2008.11



345回目の病院。
2008.11.07.fri
待ち時間、1時間半くらい。
今回は口頭では説明出来ないので、各日記をプリントアウトしていった。
たくさんのエネルギーが集中した、その紙面を読んで先生は溜息を吐く。
こんなに文章を打ったらエネルギーを使うデショウ!?
先生はそうは聞いてきたのだが、自分は日記にエネルギーを使わない。
[日記で使うエネルギー]
[メールで使うエネルギー]
[痛みで消耗するエネルギー]
[不正出血で消耗するエネルギー]
[様々な病気で消耗するエネルギー]
たぶん様々なエネルギーの中で、日記が最も使わないエネルギーで、
あたしにとってコレがたぶん[1番放出するコトが出来るツール]なのだと思っている。
先生からはそんな中でも、たくさんの要点のアドバイスを貰う。
[冷静になる]
[やり過ぎない]
[一点だけを見ない]
[去るモノ追わず]
[優先順位をわきまえよう]
[左右されない自分を持とう]
[自傷は相手にも傷をつける]
[距離を置くという概念を持つ]
[極端にならない]
[必要以上にがんばらない]
コレらはほんの一例なのだが、たぶんもっと言われただろうと思う。
自分の耳でしっかり聞いて、出来るだけ指折り数えて覚えていく。
出来るだけ忘れないように、出来るだけ刻みんでいくように。
[死にたい]と思うキモチや行動は、ヒトを傷つけるコトを何度も教わる。
この間にあたしは、あまりの痛さのために自分の左肩に包丁をあてがった。
[こんなの切り落としてしまいたい]
・・・あたしの中に渦巻いた感情だった。
それがヒトを傷つけるであるコトは、痛い程に知っていたというのに。
あたしの持つ[機能不全家族]にも、話の流れ上ではあるが、今日は少しだけ触れるコトになった。
パパの[メイド以下]という発言。
ママの[死んでやる]という言動。
お兄の[殺してやる]という行動。
そんなコトを体験してきたのに、あたしは先生に話していなかった。
いや・・・たぶん自分自身も忘れていた。
何処かで忘れていたかったのだろう。
コレが[機能不全]というモノ、それは今のあたしなら少しはわかる。
家族の誰もが気づいてくれないから、たったヒトリで抱え込んでいる現状。
今更だと自分でだって思うんだ、誰に話してもマトモには聞き入れちゃくれないだろう。
そんな諦めが産み出してしまった、あたしの混沌はあたしを濁してゆく。
あたしがわかっていても、わかってもらえないのだから、もうしょうがないのだという[諦め]。
こんな感情や感傷から、あたしはどうやって救われるのか、最早わからないでいたんだ。
コレから少しずつでいいから、それらの隙間たちが、少しずつでも埋ってゆきますように。
診察は1時間程かかってしまった。
他の患者さんに申し訳ないなぁ・・・なんて思いながら診察室を出たら、
彼氏が迎えにきてくれていたので、あたしは少しだけ晴れた気分で、フタリで帰り道を歩いてきたんだ。


345.5回目の病院。
2008.11.13.thu
カウンセリング(133回目)デス。
今回は2週間空いてしまったので、その間に起きた出来事だけでも、話すコトなどたくさんあり過ぎた。
最近のあたしの状態はというと、どうしようもないくらい支離滅裂で、アタマの中も常に小忙しいままに、
まさに[壮絶]というようなコトバで表現してしまうというコトが、1番しっくりくる程のツラさだろう。
[毎日が痛みとの闘い]
コレはもうずっと変わらず話して、それだけでも本当なら、悲鳴だってあげたいというのに、
かかる病院側の待遇の悪さもあり、ストレスなんか次々と溜まってゆく。
こんなモノを抱えちゃいけない、抱えないように通院しているのに、ストレスというのは容赦がない。
婦人科のあまりの処置の酷さにより、病院も信用したくない感も、覚えてしまうというのに、
それでも病院と離れられない現状・・・そんなモノが毎日として、あたしを解放してくれない。
[病気]というモノは確かに医者だけが治すのではない・・・としても患者も何処までも素人だ。
どんなに自分で調べてみても、どんなに勉強をしてみても、
本業の医者の知識の方が、当たり前に正しいのだというコトを、
患者はきっと普通に信じながら、それでも不具合は生じてしまうから、
その都度で専門家の扉を叩いては、ぜひにとお願いするというのに。
今回は婦人科受診で[不正出血]を[異常じゃない]と言われて帰ってきたあたし。
本当は出血するはずもないモノが、出血という異常を起こしていて[異常じゃない]と言われてしまえば、
専門家の言うコトを信用する・・・それしかないじゃないか。
たとえどんなに自分のカラダでも、自分で内部をまさぐり診るコトなど、とうてい出来ないのだから。
そこで在るのが[専門家]という病院。
ここがもし信用出来ない場所なら、治したいモノも治せないんだ。
病気はどんな小さな症状だとしても[異常]であるコトには変わりはない。
だから医者と共に[治そう]と思う。
それなのに。
婦人科の先生は電話口で[異常ないよ]と吐き捨てたんだ。
[子宮癌検診]という、ワリと大きめな検査というモノを施したのに関わらず・・・である。
他の病院でも尋ねてみたが[癌検診結果]を電話で伝えるのが[ありえない]というコトらしい。
じゃぁ・・・あたしが受けた仕打ちは?
