タイトル | トワ・ミカミ・テイルズII 月翳り、災厄の始まりの地へ | ||
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シリーズ | トワ・ミカミ・テイルズ 第2巻 | ||
著者 | 日下弘文 | イラスト | 宮城 |
出版社 | 富士見ファンタジア文庫 | 初版 | 平成15年3月25日 |
評価 | ジャンル | ||
解説 | |||
「俺はかりそめの皇の衣をまとっている、皇となる資格を手にしていない」 少年は朗々と民に語りかける。先の戦いで、家族を失い、傷つき、そして腹を空かせたガズラウェルの民たち。彼らを前に、リュカは自らの本心を述べた。 嘘はつけない。ある試練を乗り越え、そして戻り、戦いに臨むそのとき……。 「俺は、あなたたちの皇となる」 ガズラウェルに訪れた隣国ローレンシアの使者。それは、大国の王子で勇猛な騎士・ギルモアその人であった。聖天子アルカインの攻撃に晒され、危機的状況にある隣国を救うため、リュカは新たな闘いへの決意を固める |
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書評 | |||
自分は単行本オンリーなもので、とんちんかんなことを言うかもしれませんが、ご容赦を。 ドラゴンカップで龍皇を逃したものの、好評につき第2巻の登場となった(らしい)トワ・ミカミ・テイルズだが、正直な感想を言えば作品自体の練りこみが足りないように思える。読んでいて、「おいおい」と思ってしまうところが見受けられた。 たとえばローレンシア国を裏切ろうとしている騎士団の見通しの甘さ(というか、普通に考えれば、そんな甘々な展開があるわけない)や最後に出てきた帝国兵(自軍の勢力圏内で敵を殺すのに口をふさぐ必要ないだろうが)など、ちょっと考えると意味のない行動やおかしな考えが見つかる。 また、新しく登場したセーラというキャラクターの性格設定も、個人的には狙いすぎていて滑っている気がした。 ただし、そんな難しく考えず読めば気にならないことかもしれない。そんなわけで、平均的な評価とさせてもらった。 |
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