A key for your life



 それは、月替わりを済ませたばかりの七月のことだった。

 その日は朝から、雨がずっと降っていた。
空にはどんよりとした灰色の雲が広がり、わずかに霧がかかって、旧市街の街並みを幻想的な雰囲気に包み込む。

 この地に雨が降るのは久しぶりのことらしい。
見知らぬ通行人たちのそんな挨拶代わりのような会話が偶然耳を掠めた。

──そう言えば、目の疲れが気になってふと見やった車窓からの景色も白く霞んでいたな。

 荘厳な教会の前に立った時、島岡隆二は、ここまでの道中目にした抽象的な油彩画のような緑ののどかな風景を一瞬思い出した。

 本当ならば、中世の街並みや世界遺産の鐘楼のカリオンの響きを楽しみたいところだが、そんな時間をもぎ取る余裕は今の島岡のスケジュールにはない。

 指定された場所である大聖堂に入ると、その荘厳な建物の中では靴音の響きにさえも歴史の重みが感じられた。
黒いレースで顔を隠す老夫人たちに目礼をしながら、空いている席に腰を落とす。

 仕事とはいえ、フランドル美術の傑作をすぐ後方にしながらもその絵画を目にすることなく、ここを去らねばならない日々の忙しさに、己の健康が案じられて、つい小さな溜息が漏れた。
厳かに過ぎ行くこの清涼な空間においても、島岡の頭の中では今後のスケジュールが忙しくひしめき合っていた。

 その時。

 胸ポケットが振動して、急ぎの仕事が入ったことを伝えてきた。

 島岡隆二は世界有数の大企業の社長秘書として日夜奮闘している一介のサラリーマンだった。
仕事中に別件の仕事で呼び出されるのは日常である。
秘書とは体(てい)の良い雑用係に他ならない、と島岡は自負している。

 そして、今回もまたひとつ雑用を片付けるべく、朗々と響く聖歌を振り切るように年季の入った長椅子から腰を上げた。

 重く大きな扉を開けると、リュックサックを背負った観光客らしき男女が、今日は中に入れないのか、と出入り口に立つ黒スーツの男に不慣れな英語で尋ねていた。

 それを横目に通り過ぎながら、携帯を取り出して「Hello」と通話ボタンを押す。
もちろん、電話の相手の名前は確認済みである。

 お互い日本語を何不自由なく話せるが、電話での最初の挨拶はやっぱり無意識に英語が出てしまう。
とは言え、この長い付き合いの中、日本語で語り合う機会もとても多かった。

 強いて言うなら、この相手は、日本語で話しかけてくる時ほど、本来の仕事とはまったく無関係な仕事を新たに持ち込んでくる。

 そんな時は島岡の勘も冴えて、脳裏にしっかり「要注意」の危険信号が点滅するのだが……。
そんな条件反射など少しも役に立たないことを、島岡は経験上よく知っていた。

 相手は島岡よりずっと年下だったが、年齢差が気にならないほど波長が合った。
だから、島岡は今までも私用と割り切り、大切な友人の頼み事に付き合ってきた。

 それでも、できればこの相手からの電話だけには出たくない、と思うときが多々あった。
まさに今の島岡がそうで、スケジュールが密に詰まっている時に限ってよく呼び出されるのでほとほと困ってしまう。
まるでどこかで自分の行動を覗き見しているかのようにとても鼻が利くので、これは嫌がらせか?と何度か疑ったことがあるほどだ。

