タイトル | 乃木坂春香の秘密 | ||
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シリーズ | 乃木坂春香の秘密 第1巻 | ||
著者 | 五十嵐雄策 | イラスト | しゃあ |
出版社 | 電撃文庫 | 初版 | 2004年10月25日 |
評価 | ジャンル | ||
解説 | |||
俺のクラスメイトの乃木坂春香は、容姿端麗で才色兼備、『白銀の星屑(ニュイ・エトワーレ)』の二つ名を持つ、まさに深窓のお嬢様という言葉がぴったりの学園のアイドルだ。そんな彼女の秘密を知ってしまったあの日以来、俺の平凡な学園生活は終わりを告げ、ある意味奇妙な彼女との関係が始まった。そして、春香が周囲にひた隠しにしている秘密とは──。 | |||
書評 | |||
ラブコメの王道ともいうべき、何のとりえもない主人公が容姿端麗で才色兼備のヒロインの秘密を知ってしまったことから彼女と付き合うことになるという内容のものだ。 そして、実際に読んでみた感想はというと、まさに王道といったものだった。全校生徒の憧れの対象でもあるヒロイン・乃木坂春香に、優柔不断で何のとりえもない主人公・裕人、姉と裕人をくっつけようとするおませな乃木坂春香の妹・乃木坂美夏……などなどの配役、乃木坂春香と仲良くする主人公に嫉妬して暴走する他の男子生徒ら、乃木坂春香を狙うキザな男子生徒。まさにラブコメ王道ともいうべきものがそろっている。 ラブコメ作品は、こうした王道的なものを楽しむという側面があるため、これは決して悪いことではない。ある意味、奇をてらわない内容は「ラブコメ作品」を読みたい読者にとって、期待を裏切らない安心して読める内容の作品だろう。 しかし、ただのラブコメでは物足りなくなっている自分にとっては、他の作品にはない強力な目玉となるものが欲しかったというのが正直なところだ。 ただし、そんな自分にとっても面白くなかったわけではない。狙っているとはわかっているが、乃木坂春香というキャラクターは十分に「萌え」をくすぐってくる魅力が感じられた。 ラブコメ作品が好きな人ならば、十分に及第点をつけられる作品だろう。 P.S.作品の内容とは関係ないが、このイラストレーターさんはディフォルメ・キャラ描くのうまいなぁ。いや、好きなんです。こういうディフォルメをうまく描ける絵師さんは。 |
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