あれは何だったのだというのだか?
病気だって好きでなるモノではなく、その気力も維持費もあるワケがない。
詐病を気取れる程の裕福さもない。
実生活でのストレスだってあるのに、何処にも余裕などあるはずもない。
家族のコトやトモダチのコトなど、様々なモノに人間は翻弄されて、そういう風にしながら生きるのだ。
何もかもから切り離せたら、きっとラクかもしれないけれど、それでは[生きる]意味さえなくなる。
この場所という空間では、ある程度の[本音]の自分で話せる。
それがたぶん今の自分にとっては、ほんの少しの[ガス抜き]なのだろう。
今まで潰れ切らないで生きたのは、逃げる場所がきっとあったから。
だけど[病院]に壊さてしまったら、どうやって治ればいいか見失うよ?
そんな話を一気に話し続けたら、先生は唖然としながら少し苦笑った。
あたしと先生の関係というのは、たぶんこのくらいの距離が、ちょうどいいのではないかと思う。


346回目の病院。
2008.11.14.fri
待ち時間、10分くらい。
話したいコトが何もわからなくなり、アタマの中が真っ白になった。
支離滅裂さは昨日より酷く、今にも発狂しそうなくらいなのに。
ここで役に立つとするのなら、たぶん日頃を綴る日記だったのに、今日はそれすら忘れてしまった。
話したかったコトが何ヒトツとして、アタマやクチから出てこなくて、そんな時間が無情に過ぎようとする。
拙いコトバで少しずつ話してみたが、単語を並べただけの自分が残る。
いや・・・本当は人間というのは、単語を並べばワリと伝わるはずで、
でも一生懸命そんなモノたちを、まだ説明したがっている自分がいた。
それがダメだと気づかされたのが、先週のメンタルの診察というモノで、
まだクセのように抜けない自分の、そんな部分を治したくているのに、
カラダの不具合が許してはくれない。
昨日カウンセリングで話した[婦人科]の話もしてみたが、
先生から提案されたのは[病院を変えてみるのはどう?]というモノだけだったので、
何となく愕然とし疲れた自分がいる。
新規開拓の余力もないあたしには、新たな病院を探すコトは正直キツい。
それでも先生のオススメの病院を、数件だけ教えてくれたので、
[急がなくてもいい]のコトバのモト、ゆっくり見極めてみようと思う。
カラダの不調といえば、毎日が変わらないようなモノばかり。
そんな毎日のツラさが、前にも後ろにも行かないから、どう動き出せばいいのか見失う。
[不正出血]は相変わらず止まらず、
[線維筋痛症]の痛みは続き、
[痔血]の方までも酷くなってしまい、
そんな痛みや出血のせいなのか[立ち眩み]までが酷くなる始末だ。
血液検査を内科で済ませたが[貧血はない]というコトだったので、
低血圧症などの心配もなければ、何故にこんなにも立ち眩むのか、それすら苛立つ要素にもなるんだ。
前進も後退もしないというコトなら、変化をつけるため薬を調整しようと、今回もまたそんな話にもなったが、
正直[デプロメール]は、あたしの中でよく効く薬なので、止めて欲しくないと思うんだ。
そういうコトであれば最近追加した[ジェイゾロフト]を、この際いっそ止めようかとなったが、
その決断も何もかも上手く出来ず、ただただ迷うばかりになってしまう。
アタマが真っ白の中で、一応はコレだけの話をしたのだが、
そんな診察の途中で痛みが出て、診察を短めに済ませ内科へ行くため、充分には話せなかった今日。
