卯的生活・緊急短期(であってほしい)連載

ぺーどら日記〜修行編〜

 

2001.2.7 滑った、すべったぁ〜 


雪道でも新品のスタッドレスさえあれば恐いモノなし!と思い込んでいたある日、それは起こった。

毎度おなじみ、次男の通院日で、学校まで迎えに行った金曜日、まず事件は起こった。

その日はいつもより迎えに来ている親のクルマが多かった。私が勝手に決めている場所までクルマで埋まっていて、仕方なく校門を入ってすぐのスペースにアタマから突っ込んで停めた。いつもは出やすいようにバックして入れるのだけど、この日は「ま、いっか」という軽い気持ちだった。少し前から雪が降り始め、いくらか積もったフカフカの雪の上に、私は愛車を停め、待つことしばし。

やっと出てきた次男を乗せて、いざ出発とギアをバックに入れたのだが、アレ? 動かない! フカフカの雪にタイヤがつかまってしまって空回りしてる〜? むなしいタイヤのキュルキュル滑る音が耳に聞こえてくるばかり。

参ったなあ、クルマは一向に動こうとしない。何度アクセルを踏み込んでも同じこと。

たまたま、知り合いが隣にクルマを停めて、同じように子供を待っているところだった。彼女は子供達が幼稚園に入る前、よく公園で顔をあわせた公園友達である。私がクルマから降りてタイヤをながめ途方に暮れていると、彼女も降りてきてくれた。

「ナニなに? スリップしちゃって動かないの?」

頼もしい彼女は、もと観光バスのガイドさんで、運転手のご主人と社内恋愛だったという(あまり関係ないか?)クルマといかにも縁がありそうな一家だ(偏見〜?)。

「一回、思いっきり前に出てみて、それからまたバックして。空回りしてるってことは、そこが掘れるだけだから、前に出るとき、ちょっとハンドルを切って場所を変えて、そのままバックしてみて」

クルマの前方はすでに盛り上がった雪の囲い状態だったが、言われたようにハンドルを少し切って位置を変え、出来る限り前へ出してみる。そのままいざ! バックぅ〜〜!

動いた! 脱出成功。もう彼女が、どんなにキラキラ光り輝いて見えたことか。良かった、ホントに良かったぁぁぁ・・・!

彼女にお礼を言って、どうにか病院へ。ううむ、まさかこんなケースもあるなんて、経験してみなければわからないものだとウンウンひとり納得し続ける自分。

しかし。こんな貴重な教訓にもかかわらず、3日後、今度は我が家の駐車場で同じような状態になろうとは。今度は前に出られないという、この前とは逆だ。

実は貴重な経験が役だったのは、かなり時間が経ってからだった。もしもに備えてポットにお湯を持っていたにもかかわらず、お湯なんて全然効果ナシという事実に呆然。金曜日の教訓の一番肝心な部分をすっかり忘れてしまい、一度バックしてから前に出す、というむなしい努力を数分繰り返したあと、やっと「あ、ハンドル切るんだった」と思い出す始末。つ、疲れたぁ〜〜っ・・・。

団地中に、愛車びびおのキュルキュル空回りする音が響いていたに違いない。そういう音って、耳につくんだよね。私も何度か窓から哀れみの表情でみつめていたコトがあるもん・・・・・・。

ホントに情けないったら、ありゃしない。舞い上がりやすいこの性格。もっと冷静に、熱くならずに生きたいものだ、と思うワタシのカオは燃えるように熱かったのであった。(^0^;;