海にて

 

  星を数ふれば七つ、

  黄金(きん)の燈台は九つ、

  岩陰に白き牡蠣かぎりなく

  生るれど

  わが恋はひとつにして

  寂し。

 

 

 

 

 

「砂金」     西条八十