慌てて走っていった先の内科でも、ココロのざわつきが消えてくれず、
パニックはますます拡大したのだが、内科での点滴の途中で、何やら気が抜けるような事態があり、
少し余裕を取り戻したあたしは、先刻には話しそびれたコトを、電話口にて話してみるコトにした。
[気分が一気に高揚し堕ちる]
最近のあたしの状態がコレだと、どうして伝え忘れたのかわからない。
本当は伝えたかったはずなのに、忘れていた・・・忘れ過ぎていた。
そういう場合はどうすればいいか…密やかな疑問を投げかけてみると、やはり[ジェイゾロフト]調整しようと。
1週間はまずこの投薬状態で様子を見てみるコトになったのデス。


346.5回目の病院。
2008.11.19.wed
カウンセリング(134回目)デス。
何というか・・・久々な感覚で話をした。
[カウンセリング的な話]
たぶん今日はそんなカンジだろう。
最近はどんなに余裕はなくとも、ちゃんと立っていられたから、ちゃんと考えれていたから、
あたしはどうしようもない程の[悩み]や[痛み]や[ツラさ]さえ、自嘲い飛ばしながら話していたのだ。
それが今日はどうしても出来ず、本当にココロから深刻な相談になり・・・それが久々な感覚だったんだ。
[ツラかった]
[悲しかった]
[痛かった]
[怖かった]
[泣きたかった]
たぶんそれはずっとあったのに、どうにか忘れようとしながら、麻痺させようとしながら、
あたしはずっと誤摩化しながら、本当の本音なんか奥に隠していて、
苦笑いながら[がんばるよ]だなんて、ずっと自分をも欺き生きていたんだ。
久しぶりに自分を完全に見失う、そんな感覚は忘れていたかったのに。
本当にすべてを失くしてしまい、あたしは[利口]になりたかったのに。
自分は[スゴい]ままいたかったのに。
あたしは何もスゴくはなくて、本当は小さくて脆くて弱くて、だから[強がった]と忘れていたよ。
それでも自分の中に詰め込んだコト、いつしか覚えてしまったコト、見てきたコト聞いてきたコトなどは、
何もないコトになど出来ないから、あたしはもう既に弱くなれずにいる。
弱かったり強かったり強がったり、曖昧な自分を抱えながら生きる。
それがどんなにツラいコトだろうと、それがどんなに悔やまれようとも。
もう[理解してしまった]コトは、どうあっても忘れてしまえないから。
もう[理解しなきゃ]と思うコトは、どうあっても消せやしないから。
休むコトも止まるコトも出来ない、本当は不器用なあたしのコトは、
本当は先生はもうとっくに気づいていたのかもしれなくても、
先生は先生のやり方で、あたしと渡り合ってくれている、そんな現実があたしには心地よい。
たぶんコレからもあたしはまた、こんな風に壊れたりもするのだろう。
あたしは知ってしまったから、どうしても解ってしまったから、
[ちゃんと聞いてよ!]だなんてのは、絶対的に言えるコトなどはない。
[ちゃんと治してよ!]だなんてのは、そんなコトはおこがまし過ぎる。
だから依存などし過ぎないように、コレからも自分を何度も壊しながら、
たくさん会話をして解りながら、あたしは[生きやすさ]を探したい。
もしそれが何処にもないとしても[それは必ず在るモノではない]・・・それだけは忘れていないから。
疲れるコトはたくさんあり過ぎます。
悲しいコトも怒るコトもあるんだよ。
[生きやすさ]の方がきっと少ない。
それらの中で[自分の方法]を探せば、きっとそれでいいんじゃないか?