 それに、この相手には、挨拶すら碌(ろく)にせず用件に入る──つまり、こっちの都合を顧(かえり)みない唯我独尊の困った癖がある。

 だから、島岡はこの相手からの電話を一概には喜べずにいた。

 そして、今回も例に漏れず──。

『やあ、島岡、今どこにいる?』

 聞こえてきた声は、案の定、耳慣れた流暢な日本語で、その口調からして機嫌はいいらしい。

 だが、その弾む声こそが「要注意」で。

「ベルギーです。ゲントの聖バーフ大聖堂ですよ。今、追悼ミサに出席中です。
くだらない用件なら即座に切らせていただきますよ」

 相手がくすりと笑ったのがわかって、
「ギイ、不謹慎ですよ」
島岡は小声で嗜めた。

『悪い悪い。でも、この用件はおまえにしか頼めないんだ』

 そう切り返されては、もう諦めるしかない。

 ここ数日の自分のスケジュールがどれほど過密なものであるか、この相手に懇々と諭したところで、結局押し切られるのだ。

 言葉巧みな誘導で、この相手は最後にはいつだって上手く自分を動かすのだから。
今更、諭すのも馬鹿らしくなる。

 だから、島岡は今後のスケジュールがガラガラと崩れ去るのを覚悟で、
「今度は何事です?」
そう口にしたのだが、その声が思いのほか低くなるのを止められなかった。

 こうしてひとつ仕事が増えても、元から抱えている自分の仕事がひとつ減るわけではないからだ。

 それでも、愚痴りたくなるのをぐっと堪え、自分はまだまだ修行が足りないとすぐさま反省しつつ今後に繋げようとする島岡は、常に向上心を忘れない男だった。

 そんな島岡の葛藤など露知らず、
『おいおい、凄むなよ。実はさ──』
電話口からは、笑いを含んだ、耳に心地よい声が響く。

 この「実はさ」がクセモノなのだとわかっていながら島岡は、自分は本当にお人好しだと項垂れながらも、相手──島岡の直属の上司である大企業Fグループ社長のひとり息子、崎義一の言葉に一言一句漏らすまじの意気込みで聞き耳を立ててしまうのだった。

 ところが、その用件とは、今までにも例がないもので……。

「は? 私は宅配便じゃないんですよ?」

 バイオリンを運搬するという用件なら、頼む相手は何も自分でなくともいいのではないかとぼやいてみる。

 アメリカ、ニューヨークの自宅にある自分のバイオリンを日本まで運んでほしいという我がままな依頼に、思わずくらりと眩暈を覚えながら、
「ギイ、ここがどこだかわかってます? ベルギーですよ?
それに私は明日にはシンガポールに行かねばならないんです」
無駄な努力と知りつつも言ってみた。

 確かにベルギーからなら大西洋を渡ればすぐアメリカ大陸だ。
東海岸のニューヨークの崎家の自宅には近いだろう。
それから日本まで太平洋を横断するとしても地球半周を少し越すほどでカタがつく。

 だが、現実は、これからシンガポールでの仕事が「大歓迎」の旗を振りつつ、大手を広げて島岡を待っている。
ヨーロッパから東南アジア経由でアメリカ東部、その後日本に更に引き返す強行日程は、その機内に拘束される時間を合計しただけで閉所恐怖症になりそうな予感すらした。

 しかし、そのフライト時間の杞憂さえも一笑してギイは言うのだ。

『シンガポールか。なら、ちょうどいい。
バイオリンを保管しているガラスケースの鍵だけど。アレ、東京の本宅に置いてあるんだよ』

 シンガポールなら日本と目と鼻の先だろう、とばかりに、ついでこっちに寄ってくれてもいいじゃないかと気軽に言ってくださる。

 島岡は「ついで」と言われるたびに、このお坊ちゃまわっ!とドツきそうになるのをぐっと堪えて。

「……わかりました。しかし、シンガポールでの仕事をきっちり済ませてからですよ。いいですね?
空席照会次第ですが、今から運良くチケットを押さえられたとしても、日本に着くのは早くて四日後。
鍵を受け取ったその足でニューヨークに飛んだとしても、また日本に引き返すことになるわけですから、バイオリンをお届けできるのは最短で七日後になります。
私にも他に仕事がありますので、それ以上、日程を縮めるのは勘弁してください」

