2009.07



384回目の病院。
2009.07.02.thu
待ち時間、ほとんどなし。
どうしようもない悪調子の中での、突然刺さり込んだ予定じゃない診察。
出来なくなった身動きが悪さして、自分の日常までも奪い去っていって、自分には虚空しかもう残っていない。
ここまでなる程に何故抱え込んだか、思い起こしても出るのは[後悔]だけ。
自分のコトも趣味も生活も日常も、何処かに落としてしまったような、ぽっかり空いてしまった穴がヒトツ。
もう出来ない、もう無理だ、もうイヤだ。
泣き出しそうな感情を堪えながら、通常の診察を受け今日を終えてゆく。
ヒトツだけ。
こんな時の頓服的なモノは失いかと、もしくは何か回避法が失いかと、そのコトだけを確認してみたのだが、
上手くは存在しないコトを思い知る。
OD癖のある自分でもあるから、先生も薬は出したくはないのだろう。
[とにかく休んで]
そんな曖昧なモノを守れる程ような、そんな曖昧なモノを頼れる程ような、安定感など何処にも存在しないのに。
休み方が全然わかっていないから、こんなになるまで疲れて痛んで、あたしはたくさん傷つけてきたのに。
益々あたしはあたしが見えなくなる。


385回目の病院。
2009.07.10.fri
待ち時間、10分くらい。
調子はあまりよく悪くもないままに、今日の通常診察を受けるコトになる。
本当は話したいコトがあったけど、最終的にそれは何ヒトツ話せずに、いつもと似通った診察で終えてゆく。
あたしの中で未だ残る蟠りとか、どうしようもない程の悪意とか。
罪悪感や嫌悪感や様々な悪循環。
たくさんの負の感情を抱えていると、それを話したかったはずなのに、結局何にも伝え切れずに終える。
ヒトツのヒキガネが間違いなくある。
自分の中に未だそれが残っていて、負を支配しているコトがわかるから、それを止めたくて話したくていて。
なのにクチを吐いて出る。
[大丈夫]
何処にも[大丈夫]なんて失いのに、どうしても強がるのは悪いクセ。
[無理はしないで]
察してなのか医師としてなのか、頻繁に言われるこのコトバを受けて、それを思い知らなければならない。
現状は厳しく、そして冷たく、とても怖くて、手に負えるようなシロモノじゃない。
無理をせずに休むという行動が、上手く出来ない自分には苦痛なコト。
でも今は、どうしてもやらなきゃいけないコト。
いったい誰が認めてくれるのだろう、こんな情けない現状なんか。
いっそ他の誰かが壊れてくれれば、いっそ誰かを壊してしまえば、苦しい現状を認めてもらえるのか。
そんな黒い部分を伝えたかったけど、結局何ヒトツ話せずに今日を終えた。


386回目の病院。
2009.07.16.thu
待ち時間、ほとんどなし。
とりたてて変化のないような診察時。
[変化ありません]
そんなコトしか言いようがないので。
どんなにか内心すごくキツいのに、クチを吐く[大丈夫]さえツラいのに。
もしも何か異変があるとするなら、毎日の睡眠やいろいろなリズムとか、カラダ中を突き抜ける激痛とか。
もう内科でも精神科でも睡眠科でも、どうしようもならないモノなんかを、どうしてもらえるというのだろうか。
多少なりとヒントだけでも欲しくて、病院に毎日毎週毎回通うのに。
答えや正解が欲しいのでもなくて、ただ自分でも治せる何かの方法を、ただいつも常に知りたいだけなのに。
結局は何にも糸口なんか失いままに、当たり前の診察が当たり前に終える。


387回目の病院。
2009.07.23.thu
待ち時間、30分くらい。
どうしようもない程にヒトに当たる、そんな自分の激情がイヤになる。
周りに迷惑がかかっているコトも、困らせて怯えさせているコトも、本当は全部知っているはすなのに。
止まらない激情の裏側にある何かの、この異物感は何だというのかなぁ。
そう先生にどんなに話してみたって[周りのコトも考えて]なんてコトバばかりが繰り返される。
じゃぁあたしはどうなるのだろう。
あたしの制御の利かない感情は、どうして処理をしたらいいのだろう。
周りのコトを考えれば治まるのか。
周りのコトを考え過ぎたあたしには、コレ以上はわからなくてツラいのに。
コレ以上周りのコトを考えながら、そんな大きな無理や無茶をしながら、生きていかなきゃいけないのかなぁ。
迷惑かけたくて、不眠や過眠を起こすワケでもなくて、パニック発作を起こすワケでもない。
[周りのコトも考えて]
コレを先生にも言われてしまったら、あたしは病気である自分のすべてを、全否定しなければいけないのに。
周りのコトをがんばって考過ぎて、こうなってしまった様々なるモノを、コレ以上どうすればいいのだろう。
本気で周りが見えなくなってきた。
もう自分を治さなきゃなんてコトも、何もかもが見えなくなってきた。
言われるがままになればいいのだ。
先生のいうコトが正しいのだと、そう思いながら言われるがままに、きっとなればいいのだろうと思う。
だってそう思うしかわからないのよ。
コレまで何の治療をしてきたのか、もう本気で見失いそうになったんだ。
がんばり過ぎないでと言われたり、周りのコトを考えれと言われたり、自由になっていいと言われたり。
もう何が言いたいのか見えないのよ。
とりあえず眠剤が変更になったから、久々の薬調整なので合うかどうかだ。


388回目の病院。
2009.07.31.fri
待ち時間、1時間半くらい。
前もっての受付なしで行ったという、ここ最近では珍しい受診となった。
なので待ち時間がすごく長く感じて、待っている時間もすごくキツいくて、オマケに完徹なのでカラダもツラい。
今日の診察では、先生にすごく話したいコトがあって、軽減してくれるモノが欲しくて。
今現在の纏まらない感情の何かが、いったい何なのかとか、あたしが思う通りなのかとか。
初めて生まれてきたこんな感情には、ものすごく戸惑っているコトとか、何にも対処出来なかったコトとか。
何かヒントがもらえればと思いつつ、恐る恐る話してみたのデス。
あたしがもしも間違っているのなら、それは正さないといけないコトで。
そんな間違ったようなモノなんかを、いつまでも抱えたくないので。
でも先生から返ってきた答えは。
[女性なら在る感情]
そうハッキリ言ってくれたから。
あたしは少しキモチがラクになって、思っているコトがするりと出てきて、何かが纏まりそうな気がしてきた。
あとはあたしがどう纏め上げるのか、そしてどの方向に向かうべきなのか。
それ次第だろうと先生は言うので、少しはゆっくり考える時間が出来て。
ただ抱え込むと堂々巡りになるから、そこは上手く潜り抜けてという助言。
[話していいよ]
[伝えていいよ]
それは悪いコトじゃないと言うので。
あたしはあともう少しだけ、感情に素直になってもいいのだと、ちょっとはそう思えるコトが出来た。
じゃぁどう伝えればいいのかなとか、わからないコトなど山積みだけど、コレまでそれなりにやってきたから。
さほど怯えるコトじゃなかったのだ。
それが何となくわかっただけでも、今日の診察はいいモノだったと思う。
最近は本当に感情に激変があるので、また薬の調整をするという話になり、思い切って変わったモノも多々あり。
悪夢の話も、今日の診察では真剣に聞いてくれて、そのための薬の調整でもあって。
そして今日は間に合わなかったけど、労基署への書類を書いてもらって、30分程かけて今日の診察を終了した。