そういうコトを話せたというコトが、そんな自分というモノが、もしかして大事なのかもしれない。
話すコトは痛いしツラいし悲しい・・・だけど自分はそれがキライじゃない。
今ある[自分の方法]というモノが[コトバにするコト]なのなら、あたしは止めたくはないのデス。
そう話せて本当によかった・・・診察。


347回目の病院。
2008.11.21.fri
待ち時間、10分くらい。
前回から今日までを振り返り、とくに酷かった[土日のコト]を話す。
あまりに惨い[フラッシュバック]や、耐え難い[悪夢]や[パニック]。
そんな状態を今日はもう、話すような気力も余力も失くて、日記のプリントアウトを持っていく。
先々週も同じ方法で行ったのだが、今回は母親も一緒だったので、話すコトを優先としての診察となり、
[日記はあとからゆっくり読むね]と言われてしまい出番を失った。
本当は親に対する内容も書いていて、その内容を持ち込もうと思ったが、
結局は自分のクチからは、何も上手く言えなかったのが悔しい。
中心はフラッシュバックの中での[性]の部分となってしまい、
[親]や[育ち]の話題など、迂闊に言えなくて隠してしまった。
どうにか差し替えるようにしながら、他の病気の話を持ってきたりする。
[不正出血]や[線維筋痛症]などの、それらのツラさなどによって、本当のツラさを隠すように話した。
こんな風にするような間違いを、間違ったコントロールなんかを、本当にしたくなんかないというのに。
・・・どうして・・・何故・・・あたしは[がんばろう]とするのか?
ひとまず他に話せるコトとしては[落ち着かずココロがざわつく]という状態だけは何とか説明出来た。
もうヒトツ話せたコトとしては[怖いキモチを今更に思い出した]という自分の感情論だったのだが、
ずっと[怖い]を殺してきたあたしは、たぶん幸せな今現在との不具合を生じさせているのではないかと思う。
最悪な状況が目の前にあれば、人間は逃げ道が出来るコトもある。
だが何処にも不安の種もなければ、何も[怖がる]コトも出来ないままに、
それに対する不安という曖昧なモノを、解決する術も逃げる術さえも、
失ってしまうのだろうというモノが、あたしの中の理屈であり感情論だ。
たぶんこう話すあたしというモノが、きっと痛々しく見えるのもわかる。
だから?
痛々しいから隠す・・・必要はある?
ここはココロを治癒する場所なのに、それをひた隠しにしてどうするの?
わからないコトや疑問点などは、どんどん聞けばいいと知っている。
だから話せる時に話してみて、そのアドバイスを自分流に吸収する。
間違いは徐々に正すモノなのだ、いっぺんになど出来るワケがない。
だからたぶん今日という日は、ここまでが限界だったのだろう。
話せばいいというモノではないのだ、話す程に疲れるコトも現実にある。
こんな不安定なあたしを話してみて、そこで入ったのが薬の調整だった。
以前から話に出ていたモノから、その薬の中の[ジェイゾロフト]を今回からは消してもらうコトになる。
パニック発作などに効くらしいが、気分を高揚させ過ぎるコトもあると、
その注意を払っての処方調整となる。
他科での漢方薬の処方変更も伝え、本当は必要な[抑肝散]の変更が、先生的にも惜しくもあったらしく、
[出そうか?]と言ってくれたのだが、漢方薬を4つも飲むモノではないと、そのような判断はあたしでも出来る。
まず漢方については様子見となり、日々がほんの少しずつの調整なのだ。
それらを決定づける目安的にも、本当は出来る限りは話し合いたい。
それらも・・・きっとタイミングだろう。


348回目の病院。
2008.11.28.fri
待ち時間、15分くらい。
受付をまた彼氏にお願い出来たので、待ち時間は少なくて済みました。
本日はワケあって2回に渡る診察。
1回目は普通に診察に行ったのだが、2回目は急遽入れた診察になった。
まずは通常通りの診察で1回目。
1週間の調子などの話をしたが、自分自身で持つストレスもありで、他者から受けるストレスもありで、
何処から何処までのモノが自分のストレスかわからないのだと、ワリと自分的には深刻な問題だが、
[相手を変えるのも難しいよね]というコトバで流されてしまう・・・そんな虚しさが少し残った。
でもきっとコレがそういうモノだと、自分でも何処かでわかっているから、
たぶん先生のその意見などには、ココロや理屈などでは納得していて、でも感情の部分で納得が出来ず、
そんな不具合的ストレスが、自分の中では大きくなるのだと、どんなに伝えようとしても伝わらず、
どうにも空回りしているカンジが、最近では常に抜けないままいるのだ。
自分の親に[諦め]の感情を持つ。
それがどんなにツラいコトなのかは、どうにも説明するコトなど出来ず、
下手すれば[ネタ的]になってしまい[笑い話で済ませたらいいよ]・・・などという空気が漂いさえする。
現実としては目の当たりにしている、そんな自分の心配とか怖さとか、
たぶんその部分というのは、現実として見ているあたしでしか、体感など出来ないのだろう・・・なんて。
そんな諦めさえ持たなきゃならない、その切なささえ伝わらない現状。
[空回っているあたしが悪いの?]
