雨と水量の多さで、迫力満点。「もう濡れたくない!」ので巻きが多かった。 |
2005年8月20日(土) |
くもりのちどしゃぶりのちくもり |
奈良の松尾さん(以下Mさん)は2泊3日の苗場山の後での参加。元気だなあ。
毎日にわか雨があるらしい。山はもう水でいっぱいと宿の方が言っているそうな。とりあえず進む方向には雲は少ない。 |
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最初の難関
ぱっと見、右がよさそう |
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右壁の上流側から下流側を見たところ。ヤツメ泳ぎを交えて突破し、ロープでMさんを引いている。
ところがこの先の岩場と渡渉がきびしく、引き返す。去年はここで増水し始めたが、それより水量が多いかも。 |
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右壁の途中から見た左壁。
飛び込んで泳いで壁にしがみつく(写真より下流側に) |
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しがみついて上流側をパチリ。余裕?
あとは気合のヤツメでじりじり進み10m先の岩にはい上がる
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引きながら流れを泳ぎ渡ってもらう |
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その後も水量多く、端っこを歩かされ,
やはり泳がざるをえない場面も |
陽が差してきれいな川原もあるんだけど、 |
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長くは休ませてくれない |
どないせーちゅうんじゃ |
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緊迫の巻き |
キャンプ予定地は近いがまだ苦労しそう。
焚き火でソーメンタイム。寒いのでにゅうめんにした |
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出発すると小雨
うーむ、これは渡れない |
下の方を泳げばなんとかなりそうだが、濡れたくない。となると、真剣のへつりで突破だ |
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やっとキャンプ地
タープを張っている間に土砂降りになった
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小止みになって焚き火を起こしていたら、また土砂降りだー
かんべんしてくれー |
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しばらく待っていたが、やまない。あきらめてタープ下でコンロにより晩飯スタート
Mさん持参のタンスモークはすぐおいしい、すごくおいしい |
Mさんは泥はねよけに石や枝や草を居住空間のまわりに積む |
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2時間以上降られ、6時過ぎて雨がやんだ
びしょびしょのたきぎで真面目に焚き火を起こす |
やっと温まった
おかずは野菜炒め、チキンソテー、じゃがいもホイル焼きなど。 |
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明日も急がない(水が冷たい)し、のんびり焚き火のそばで過ごす |
8月21日(日) |
はれのちくもり |
朝は晴れ間も広がってきて
心やすらぐ |
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さて出発。いきなりきびしい場面も |
水面から3−4m上まで流木が水平にたまっている。今年ここまで水位が上がったということだ |
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深い釜を巻き、しかしまだ油断のできないへつり |
右奥がつるつるの大岩
手前の滝の水量が去年よりずっと多い
大岩へは泳いで近づき、ショルダーでMさんに登ってもらい、私を引き上げてもらう |
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まだ陽が差さず、体が冷えるので休まず次の岩壁にとりつく |
ここしか通れないのだが、流木がないと大変だろう |
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陽が差してきたが、この淵は流れが強い。
泳いでみたが力尽きて水を飲み、敗退
あきらめて巻く |
巻き終わってひなたぼっこ
私のザックには水抜き穴がなく、ひっくり返している |
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きれいな淵
だがその向こうに悪相のゴルジュが見えて心が凍る |
去年はここを岩の上か上流側に飛んだのだが、水が多く流れが強くて危険
流されるとかなりヤバイ
引き返して対岸を巻く
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去年のようすを参考まで
これなら飛べる |
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ここも深いので右の岩を登り、下った |
やっと安心できる川原
しばらくのんびりできる |
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そろそろ怪しげなふんいき
これは簡単に巻けた |
この淵は許してくれなかった
水につかりたくなかったので左から大きく巻き、すぐ川を渡って右から巻いてやっとクリア
雨がぽつり、雲行き怪しく、今日も冷たくきびしい沢を満喫?したのでここで支流を登って帰る(予定通り) |
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道に出てひと安心 |
最後は沢を歩くと近いが、疲労困憊のMさんは「林道にすればよかった!」となげく。
山歩きも5日目で連日の雨、あげくに泳いだり草付を巻いたりとなると疲れますよね。ごくろうさま。 |
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晴れていると気持ちのいい川も、水量が多いと寒々と目に映る。
増水時の突破は、中級以上、ウェットスーツ必携の沢だな。どの沢だって水量しだいなんだけど。 |