2006.05



214回目の病院。
2006.05.12.fri

待ち時間、10分くらい。
院内に入ったら、誰もいないし。
いたのは、その時受けていただろう、患者さんだけ。
だから、そのヒトが終わったら、すぐあたしの番。
診察室に入るなり、先生のバツの悪い顔。
[・・・やっちゃった?]
[・・・やっちゃいました]
でも、救いなのは、あたしがそれに捕われて、
落ち込みのループにハマっていないコト。
[ずいぶん元気そうなのにねぇ]。
そうなんだ、元気なんだ。
だから、不思議なんだ。
あたしが、切り続けている意味。
わかっているのは、緊張の糸が、あの日、プツリと途切れたコト。
今回は、2週間ぶりの診察なので、まぁ、いろいろ話もあった。
一番主張したかったのは、睡眠障害。
[何とかなりませんか?]
[レンデムを減らしてもいいかもね]
じゃぁ、試してみようかな。
それ以外はとくに変わらず。
レンデムも、一応は出してもらって、まだ微調整というカタチで。
何だろう?
こんなにたくさん話したのは、いつぶりだろうか?
あたし、笑っていた。
泣きそうなココロで、笑っていた。
無理していないと思い込みながら、
きっと無理して笑っていたんだろうと思う。
・・・無理なんか、しなくていいって、わかってるのにね。


214.5回目の病院。
2006.05.17.wed

カウンセリング(42回目)デス。
今日は、笑顔のカウンセリング。
・・・だと思ってた。
でも、そう思ってたのは、あたしだけで、
先生は、何度か、すごく痛々しい顔で、あたしを見ていた。
・・・気がする。
いつも通り[どうしてましたかぁ?]から始まるカウンセリング。
そして[前回何処まで話しましたっけ?]と、あたし。
そして1ヶ月間の出来事を説明する。
5日から、リスカが完全に止まらなくなっちゃってぇ。
それから毎日切ってるんデス。
でも、それで笑えるし、動けるんデス。
それでも、爆発しちゃったんデスねぇ、ODもしちゃったんデス。
・・・あたしは、確かにそう言った。
[休むのは、怖い?]
先生が唐突に聞く。
・・・え? 休む?
[休む・・・のは、怖い・・・デス]
そう答えてしまった。
そうだ、怖いのだ。
今のテンションが、消えるのが、あたしは怖いのだ。
1ヶ月の間に、二度程、堕ちた。
・・・すごくツラかった。
だったら、切ってでも、笑えて動けるなら、それでいいと思ってた。
泣きそうだった、でも泣かなかった。
正確には[泣けなかった]。
もう、泣くのも怖くなってしまった。
[笑おう]
何度、そう自分に言い聞かせてきたコトか。
それでも、ここでは泣きたかったのに・・・泣けなかったんだ。
先生、どうしたら、あたし、休めますか?


215回目の病院。
2006.05.19.fri

待ち時間、なし。
今日も院内に入ったら、誰もいない。
診察中の患者もいないので、すぐ呼ばれた。
さて・・・今日は、歩いてる時に包帯に血がにじんで、
親に毎日のリスカがバレたワケで、
まぁ、どうせ、診察で、全部バラすから、いいか、なんて。
[どうしてやっちゃうの?]なんて聞かれたけど、
言ってしまえば[自分を持ち上げるため]なんだよね。
[どうしてそこまで余裕がないの?]
・・・わからないんだよね。
カウンセリングでも言ったんだけど、わかんないんだ。
でも、悲愴的なキモチはないんで、
・・・いずれ止まるデショなんて、はぐらかしたりして。
先生的には[やって欲しくない]だろうけど、
ごめんなさい、どうしても、やらないと、今は生きられない。
死ぬ程はやっていない。
だけど、コレだけ毎日やってたら、ヤバいコトくらいは、
あたしにも、わからないでもない。
でも、こんなの永遠に続くなんて思ってないから。
きっと、止まる、やめられる、そう信じてる。
だから、お願い、今は見逃してクダサイ。
本当にごめんなさい。
薬は、今回、日中のがあまってたので、眠剤とかだけもらってきた。
基本的には、処方は変わらない。
・・・まぁ、レンデムが頓服になったくらいかな。
あ、アモキサンも頓服扱いになるんだろうか?
[大丈夫なら飲まないで]って言われた。
リスカは、相変わらず、帰ってきてからも、今も続いている。
でもね、きっと、やめてみせるから。
[何かに追われてる]感は、なかなか抜けないけれど。


216回目の病院。
2006.05.26.fri

待ち時間、30分くらいだったかな。
そんなに待たなかったと思う。
今日は、日記持参で行った。
・・・なんとなく思ったんだ。
日頃の不可解な感情を、コトバで説明するより、
毎日の日記を読んでもらった方が、早いかなぁって。
ヒト通り読んでもらいました。
[生きるためのリスカ]って言われたら、先生何も言えない、って言われた。
・・・デスよね。
今までは、[死んじゃってもいいリスカ]だった。
でも、今は、[生きたくてたまらない]だから[切ってる]、
・・・あたしの日記は、そうやって叫んでいた。
本当は、リスカなんかしなくたって、ODなんかしなくたって、生きていきたい、
・・・と、叫んでいた。
でも、今は、必要なの、だから放っておいて、黙って見守って、と。
[何でこんなに必死に生きてるんだろう]
フタリで、首を傾げたけど、その答えはわからない。
鬱で、リスカで、ODで、フラッシュバックで、PTSDで、
パニック障害で、睡眠障害で、情緒不安定で、ヒステリーで、
・・・何でこんなに息苦しいんだろう?
鬱の構造として、
鬱に陥ると、過去のトラウマが、まるで昨日のコトのように思えて、
ものすごい、罪悪感と嫌悪感が、残るのだそうデス。
実際、そんな毎日と闘ってるあたしがいます。
・・・笑いながら、実は鬱なんだなぁと、思った。
友達のサイトでにあった、[仮面鬱病]や[ほほえみ鬱病]が、
実は、こんなカンジなのかなぁ、とか思ったりして。
とりあえず、治っているように見えて、実は鬱が悪化しているかもしれないあたしは、
今回は、まず、頓服にあった眠剤をストップし(OD防止)、
アモキサンの完全頓服化(いずれなくそうという話)、
デプロメールを夜2錠に増やされた。
何か変わるか、何も変わらないかは、・・・まだわからないし、見えない。
今日は、久々にメンタルで、泣けた。
本当は、もっと、たくさんこんな風に、泣きたいのかもしれない。