卯的生活・緊急短期(であってほしい)連載

ぺーどら日記〜修行編〜

 

2001.1.23 スタッドレスはエライ 


昨日、2回目の雪道運転をした。
と言ってもメインストリートはすっかり雪が除雪され、久しぶりの良い天気にアスファルトも黒々としている。

その日は次男のスイミングで帰りは夕方5時過ぎになるのだが、いつの間にか日が長くなっていて、薄明るいうちに帰ってくることが出来た。日が落ちるとグンと気温も下がるので、これはとてもありがたかった。知らず知らず、季節は春へと向かっているのだ。

こんな私でも北国の雪道が運転できるのは、ひとえにスタッドレスタイヤのおかげだと思う。ホンモノのツルツルピカピカ凍結路を走ったことがないから言えるのかもしれないが、新品のスタッドレスは頼もしい。

オットなど、スパイクタイヤの頃の方が良かった、やっぱりスタッドレスは滑るよ、と嘆いているのだが、私はこのタイヤのおかげで少し冬の道が恐くなくなったと感じている。

そこで気を良くし、今まで自重していたクルマでのお出掛けも気軽に復活している。
今日は果物や野菜を買い出しに。いつも子供の病院のついでに寄る店で、あらためてここの駐車場に入れたことはない。この店はいつも混んでいて、駐車場にも常に警備員がいて指図をしている。何となく初心者にとっては入りづらそうなのだ。しかし、平日でもあるし、混んでいなければ大丈夫だろう、とにかく挑戦!と出掛けてみた。

駐車場は混んでもいないし空いてもいなかった。案の定、黒のジャンパーで決めた警備員さんが手の合図で「アッチの方へ」と指図する。ここはオットともあまり来ないので(とにかく週末の混雑がイヤなもので)駐車場の感じもうろ覚え。奥の方へ入っていくと、待っていた警備員氏がすぐそこを指さし、ここへ入れろ、と合図する。

ここ・・・それは、植え込みの脇にある、2台分の縦列駐車のスペースだった。すでに1台は駐車してあって、そのクルマの前へ停めなければならない。自慢ではないが、縦列駐車は教習所以来、やったことがなかった。

私が頼りないドライバーだと見抜いた警備員氏は、手を回したりオイデオイデをしながら誘導してくれている・・・ようなのだが、そんな合図でさえ混乱するほど不慣れだし舞い上がってしまっている自分。雪で半分隠れてしまっている枠の中に、どうにか停めたと思うのだが、後ろのクルマと我が愛車の間に入り込んで、まだ「オイデオイデ」をしている警備員氏・・・命知らずなヤツ、と言っては失礼だけど、私の目にはもう限界ギリギリまでバックしているし、ちょっとアクセルを踏み間違ったら彼はぺしゃんこではないか? 見ず知らずの私をそこまで信頼してくれるのは、有り難すぎる。

それでも勇気ある警備員氏はひたすら手招きする。ここでは彼がオキテなのだ。「ままよ!」とアクセルを踏み、必死でブレーキ。やっと警備員氏も満足らしく、トランクに手をついてストップ、という合図。勇気あるなぁ〜、感心を通り越している私・・・。

買い物を済ませ、クルマに乗り込む。出口のすぐそこに縦列駐車しているのだから、そのまま方向転換して出よう、モタモタせずに颯爽とね、と自分の中でシュミレーションしながらスタート。一回では方向転換出来ず、切り返す。不安げに見ている警備員氏。はっと気づくと、私が駐車した方向に矢印が書かれていた。もしかして、グルッと回って出てくるべきだったのか?

しかし、ここまでやってしまったのだからと、強引に出る。スタッドレスが良く効いて、タイヤが道に食い込むようにビシッと動く・・・。ふと計器に目をやると、サイドブレーキのマークが赤く点灯していた。サイド引いたまま動かしていたとは〜〜。

顔から火が出るような思いで、素早くサイドを下ろし、平静を装って店を後にした。呆れられただろうなぁ。警備員の目の前で堂々と無茶苦茶やってきたんだから。

雪道よりも何よりも、舞い上がった初心者というのが一番コワイのだと実感した。いつでも冷静でありたいものだ〜〜(^0^;;