燦然と、と言っても、今はすでに発売されていない、貸し出し専用の携帯だ。
私の機種も古くて、アドレス帳のデータを移すのに、これしか対応していないらしい。
しかし、発売されていないとはいえ、カメラ付き携帯である。
ドキドキしながら、まずはメールを書いてみる。
おお!何て画面が明るいのだろう。私のも、見やすい表示が気に入って購入したものだったが、全然明るさが違う。
メールを書くのも親切で、途中まで入力すると前回使用した文字が欄外に表示され、推測確定のボタンを押すとそのまま入力される。
あ、もしやこのくらい、今は当然だったりするのだろうか(^^ゞ
Cメールも、前は返信するのに表示される相手の文面をいちいち消去しなければならなかったが、Eメール同様のまっさらな返信画面が表示される。
一番感動したのは、数種類の着信鳴り分けが出来ること、メール受信のランプの色が変えられることだ。こんなこと、とうの昔に実現されていることのようだが、初めて携帯を買うときには、そこまで出来るものがあるなんて思いもよらず、友人の携帯の便利な機能に指をくわえたものだった。
ああー、パソコン同様、携帯の世界もとんでもなく進化しているのだ!(大袈裟・(^^;;)
まあ、どれも無くても困りはしない機能である。
しかし、もう知らなかった昔には戻れない…のでは……。
もちろん、カメラも使わせてもらった。
編集機能が面白くて、子供の顔を撮ってスタンプ機能でお絵かきして遊んでしまった。もう、本当にオモチャで、子供と大笑い。
あ、忘れて返却してしまわないように、その画像は素早く消しておいたけれど(笑)。
まだ、修理完了の連絡は来ていない。
危ない、このままでは勢いで機種変更してしまいそうではないか。
私の携帯には、沢山ダウンロードしたB'zの着メロや、せっせとMacで加工して送った動物たちの画像もある。何より、ツライ?入院生活を支えてくれた、相棒なのではなかったか〜〜?
ショップの女性の言葉が脳裏をよぎる。
「基盤修理をしても、完全に直るかどうかはわかりません。ダウンロードした着メロや画像の、何かがこの機種に触れていて、不具合を起こしているという可能性もあるからです。でもそれが、どれなのか、何か、ということをつきとめるのは無理でしょう」
そう、今の私の使用法は、「マイ・ファースト〜」のキャパを超えてしまっているのかも知れない。
「修理が終わりました」と携帯が鳴るのはそう遅くないだろう。
再び携帯売場に立ってしまう自分を確認するのか……?
とにかく今は、代用機の機能を楽しんでいる。