タイトル | あるある!夢境学園2 魔界からの姫君X(上) | ||
---|---|---|---|
シリーズ | あるある!夢境学園 第2巻 | ||
著者 | 新木伸 | イラスト | かねこしんや |
出版社 | ファミ通文庫 | 初版 | 2002年10月31日 |
評価 | ジャンル | ||
解説 | |||
変であることが、いたって普通。そんな夢境学園のグラウンドに突如、魔法陣が現れた! 魔法陣を抜けてやってきた魔界の王女エスメラーダと、彼女を追ってきた魔物たち。リザードマンや巨大コウモリとの格闘の果てに、学園の平和を守りきった達也たち防衛部の面々は、王女が魔界を救う〈勇者〉を探していると聞いて、協力することに。 校内放送で呼び出した〈勇者〉は、何と新聞部シタッパーのコジロー少年だった。いいのか? それでいいのか? |
|||
書評 | |||
ありがちなネタのオンパレードで読者を笑わせる学園コメディ「あるある!夢境学園」の第2巻です。 第1巻ではありがちなものをネタとする内容に大いに楽しませてもらった作品だけに、今回も期待を胸に読み出しました。しかし、読んでしばらくするとどうも何か違うと感じたのです。 第1巻では変身ヒーロー体質の主人公が転校した夢境学園の「あるある!」と叫んでしまいそうな能力や容姿、性格の生徒たちに翻弄される姿が自分には面白く感じました。ですが、第2巻ではその主人公が周囲に慣れて順応してしまっているため、せっかくのありがちな設定も「まあ、あるよな」と平然と受け流されてしまっています。せっかくありがちなネタを笑うところが、作中の登場人物が平然とそれを受け流したため、せっかくのネタが殺されていると感じました。 そのため、ネタであるはずのありがちなネタが、本当にありがちなネタでしかなかったように思えます。 そういうわけで大きく評価を落としてしまいました。 |
≫戻る |