『なら、十日後だ。三日の猶予をやるよ。
東京の本宅にはオレから話をつけておく。金庫のナンバーはいつもの八桁。
ニューヨークの自宅のガラスケースのセキュリティー解除のパスワードと、ガラスケース本体の鍵のパスワードは追って知らせる。
ニューヨークに着いたら一度連絡をくれ。じゃ、頼んだぞ』

 言いたいことだけを言って、さっさと電話を切るのは毎度のことだった。

 それにしても。

──バイオリン、ねえ。

 ギイはバイオリンを弾かない。

 それなのに、バイオリンを持って来いと言う。

 貴重な楽器を運ぶだけなら、あのギイのことである。
自分に頼まずとも、いくらでも他に方法があるはずだった。

 それをわざわざ海外出張中の自分に言ってくるところからして──。

「こりゃ、イギリスの保険会社にも一報しておいたほうが良さそうだな……」

 ただの運び屋だけで済まされそうにないこの十日間を思って、島岡隆二は今にも痛みそうになるこめかみを指で押さえた。

 増えた仕事がひとつで終らない予感に、今後の自分のスケジュールを思い浮かべる。
そうして、時間の調整に頭を巡らしながら、島岡は追悼ミサに戻って行った。

 ベルギーの空は島岡の心中を語るように、どんよりと曇っていた。

 雨が小降りになったのが、何よりの救いだった──。





 島岡が次にギイと連絡を取ったのは、約束通り、ニューヨークの崎家に着いてすぐだった。

『おはよう、早かったな』

 そう挨拶されて、「コンバンハ、ギイ」と嫌みを言ってやる。

 ギイ、と呼ぶのは私的な時だけだ。
仕事中でならば島岡はこの年下の友人を、義一さん、と呼ぶ。

「それで? この鍵だけではこのケースは開けられないと思いますが?」

 目の前にあるガラスケースの中には、古いバイオリンが眠っていた。

 その落ち着きある色合いに感心しながら、今後の指示を伺うべく、島岡はギイの次の言葉を待っていた。

『ああ。そこのパソコンからセキュリティーセンターに繋いでくれ。
セキュリティー解除のパスワードは、"DEAD TIRED"』
「Dead tired?」

 まさに、この数日の自分のためのような言葉だった。

『そうだ。解除が済んだら、そのガラスケースのキーパネルにはこう入れてくれ。
強化ガラスでできているからな。他の方法じゃ開けられない』

 もうひとつのパスワードを受け取って、すべてのデジタル設定を解除させたところで、最後にアナログの真鍮の鍵。

 いつの世もやはり決め手は鍵なのかと、島岡は近代科学の発展の行く末を何とも感慨深く思った。

 小さな鍵穴に東京から持ち出した鈍い色の真鍮の鍵を差し込んで回す。
カチリ、と金属的な音がして、貞淑なガラスケースがやっと島岡を正当な主から放たれた正式な使者と認めて身を任す。

 数年来、ここに閉じ込められ続けたバイオリンらしいが、ガラスケースの隅にそっと置かれた湿度計が目に入って、ギイの気遣いが感じられた。

 幾重にも鍵をかけて封印し、誰の手にも触らせないように、誰の目にも晒されないように、ずっとギイの手中で大切にされていたバイオリン。
そのバイオリンを一緒に頼まれた新しい弦、松脂と共にケースにしまい、クッション剤を隙間なく詰め込んだのち、弓の緩みを確認してからそれも仕舞う。

