春、恋しき



 夏の風物詩である蝉の喧騒も鳴りを潜め、日差しが柔らかくなったのはついこの間のはずだった。

 前方では黒板を叩くように滑るチョークの音が忙しく響き、これまでに習った「係り結びの法則」をまとめている。

「強調の意味を持った『ぞ、なむ、や、か』が入っていると、文の終わりは『連体形』、『こそ』がはいっていると『已然形』の形になります──」

 さっきから古文の授業は短歌の世界に嵌りこんでいた。

 千年前に紫式部の書いた源氏物語は世界で一番早く生まれた大長編恋愛小説で、世界に誇る日本の文化遺産だが、その類を見ないほどの傑作を原文で読むには「係り結びの法則」程度は基本中の基本として押さえておかねばならないと、平安朝に懸想した国語の教師の力説が、山の中腹に立つ祠堂学院高等学校の一年の教室にすでに三十分も朗々と続いている。

 果ては古今和歌集や万葉集まで遡り、短歌の魅惑の世界にどっぷり浸かってその魅力に熱弁を振るう教師の背後では、クラスメートの幾人かがすでに舟こぎを始めており、今にも沈没寸前だった。

 アメリカ国籍を持つ崎義一ことギイは、源氏物語だろうが万葉集だろうが、日本の心がわからない無粋物ではない。
それどころか、日本人以上に日本人らしくしなければ、余計な軋轢を友人たちにかけてしまうことを充分に理解している。
それが平安時代の源氏物語、奈良時代の万葉集の完全なる読解にまで及ぶべきものかどうかは甚だ疑問ではあるが、古人の心を汲み取る気持ちは充分にあると自負している。

 日本では日本人らしく──それが日本でのギイの生活信条だった。

 自分が異端児なのはここだけの話ではないのは重々承知している分だけ、自分に課す規律も厳しくなる。
日本に限らず母国においても、生まれながらにして「トクベツ」枠に組み込まれていることを、ギイは嫌というほど痛感していた。

 だからこそ、きめ細やかな気遣いを肝に命じて、周辺に壁を作らないように努力し続けなければならない。

──努力というより、オレの中ではすでに自然になっているか。

 ギイは日頃から、日本においては日本語を使い、極力英語は口にしないように心がけている。
話が通じない──そんな印象をわざわざ最初から与える必要はないからだ。

 日本で生まれ育った彼らの多くは、まずギイの外見を嘗め回すように見てうろたえ、次に言葉が通じるか不安になる。
ギイが流暢な日本語を口にして、やっとそこで肩の力をほんの少し抜くのである。
同じ日本語で話して初めて、彼らに「同級生」という名の安心感を与えるのだろう。

 今、その日本人でさえ頭を悩ます日本語を、クラスメートたちが必死に黒板を睨むようにノートに書き写している。
純粋な日本人である彼らが古いとはいえ日本語に四苦八苦している姿は、改めて考えると少し可笑しいカンジがした。

 確かに英語にも古い言い回しや発音がある。
だが、イギリスはともかく、アメリカでは国自体の歴史が浅い分、古いモノにも限度があるのだ。

 千年規模での言葉の変化はさすがにアメリカではありえない。
例えば、陶器のひとつをとっても、アメリカでは千年どころか百年前のモノさえアンティークと呼んでいる。
それだけ先住民を虐げてまで移り住んだ人々が作ったアメリカという名の歴史が浅いということだが──。

 頬を撫でる秋の爽やかな風が、ふと窓の外が紅葉に染まってことを気付かせてくれた。

──こんな天気のいい日に、好きな相手と散歩でもできたら最高だろうに。

 そう思いたくなるほどの気持ちのいい風だった。

 その風に誘われるように、ギイはふたつ前の左隣り、将棋で言うなら桂馬の駒での斜め二マス前方に座るクラスメートの背中に視線を飛ばした。

 この席からでは顔など見えない。
ときどき漆黒の黒髪がうわりと動いて、ギイに綺麗な襟足を向けている。

 きっと彼も窓の外の紅葉を見ているのだろう。

 彼の席は窓際にあって、この陽気では、ギイの席より誘惑が強そうだった。

「次、葉山。続きを読んで」

 立った勢いでパタリと倒れた古文の教科書を慌てて手にして、シドロモドロに読み出す彼──葉山託生。
託生のたどたどしい日本語は古文だけに限らないことに、ギイはほんの少し優しい気持ちになった。
流暢な日本語を話さなければ異端に見られるこの日本という島において、託生の日本語はとても耳に気持ちよい。

 休み時間においては、ほとんど視線を窓の外に向けている託生。

 それでもその視点は定まる気配は無く、いつもどこかうつろで、目を離すと急に透けて消えてしまうような、その存在をいつも大気に溶け込もうとしているような、そんな雰囲気を託生は醸し出している。

