★ウレシ恥ずかし♪
我が家に暖房便座がやって来た(笑)う〜ん、幸せ!
ずーーっと、欲しかった。ウォシュレットなら最上級の喜びなのだけど、ケチな夫は「そんな贅沢なモン」と言ってなかなか首を縦に振らない。ウォシュレットの良さを知らないからだ。
ちなみに、実家はかなり以前からウォシュレットだし、夫の実家も最近下水道が完備されたのをきっかけに、蓋がセンサーで開閉する最新式を設置していた。
夫の言い分はわかる。我が家は単なる賃貸の集合住宅である。「そこまでするかぁ〜」ってトコロでしょ、言わないけど。でもね、15年前に入居したときから、トイレには燦然と輝くコンセントが。これは、「どーぞご自由に」ってコトじゃないの? 当時、盛岡で洋式便座ってことだけでも「おお!」って思いましたよ、私ゃ。
北国の便座は冷たい。普通の薄っぺらなカバーでは、とうていガマン出来ないほどに。厚手のモノを通販で買う。1枚800円。高い! それだけなら、まだ許そう。百歩飛び退こう。でもね、我が家の3人の殿方には、女性の気持ちはわかるまい。
とにかく、すぐにカバーが濡れるのだ。誰がやったかは追求しないでおく。武士の情け。無防備に座って被害を被るのは、だいたい私なのだ。彼らは通常、座ることはまれだからね。朝、早く起きて、誰かが夜中にいたしてくれたことに遭遇するのは数知れず。ただでさえ時間が無いっていうのに、トイレ掃除から始まる朝、最悪の気分だ。洗濯機を回す回数も増えるし〜〜。
しかし! 暖房便座ならカバーがいらないから、毎朝お掃除シートで便座をチョコチョコっと拭くだけで嫌な思いから解放される。知らずにニオイがこもることも無いだろう。そう、私、ずーっとそうしたかったのだ。
「暖房便座にする!」宣言をして数ヶ月、ホームセンターを徘徊したが、ウォシュレットはあれども便座だけを温めるものは見つからなかった。時代は、ウォシュレットがもう普通になっていて、単純機能だけのものはすでに無いのか、とあきらめ、通販でまたカバーを頼もうか、と思っていた。その矢先、何気なく見ていた広告に探し求めていたモノを見つけたのだ。
広告期間の最終日、私は店に駆け込んでいた。店員さんが丁寧に説明してくれるところによると、便座を取り付けている2本のネジの穴の間隔が、きっちり14センチでないとこの商品は取り付け不可能だそうだ。え?そんなこと言われても、計ってなんか来ていないよ……。
商品は開封前なら返品可能なので、とにかく買って帰り、自宅のトイレでネジ穴の間隔を計ってみては、というアドバイスに、祈るような気持ちで従った。ああ、それにしてもこの、14なんて半端な数字は何なんだろうね?
月曜朝。夫は不機嫌になりながら、通勤前に便座のネジを緩めてくれた。15年の(いや、きっとそれ以上)年月を経過したネジは、オンナの細腕ではとても動かせなかったのだ。狭いトイレに大きな体を折り曲げ、イヤイヤながらもネジだけは緩めてくれた。あとは私が取り外し、現れた穴を計るだけだ。恐る恐るものさしを当ててみた。ああ、神よ! きっかり14センチである。
あとは意外に簡単だった。暖房便座には新しいプラスチック製のネジが付いていて、それをくるくる回して取り付け完了。え、こんなモノだったの?価格もウォシュレットの約6分の1。そんなもので、心の平安が手に入ったなんて、素晴らしい!
たかが便座、されど便座。「おっくれてるぅ〜」と思う人も多々あろうが、とにかく我が家の記念すべき日であった。あー、なんてささやか(爆)