>国枝さんのモデルは男性と伺いましたが(森先生の日記から) >なぜ、女性にされたんでしょうか? >このかたも嫌煙家ですか?  まあ、男性ではそんなキャラクタはうじゃうじゃいますからね。  そもそも、森自身は男女の区別をあまり意識しませんけど。  もう、そのまんまです。嘘いつわりなく。 >十年前なら、おそらく、「F」はSFミステリィに入るかも,と勝手 >に思っているのですが、真賀田研究所のような施設は,現実 >に存在するのでしょうか?また、架空だとしたら、森先生に >とって、理想の職場環境なのでしょうか?  西澤さんの小説が「SF」ではなくてミステリィだというのと  同様に、やっぱり「F」もミステリィでしょうね。  理想の職場、あるいは生活環境だと思いますが、実在はしません。 >諏訪野さんの過去って明かされないんでしょうか。  さあ、どうでしょう。 >犀川先生もやっぱり床屋は生協の(学内の)床屋さんを >使っているのでしょうか?  おそらくそうでしょう。 >「笑数」の表紙アイテムは一体何でしょう? >#僕には金属版でできた人の顔に見えるのですが。 @たけさん  知りませんけど、森の理解は、たけさんと同じ。  笑っているように見えませんか? >萌絵のファッションに関して  萌絵はお金持ちのお嬢様なので、スタイリストくらい  はおかかえがいるのです(ホントか?)。  「自動詞」と彼女が言ったのは、人間、「伸ばそう」  と意識していなくても、髪は自然に伸びる、という  意味で、美容院にも行かなかったという意味では  ありません。前髪はもちろん、後ろもカットしている  と思われます(見たのか?)。 >これまで森先生の作品には身近な人の名前をキャラクターの名前に使った >ケースが多々あるようですが、それらの方々の作品を読んでの感想はいかが >だったのでしょうか。  どうといった感想はもらっていません。森の周辺では波木君くらいしか  読んでないんじゃないかと思います。 >#個人的には、主人公に名前を使われたお子様お二人と儀同さん(妹さん)の >反応がどうだったのかなぁ。という点に興味がちょっとあります。  西之園君と犀川君も何もいっていないね。謝っておきましたけど。  あと、儀同は多少は喜んでいるみたいでした。特に、向こうの一族が。  但し、森の妹は煙草はすいませんけどね。 >犀川&萌絵シリーズはこれで打ち止めということでしょうか?。 >これは前々から予定されていたことですか?。  このシリーズを構想した時点で、頭にあったものは10作で  すべて書いてしまった、という意味です。したがって、完結  です。その後の予定はありません。  この10作で、やっと、1作書いたかな、といったところです。 >「幻惑の死と使途」は「幻惑の死」plus「使途」 >「幻惑の死」plus「幻惑の使途」どちらでしょう。  後者だと思います。あるいは、「幻惑の死」&「幻惑の死の使途」かな。  英文のタイトルの直訳は、「幻想は魔法の(薬の)ように効果的」ですね >「幻死使」の引用文にある「百匹の蛸の足の変化」 >この名前、異様に気に入りました。先生はどうでしょうか。 >そのような意味で引用されたわけではないのですか。  そのような意味で使いました >「心の法則」(まどろみ消去)がどうしても、何度読んでもわかりません。  今回の短編集で、森が最も自信を持っている作品がこれです。  ドグラマグラとほとんど同じ構造だと思っていますが。  ドグラマグラは、理解できましたか? 犯人は誰でしょう? >これまでの著作に共通のテーマはありますか?(メッセージとか)  ぼんやりとしたものは、ありますね。 >女性キャラクタについて、とても素敵な人がたくさん登場しますが、 >やはり、ある種の典型をめざしてらっしゃるんでしょうか? >(作中人物としての期待役割みたいなもの)  特に「素敵な」人格を書こうとは思っていません。  男女の区別もありませんね。男も女も本質は同じです。  それよりも、平凡ではないがリアルな人間を書きたいと思います。  「善人」「正直者」「正義感の塊」「ダンディ」「可愛らしい」と  いった一言で換言できない人格(つまり実在の人格とはそういうもの)  を書いているだけです。小説に登場する人たちがあまりにも、一義的、  統一的、であることに抵抗を感じますので。  萌絵がケーキのことで嘘をついたのも、このためです。これが、森の  リアリティなのです。リアリティが変なら、存在感かな。 >身近なかたの影響が強いんでしょうか?  全然ありませんね。でも、それはそのうち。 >犀川先生と国枝先生のところの、教授さんは、この先、出演予定などないんでしょうか? >『F』で出てこられなかった頃から、ずううっと気になっているのですが。  出ないことで存在感をアピールしているんですが、いかがでしょう? >犀川先生でも西之園萌絵でもその他の誰でもよいのですが、 >時折地の文に書かれる彼らの思考、思念、内省、悩み、 >そういったものは全て森先生がいままでの40年の中で自然に考えたものなのでしょうか。  これはどうでしょう・・。考えたことがないとはいえないし、  そのままかといえばそうでもない。くらいですね。両方ですし、真ん中です。 >森先生の描かれている詩(私詩ジャや夏レプ等)はデザインでしょうか、 >それともアートなのでしょうか?  アートとしてデザインされています。 >作品中の架空の建築物は、図の出ていないものも大体の間取りは >決まっているのでしょうか?  すべて決まっています。それがないと書けませんよ。  「右手に○○がある、左手に○○がある」などと書こうと思ったら  明確な映像が最初にないと・・。真賀田研究所の配置図も書けます。  ちょっと矛盾が出ますけど。 >以前、「封印再度」のカバーをはずすと何か仕掛けがある、 >という話が出ていたので、外してみたのですが分かりませんでした。  よく覚えていないのですが、背表紙に書かれている  文字のことだと思います。カバーと見比べてみて  下さい。最近は、カバーも表記が変わりました。  ちょうど過渡期だったんですね(笑)。 >「数奇模型」で、最も森先生と似た趣味の方、模型に関する考え方が似ている方は?  うーん、どうかな・・。ちょっと難しいですね。筒見教授かな・・。  ところで、大御坊氏がインタビューで答えている作家論が森のものか  というメールを何通ももらっているのですが、大御坊氏だって、  雑誌のインタビュー程度で本音は言わないでしょうね(笑)。  (森はけっこう本音言っていますが) >タイトルについて  そうですね。一つのタイトルを決めるには、何日も考え、調べ、  人にも聞いて、候補は20くらいから絞り込みます。 >犀川先生の給料は何に消えますか?  さあ、聞いたことないので、知りません。どこにも消えないのでは?  想像するに、予算オーバーの車でもポンと抵抗なく買ってしまう  あたり、貯金(というか口座振込ですから)はあるのでしょう。  犀川先生の場合、分野からして、図書にお金がかかるのでは?  あと、国立大学の先生は出張とか学会とか、論文投稿費が自腹だったりします。  (最近、一部改善) >今までで、一番、お好きな題名はどの作品でしょうか?  刊行(98年8月時点) されているものでは、「まどろみ消去」が最高に高価だと思います。  英文では、「笑わない数学者」かも。  「好きな」といわれると、そのときどきで違いますね(笑)。 >萌絵はワトソン役じゃないですよね・・多分。  萌絵は一貫して、主人公です。犀川がワトソンなのですが・・、  誰も、そうは思ってないみたいですね。 >森先生は萌絵が嫌いって書いてありましたが本当ですか?  本当です。森は、萌絵があまり好きではありません。  でも、少しずつ成長はしています。  彼女は、ワトソン役ではないのです。それは、いずれわかるでしょう。  嫌われるってことは、少なくとも人間が書けているのかな? >犀川せんせの初恋はいつ頃だったのでしょうか? >そして、お相手はどんな方だったのでしょうか・・・? >なぜか最近気になるので、質問させていただきます(笑)  さあ、聞いたことありません。本人もそんなこと  口にしないでしょう。 >犀川&萌絵シリーズの登場人物には、血液型や誕生日などの >設定はなされているのでしょうか?  設定されていますが、作品に書かれていること以上は  申し上げられません。  作品の記述だけから誕生日がどのあたりかを推定するって話は  昔出ましたね。(作品の記述だけからでしたから、O.K.でしょう?>先生)  興味があれば改装前の過去ログを探ってみてください。 #ただし、先生はあのときも肯定も否定もしなかったような。 @たけさん >「有限と微少のパン」で彼女が乗っているのは何て >言う車ですか。  ユーロパーク園内で乗ったオープンカーのことでしょうか?  それならば、「ミニ」と書いたはずですが・・。 >ところで、犀川先生と萌絵ちゃん、どないなるんですか〜!!  この他にも、院生の荒井正直君とか、どうなったのか、とか  シロクマをプレゼントした水谷主税はどうなったのか、とか  話題は尽きない(尽きる尽きる)でしょうが、さあ〜て。