[空回らせている周りが悪いの?]
どんなに問い質しても出ない答えは、何処までも空気の中に溶けてゆく。
心配ゴトは他者のコトだけではなく、自分の身にも降りかかっているのに。
[子宮筋腫]と[卵巣膿腫]という大きな現状があたしを脅かす。
コレまでずっと長い間に渡って見逃されてきた症状としては、専門医への信用を失くすモノである。
そんな不信感が急激に増大しつつ怖いモノばかりが増える中で[まぁ落ち着いて]などと言われても、
焦燥感などは何処にも消せず、あたしの闇の中に在る黒いモノが、どんどん大きくなり侵略するんだよ。
夢の中でのパニックの恐怖の話も、一生懸命になって伝えたとしても、
それは[睡眠障害]であり[悪夢というちょっと厄介なモノ]との程度で深刻に捕えてもらえない。
死ぬかもしれないと思ったんだ。
今回の夢の中でのパニック発作は、もう本当に死ぬのだろうという、恐怖と諦めとごちゃ混ぜだった。
パニックの夢を見ながら、パニックの状態で目を覚まし、目を覚ませられないままの発作。
どんなにか苦しいのかというのを、何とかわかって欲しいのに・・・なんて。
もう・・・それすらも何処かで諦めた。
怖いのは[あたしヒトリ]だけで、恐怖心も錯覚なのだとしたら、為す術など・・・もうきっとないのだ。
そして通常通りの投薬をしてもらい、書類を書いてもらい診察を終えて。
労基署に行ったその帰りだったんだ。
あれ程の恐怖心と混乱なんかを、誰にどう説明出来るのだろうか?
足は竦むのに足は速まる・・・ここにいる意味も場所も景色も、何もかもがわからなくなるのに、
怖くて早く立ち去りたいその一心で、足を動かさなきゃいけないのに。
怖がっている足もココロも、そしてカラダさえも凍えてしまい、恐怖心だけが全体を覆い尽くす。
どうしたらいいのかわからない。
とにかく逃げ出さなきゃいけない。
何処に逃げていいのかもわからない。
歩けない自分に気がついた時、あたしは即座にタクシーに乗り込み、家を目指して帰ろうと思った。
だけど何故かそこで思い立ったのが[家よりもメンタルに戻ろう]だったのが実は功を奏したのか、
メンタルでは深刻になって、こんなあたしの処置をしてくれた。
・・・たぶんそうだったと思った。
本当は少し覚えていないんだよ。
あたしがどうやって病院に戻ったか、どんなキモチで先生に会って、何を話したのかとかそれを全部。
それが本日2回目の診察となって、
何かを話せたのか話せなかったのか、ほとんどわからなかったあたしは、長椅子で少し眠らせてもらった。
1時間程は経った辺りだろうか[調子はどうだい?]と先生に声をかけられて我に返る。
怖くて泣いたのもタクシーのコトも、確かに覚えているはずなのに、
先生に何を話したのか・・・それだけが思い出せなくている。
ただ・・・どれ程あたしが恐怖だったか、それだけは先生が理解を示した。
きっとそれらをわかって欲しくて、無心の状態で必死でここに来たのだ。
あたしは未だダメなのだろう、あたしは未だこんな場所にいるのだ。
ココロの闇の深さなんてモノは、目には見えないモノだけれど、自分のココロだけで感じ取れるのだ。
クチで説明などしても無駄だと、もう知っていたはずなのに。
・・・だからといって、自らわざわざパニックに陥るなど、そんなコトも出来るはずはないのに。
あたしの今日の出来事は・・・必然?
それとも偶然なの?
わからないんだよ何もかもが・・・たくさんのコトが・・・怖くて・・・ただ怖くてたまらないよ。
今日のパニックの原因は[単独行動]。
わかっていたコトだったのだし、予測も出来たのに恐怖心は生まれた。
こまめに連絡を取っていた彼氏が、帰りには迎えにきてくれたので、落ち着いて帰るコトが出来たんだ。