 最後に日本の夏の湿度を考慮し、乾燥剤をいくつか用意して、バイオリンケースの蓋を閉めた。

 すべてギイの指示通りにことを済ませて、島岡は日本に向かう。

 太平洋の海の上を飛ぶ飛行機の中では、あとはサインを入れるのみの必要書類をかたわらに、少しだけだが、久しぶりに心穏やかに眠ることができた。



 ギイが在籍する祠堂学院高等学校は、山奥に建つ全寮制の男子校だった。

 その学生寮の一階の面会室に足を踏み入れ、今回の元凶とも言えるギイと対面した時、
「わざわざ悪かったな」
そう挨拶代わりに言われて、島岡はこの年下の友人絡みだとつい甘くなる自分を隠すように、
「本当に悪いと思ってるんでしょうね?」
念を押すようにわざと睨み返した。

 しかし、心配だったから一番確実な方法を選んだのだ、と言われてしまっては、ギイからの信頼を前にして、島岡の強張った顔もつい笑顔になる。

 島岡に何も文句を言わせない──。

 絶対的に有効なその手口をギイに知り尽くされているようで、少し悔しく思いながらも嬉しく心が弾む島岡は、やっぱり自分はギイに甘すぎだと今更ながらに自覚するのだった。

 そうして、少しだけお互いの近況を話してから、バイオリンと一緒に分厚い書類を収めたクリアファイルをギイに手渡して、島岡はその場を去った。

 改めて、地球一周では治まりつかない移動の疲れがどっと島岡の肩に圧し掛かる。

 だが、やっとこれで平穏な日々に戻れると安堵しつつ、島岡は自分を待っている次の仕事に意識を飛ばすのだった。



 ところが。

『やあ、島岡。今どこだ?』

 その夜のうちに、再び携帯で呼び出されて。

「今度は何事です? バイオリンの梱包は完璧。
譲渡承諾書も現行の保険の契約解約書も必要な書類はすべて用意してお渡ししましたよね?」

 バイオリンの移動に関しては細心の注意を払ったつもりだ。
ケース内でカタンとバイオリンが音を立てた場合をも考慮して、その微調整のために工房へ飛び込む用意さえしていた。

 そんな事態にならなかったこともしっかり報告すると、ギイは、そうじゃないんだ、と笑って自分の仕事を労ってくれた。

 が、その機嫌の良さが、また怪しい。

 案の定、
『譲渡承諾書じゃ埒が明かなくなってさ。改めて貸与契約書を作成してほしいんだ。
書類はすべて公式文書扱いで保管を頼む。それと弁護士のサインもちゃんと入れておいてくれ』
もちろん、おまえのサインもな、と島岡は今回の書類作成者の責任を最後まで託された。

 気を効かして譲渡に必要な書類を一式用意したのが裏目に出た。

 譲渡ではなく貸与に変更になった時点で、書類不備を問われては堪らないな、と溜息を落とす。

──それもギイの都合で貸与になったんだろうに。

 生まれながらにして大企業を担う将来を背負う年下の友人は、昔から仕事に関して小さなミスも見過ごさなかった。
それは彼の将来を考えれば美点だと言えた。

 そんな完璧主義者のギイの信頼を得る島岡もまた、一度引き受けた仕事に対してはそれがどんな内容であろうとも確固たるプライドを持って、常に真摯な姿勢で物事に取り組む信用に値する人間だった。

「それで? 貸与の契約期間はどのように設定すればいいんですか?」

 島岡は、今度こそ完璧な書類を作成するに当たっての必要事項を尋ねた。

 すると。

『Infinity』
「は?」

 無限大、無期限の貸し出しと返されて──。 

『ついでに損害・盗難の補償内容はすべて今の倍に変更だ。
契約者はオレ、バイオリンの所持者としての被保険者の欄には葉山託生を頼む。
さすがにそれだけ掛けておけば、もし万が一のことがあっても探すなり直すなり、向こうも社を挙げてオプ(保険調査員)を派遣するだろう?』

「それは確かに血眼になって何とかするでしょうが……」

 保険料が破格な分、万一のその時が訪れた場合、その保険会社にとっては悪夢となるだろう。
いずれ歓喜と痛悔の両極端のどちらかの未来を味わうことになる世界でも名の知れた保険会社に、賭け事が商売とはいえ、島岡は同情すら抱きたくなった。

