障害を抱えながら地域で生活している皆さんの生活の様子をシリーズでご紹介いたします。
 最後に登場していただくのは精神障害をお持ちのCさんです。
 皆さんが聞きたいと思う いろいろな質問に答えてもらいました。

Q1:自己紹介をお願いします
 2:なぜ、地域で暮らそうと思ったのですか?
 3:今、どんなところに住んでいるんですか?
 4:家具や家電はどんなものを揃えましたか?
 5:生活のリズムはどうなっていますか?
 6:生活費は大丈夫ですか?
 7:困ったことはありましたか?
 8:一人暮らしを始めてよかった所はどんなところですか?
 9:最後に地域移行を考えている皆さんにメッセージを!

 

Q:

A:

自己紹介をお願いします

現在64歳の男性です。病名は統合失調症で精神障害者手帳2級です。
中学時代から不眠に悩まされ、すぐに口がカラカラになり授業に集中できず、授業が終わるとトイレに駆け込みうがいをしていました。高校に進学しましたが、テスト前に4日間も不眠が続き倒れてしまい、入退院を繰り返すようになりました。最後の入院は28歳の頃で10年間入院していました。38歳から住み込みの町工場で20年ほど働いていました。60歳の時に皮膚がんが発覚し2ヶ月の入院になり会社をくびになってしまいました。退院後、行き場がなく姉夫婦の家に居候をし始めました。病院のワーカーさんに紹介してもらった地域生活支援センターの方に作業所を紹介してもらい通うようになり、その後、別のセンターの方に住居を探してもらい一人暮らしを始め、現在に至ります。

 

Q:

A:

なぜ、地域で暮らそうと思ったのですか?

居候の状態だったため気を遣わなければならず、姉夫婦に申し訳ない気持ちがあり、とにかく一人暮らしを始めなければいけないと思い決意しました。

 

Q:

今、どんなところに住んでいるんですか?

A:

2階建てのアパートの2階に住んでいます。ドアを入ると右手にキッチンがあり、左手にバス、トイレがあります。奥に6畳一間のくつろぎの部屋があります。交通の便が良く、バス停、駅に徒歩5分ほどで行けます。
ですが、歩くことが好きではないのでほとんど自転車で行動しています。

 

Q:

A:

家具や家電はどんなものを揃えましたか?

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器など施設のスタッフと一緒に買いに行きました。音楽鑑賞が趣味なので、ミニコンポは自分で気に入ったものを買ってきました。物干し竿やポットなどはリサイクル品をもらって使用しています。エアコンは備え付けのものがついています。全部で45万円ほどかかりました。

 

Q:

A:

生活のリズムはどうなっていますか?

現在、作業所に通っておらず(登録はしています)、毎日が日曜日です。ヘルパーさんなどの支援は受けていません。生活が不規則なので、リズムを整えなければならないと思っています。食事は1日1食だったり、3食だったりとバラバラです。睡眠は眠剤を飲んでいるのでとれていますが、眠りにつく時間はバラバラです。作業所に行きたいと思いますが、気分が乗らずついついだらけた生活を送ってしまっています。

 

Q:

A:

生活費は大丈夫ですか?

障害者年金2級6万5700円と姉の援助5万円とおばが残してくれていた貯金があるのでなんとか生活できています。その他の支出は把握していませんが、毎月赤字です。


 

Q:

A:

困ったことはありましたか?

夜、腰が痛くなり病院に行きたくなったことです。なんとかタクシーを呼んで病院に行き、通院を続ける事になりました。

 

Q:

A:

一人暮らしを始めてよかった所はどんなところですか?

自由になりました。姉と一緒に暮らしたかったという思いはありますが、義理の兄に申し訳なかったので…。自由気ままになってしまって生活がだらけてしまう為、たまには束縛されたいとも思います。友達が気楽に遊びに来ることができるようになりました。

 

Q:

A:

最後に地域移行を考えている皆さんにメッセージを!

交通の便の良い場所がいいと思います。友達が気楽に立ち寄れる雰囲気を作るといいと思います。一人暮らしは気楽でいいですよ。