遠出である。どうにか目指す産婦人科へとたどり着いた。無事駐車出来て、受付に立っている自分に、秘かに感動していた。(このくらいで〜(^0^;;)病院は、同じように検診を受けに来た人達で混み合っていた。1時間後、私の名前が呼ばれた。

検診は、数年前にしたことがあるし、妊娠を経験したことがある女性ならある程度の覚悟は出来ているもので、それほど緊張するものではないと思っていた。しかし! 初めて顔を合わせた先生に驚いた。若い〜! どう見ても、同い年か少し上くらいの男の先生ではないか。今までの先生は、みんな結構なお年を召した方々か、女性だった。これには、さすがの私も動揺〜。

とにかくひととおりの検査を終えた。まさか若い先生はイヤです、と逃げ出すわけにもいかないし・・・。そそくさと帰宅したら、すでに時計は1時近かった。遅い昼食をとりながら、来年はどうしようかと考える私であった。