 そのくせ、「嫌だ」という意志ははっきり言葉に出すので、「Yes or No」の意思表示が明白なお国柄で育ったギイには慣れたものだが、適度に暈(ぼか)す同国民のクラスメートたちには耐え難い違和感を与え続けていた。
日本の「沈黙は金」がアメリカでは「沈黙は了承」となるように、この国において、託生は理解してもらえないどこか他の国の感覚を持った人間と思われている節がある。

──ただ日本語が……日本人としての表現が下手なだけなのに。

 自分の気持ちが通じないことにイラつくのだろうか。
すぐに怒鳴るようなキツイ言葉になったり、眉間に皺を寄せた怒った顔になったりする託生。

 そんな託生に、ギイは、
「オレはちゃんとわかってるから。だから早くオレに気付いてくれ」
そう声をかけたくなるのをいつだってぐっと飲み込んでいるのだった。



 ギイの周りには人が集まる。

 その人垣を恐れるかのように、いつだって託生はギイから離れていく。

 ギイが託生に話しかけようと近付いても、託生は天敵を前にするかのように顔を強張らせてしまう。

 例え、近付くチャンスに恵まれても、誰かがギイの注意を引こうとふたりの間に立ちはだかってくる。
そういう時、ギイはせっかくの機会を失って舌打ちしたくなる気分なのに、託生はほっとするように肩の力を抜くような息を吐くのだ。

──この教室に初めて足を踏み入れた時のことは良く覚えている。

 目の前で、現実の世界で、託生が動いている……。

 それだけで、最初は震えるくらい感動した。

 なのに、それに慣れてしまうと、更なる欲が心を占める。

 このだんだん欲張りになる気持ちの限度の果てがいつ訪れるか、気が気でない……。



「沫雪は千重に零(ふ)り敷け恋しくの日(け)長き我は見つつ偲はむ──なんて素敵だと思いませんか?
人麻呂の歌ですが、『たくさん降り積もった雪に片思いの心を慰めようとしている』というよりも、『幾重にも降り積もる雪という光景こそが恋の想いの深さそのもの』を表現してますよねえ」

 何気に教壇から聞こえた恋歌がギイの意識に引っかかった。
まるで、積り積もった自分の初恋を言い当てられたようで、自然と手が震えた。

 そして──。

「いつとても恋しからずはあらねども秋の夕べはあやしかりけり──。
今の季節だと、こちらの方がぴったりでしょうか。
『いつだって恋しくないことはないけれど、秋の夕べは特に気持ちが落ち着かない』なんて、きみたちもそのうちこういう切ない想いでもすれば、きっとこの歌の魅力を分かち合えるのでしょうが。
──まだ幾分早いようですねえ」

 その最後の言葉が、自分にはこの歌のような恋などまだ早いと言われたように聞こえて、ますます苛立たしさが募った。

──まだ早い、まだ早い……。いつだってみんな、「まだ早い」だ。だったらいつだった丁度いいのか!

 ギイは煮詰まりそうなほどの自分の想いを弄ばれたように感じて、ノリに乗って短歌を連発する古文の教諭をキッと睨んだ──と、同時にチャイムがなり、誰もギイの素の表情を見る機会ないままに、
「では授業はこれにて終わりにします」
教壇の上の教科書を纏めて教室を出て行く教師を、起立したクラス全員が一礼でもって見送ったのだった。



「託生ぃ、食堂行こうぜ」

 自分が呼ばれたわけでもないのに、ギイは咄嗟に振り向いて、呼んだ相手を確かめる。
唯一、葉山託生を「託生」と呼び捨てにするのは片倉利久。それはこの半年間、変わらない事実だ。

 寮で同室の彼らが互いの名をを呼び捨てにしたところで何ら可笑しいことは何もない。
けれど、ギイは振り向かずにはいられないのだ。

「今日はカレーにしようかなあ。あ、とんかつもいいよなあ。マジに迷うよなあ。託生はどうする?」
「そんなこと言って、ぼくにとんかつを選べさせないでよね。
利久がカツカレーを食べたいとしても、カレーだけを注文する以上カツは諦めなよ?」

 唇を富士山のようにムッと噤んだ託生は、片倉を諭すように席を立つ。

 今まで背中しか見えなかったのに、その愛しい表情が露(あらわ)になって、ギイの鼓動が自然に高鳴った。

「ギイ、昼メシ。僕たちも急ごう」

 親友の赤池章三がそばに来るまで、その憮然とした託生の顔を縋るように見つめてしまっていた自分に気付いて、この恋煩いに我ながら呆れかえってしまう。

──この恋は重傷だ。

 秋は人知れず、人を恋しくさせる。

──あんな歌なんか聞かなきゃよかった。

 特にこんな秋の夜は、託生の笑顔を見たくなる──。

──最悪だ!