『あのストラディバリウスは託生以外の者には渡さない。これは絶対だ。
盗難追跡用に託生の指紋が必要なら、それはあとで用意する。
サインはオレのと託生自身の両方が必要だろうから、書類のほうは早めに用意してくれ』

 これは想像以上に重要な仕事だったようだ、と今更ながらギイの本気を痛感した島岡だったが、ただ一点だけ、必ず書類は英語文章で、とギイが念を押すように付け加えたことが引っかかって、
「日本語対訳もつけますか?」
親切心で島岡が尋ねると、即座に、
『No thanks』
ギイはきっぱり断言してきた。

──やっぱり。きっとギイはナイショの独断でコトを進めるつもりだな。

 葉山託生という人物がギイにとってトクベツな存在であることを、島岡は以前から知っていた。

 だが、そのトクベツとは一体どれほどのものなのか。

「ひとつ聞いていいですか?」
『いいぞ』

「ガラスケースのキーパネル、あのパスワードは『彼』ですか?」
『……いつ気付いた?』

 その応えで、島岡には充分だった。

「わかりました。至急用意いたします。
私の誇りとあなたとの友情にかけて、完璧な書類を一式揃えてみせますよ」





 バイオリンをただ渡す──。

 安易に思えるその行動の裏に込められた想いの深さに、島岡は窓ガラス越しに日本の夏の夜空を仰ぐ。

「参った……」

 ニューヨークでバイオリンを飾っていたあのガラスケースを前にした時、「DEAD TIRED」は自分のことのように思えた。

 しかし、違っていたのだ。

 あれは彼の過去と彼が担うべきすべての重責に他ならなかった。

 そして。

 もうひとつの鍵なる言葉──。

「"LIFE WATER"……か」

 一滴の雫が、荒涼たる彼の人生に生きる息吹を与えるのだ。





 今、扉は開かれた。

 これからのギイの人生が、水面に反射する光のごとく輝けるものとならんことを。

「うちのおぼっちゃまにもやっと春がやって来たかな」

 そんな胸躍る予感が、島岡の心を温かく包み込む。



 死ぬほど疲れる──そんな人生を鮮やかに彩る「恋」という名の生きる喜び。

 彼は未来への鍵をその手にしたのかもしれないと、人遣いの荒い年下の友人の幸せに微笑みを浮かべつつ、島岡は夏の夜空に煌く星に想いを馳せた。

                                                         おしまい


material * 自然いっぱいの素材集



*** あとがき ***

最後までのお付き合い、ありがとうございました。
当サイト、moro*onの9000hits記念作品「A key for your life」はいかがでしたでしょうか?
にゃおんさまからのリクエストにより、今回は島岡さんのお話となりました〜♪

島岡さんってすごく魅力的な人ですよね。
でも、その魅力を作品中に私が引き出すことができたかというと自信がありません(泣)。
ああ〜、島岡ファンの方々、未熟な私をお許しください……(お辞儀)。

島岡さんのお話を考えるにあたり、最初に浮かんだのは、
二年生七月でのあのバイオリン譲渡(あれは絶対貸与じゃないよ〜(笑))のこと♪
バイオリンの運び屋さんとして初登場の島岡さん!
この場面がやっぱり印象的でした。

託生にナイショで陰でいろいろと手を打っているであろうギイと、そのギイに振り回されっぱなしの島岡さん。
そんなふたりを楽しく想像しながら書きました。
島岡さんの魅力とギイとの友情が少しでも素敵に表現できてたら……と思います。

にゃおんさま、「A key for your life」気に入って頂けると嬉しいです。
この作品は9000hitsをゲットしてくださったにゃおんさまに捧げます。

いつもご贔屓にありがとうございます。
これからも、moro*onをよろしくお願いします。

by moro



moro*on presents


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