 抑えようと日々努力中のこの想いにまるで拍車をかけるような片思いの恋の短歌に、図星を指された気まずさで八つ当たりするギイだった。

 秋の土曜の午後はまだ始まったばかり。

 窓から望む山の紅葉は、早くも彩り鮮やかに秋の到来を知らせていた──。





 試験が終って、テスト用紙が採点されて返ってくるまでの授業は余談やら雑学やらが多く、本筋である教科書の内容から脱線するのもしばしばだ。

──それにしても今日の古文の授業は最悪だった。

 寮の階段を四階まで登る間に、何度そう思ったことか。

 風紀委員会から呼び出しを喰らった章三とは教室を出るときから早々に別行動をとったため、ひとりで思いに耽る時間は充分あった。
その時間の長さ分、今日の古文の授業で感じた苛立ちが鮮明に蘇るから、ギイのこめかみに浮かぶ血管の数も多くなる。

「片思いが悪いかっ」

 履き捨てるように言葉にすると、ギイはベッドに飛ぶこむように身を躍らせた。
スプリングに沈む身体が、憤りにか、それとも切なさにか、熱を含んで余計頭に血が巡る。

「オレが片思いで可笑しいかっ」

 小さな子どもでも、本当の出会いをする場合もある。
幼い恋だからと言って、それが本物じゃないとは言い切れない。

 ギイの恋はギイ自身が身を持って、その恋の本質を知っている。
何年もの間、いろんな計画を企ててきた恋なのだ。

 その恋のために、アメリカから日本に飛んでくるだけの価値はあった。

 そしてすでにそれは、「恋」とは言えないものになってしまっているのかもしれない。

 そう、それはすでに、それ自体がギイの一部であり、存在価値にもなってしまっていた──。



「ギイ、いる?」

 軽めのノックがギイを深層心理から現実へと引き戻す。

「どうした? 何かあったのか?」

 クラスの評議委員でもあるギイのところへは相談事がひっきりなしに飛び込んでくる。

「あのさ、大したことないんだけどさ。これ、間違って俺の鞄の中に紛れ込んでて。
悪いけどギイから返してもらえるかな?」

 これから下界に出かけるんだ、とバスの時間を気にするクラスメートの顔には明らかに焦りが滲んでいて、
「時間がないんだ、この通り!」
即座にギイへと拝むように手を合わせて来た。

「さっき部屋に行ったんだけど、葉山も片倉も留守でさ。葉山相手じゃどこにいるやら誰に聞いても場所なんかわからないだろうし。
これから捕まえるなんてそんな時間──」

 俺にはないんだよ、と続くはずの言葉は、
「おまえの行動は正しいっ! よくぞ、オレのとこに持ってきたっ!」
両肩にがっしり置かれたギイの手と、滅多に見られないギイの満面な笑み、そして嬉々と弾んだギイの声によって消されていた。

「これは確かに預かった。オレが責任を持って返しておくから、おまえは心置きなく遊びに行けよ」

 ギイの美貌を鼻がくっつきそうなほど間近にしつつ、明るく「偉いぞ」と頭を撫でられた暁には、ただのクラスメートという関係でも、さすがに赤くならないでいるのは難しい。

「じ、じゃ、ギイ。頼んだから……」
「了解、お任せあれ」

 そして、一気に気分が浮上したギイがそそくさと出かける先といえば──当然、託生の部屋である。

 隣りの席のクラスメートが間違って自分の鞄に入れてしまった託生の古文の教科書は、偶然の産物ながら、
「Good timing!」
ギイには天からの贈り物に思えた。

 ゆっくり行こうと自分を叱咤しつつも、足は次第に速くなる。

 廊下を歩くのに何も息を切らすことはないとはわかっていても、託生の顔を正面から見れる正当な理由がこの手にあるかと思うと、心が弾んでつい足早になってしまうのを止められない。

 そして、託生の部屋の前に立ったギイは、一度大きく深呼吸したのち、ゆっくりとドアを叩いた。

 返事を貰うまでの短い時間に、いつの間にか己の身嗜みを確認してしまうところなど苦笑せざるを得ない。
これでかわいらしい花束でも手にしていれば、差し詰め初めてのデートに胸を躍らせ、今か今かと恋する相手を待ちわびる初々しい一場面に他ならないだろう。

 ところが、だ。
肝心のノックの返事はいつになっても返ってこない。

「確か、留守だったって言ってたな」

 盛り上がった気分が急に消沈するそんな予感を振り払うように、ふとノブに手をやると、
「あれっ?」
鍵はかかっておらず、ドアはすんなり開いてしまった。

「葉山、いるのか……?」

 即席の空き巣に転職したつもりで静かに部屋を見回すと、部屋はシンと静まり返っていて人がいる気配はなかった。

 けれど、ベッドに目をやると、すやすやと熟睡している人物がいる。

「あ……」

 寝顔を見たのは初めてだった。

 目を閉じたそれは、教室で見るよりずっと幼い顔で、昔の記憶を彷彿させた。

──あの頃の、顔だ……。面影がある……・

 ギイは音を立てないように床に跪(ひざまず)くと、恋しい相手のあどけない寝顔をしげしげと見つめた。

「無用心だぞ。葉山、マジに寝てるのか……?」

 呟くように声を掛けてみるが、返事はない。

「葉山……。──託生……?」

 いつだって、そう呼びたかった。

「託生……」

 そう呼ぶのは、同室の片倉だけ。

「託生」

 片倉だけに許されたそのトクベツが、喉から手が出るほどほしかった。

「託生──」

 だけど、今だけは──。

 穏やかな寝息が、この現実を夢のひとかけらに変えてゆく。

「託生……。ずっと、好きだったんだ……」

──I've been loving you.

 ベッドからはみ出た指を掬うように、わずかに触れる。

「ずっと好きだよ……」

──My love is endless.

 温かい指先の、その熱の現実に、ギイは込み上げてくる溢れる想いに鼻の奥がツンと痛くなった。

「好きなんだ……」

──You, my love.

 この一瞬さえが、ずっと夢だった。

 ずっと、こんな瞬間が、ほしかった──。

 触れた指先に、そっと唇を寄せると、
「約束する。ずっと好きだから──」
ギイは祈るように誓った。

 床に置いた古文の教科書の折れ目に気付いて手に取ると、開いたページに急いで書き込んだような文字が目に入る。

 殴り書きのような、ミミズが這ったようなふたつの列に、ギイは視線を外せずにいた。

 それは、古文の授業で雑談交じりに教師が口にした恋の歌だった。

 秋の歌と冬の歌。

──いつとても恋しからずはあらねども秋の夕べはあやしかりけり。

「秋の夜長、託生を想う……」

 沫雪は千重に零(ふ)り敷け恋しくの日(け)長き我は見つつ偲はむ──。

「雪の白さにこの恋を重ねよう……」

 いつだってこの気持ちは託生のもの──。

「だから、春になったら……」

──託生の微笑みに触れてみたいと思うのは我がままだろうか……。

「ギイだよ、託生。オレのことはギイって」

──Call "Gyee".

「オレのことはギイって呼んでくれよ……」

──Please call me "Gyee".

 託生はギイを「崎くん」と呼ぶ。決して「ギイ」とは呼んではくれない。

 それがまた、悔しくて──。

「ギイ、だよ、託生。言ってごらん」

 この夢のひとときに願いを込めてそっと囁くと、うっすらと託生が微笑んだような気がした。





 息を詰めながら滑るように、ギイはうしろ髪を引かれる思いでドアからその痩身を消した。

 ギイが去ったその部屋で、
「ギ、イ……」
浅き夢に微睡(まどろ)む託生の呟きは誰にも届かないまま……。

 ギイの熱を孕んだ指先は、何かを求めるように揺れて。

 いつしか唇へと寄せてゆく──。

                                                         おしまい


material * NOION



*** あとがき ***

最後までのお付き合い、ありがとうございました。
当サイト、moro*onの7000hits記念作品「春、恋しき」はいかがでしたでしょうか?
今回は一年生、秋のお話で主人公はギイです♪

7000histを踏んでくださったえむえむさまからのリクエストは「ギイ視点の一年バージョン」でした。
一年バージョンといえば、片思い編となるわけですが……。

ギイにしても託生にしても、片思いの時期はやっぱり書いていて切ないです。
……と言いつつ、感情移入しやすいテーマなので、ついつい長々と書いてしまいました。

最初頭に浮かんだのが「指先へのキス」だけだったので、もっと短い話になるかと思っていたのですが、
蓋を開けてみれば、こんなカンジで(笑)。
ははは、意外と長くなってしまいました。

長くなった原因は、調子にのって持ってきた短歌! これに尽きます!
短歌挿入にあたり、いろいろ調べたのですが、これがまたあまりにも多くて選ぶのが大変(笑)。
できるだけシンプルな片思いの歌を選んだつもりなんですけど……。
秋と冬のふたつの歌が、この「春、恋しき」の素敵なスパイスとなってくれれば、と思います。

今回はギイの積もり積もった想いを書きたかったのですが……。
えむえむさま、「春、恋しき」、気に入っていただけましたでしょうか?
この作品は7000hits記念として、えむえむさまに捧げます。

いつもご贔屓にありがとうございます。
これからも、moro*onをよろしくお願いします。

by moro



moro*on presents


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