2006.09
失った声。
2006.09.15.fri
またやった、コレで3〜4度目だ。
喉から、音を発しない。
がんばっても出るのは涙だけ。
その涙も、気がつけば、紅く染まっていった。
あぁ、始まった。
あれだけ自傷の気配もなかったのに、
何でだろう?
声が出なくて、悔しいから?
それとも、他に原因が?
・・・どんなに追求したって、
あたしのパニックはおさまらないんだから、
しばらくは、コレとつき合う覚悟をしなければならない。
ココロの傷の深さとカラダの傷の深さの比例。
2006.09.16.sat
手の甲側の腕を切る。
大きな十字。
どんどん深くなる傷は、
あたしのココロの影を映してるんだろうね。
手の甲側って、こんなには切れないと思ってたけど、
・・・結構、深く切れちゃうんだ。
あぁ、また縫合かなぁとか思いながら、
傷はどんどん深くなっていくんだろうな。
縫合までの埋め合わせ。
2006.09.17.sun
縫うと決めた傷は、
後はココロゆくまで切り刻み、
深く深くしてゆく。
縫うまでは、
それでココロが安定するから。
それしか方法がないから。
声が出ないイライラは、
こんなコトでしか解消できないから。
溢れ出す紅い色。
2006.09.18.mon
縫合を明日に決めて、
今日もいつものように切りつけた。
瞬間・・・どっと溢れ出す紅。
何処までも溢れるので、さすがに危機を感じて、
トイレの中から、出ない声で、ママを呼んだ。
何処を、何を、どうやって、・・・切ったのか。
あまりの出血量に、また救急車かと思ったけど、
そこまでに至らずに、出血は止まってくれた。
明日になったら、間違いなく、外科に行って縫合しなければ。
・・・縫うまでしないと、安心出来ない狂気を、
あたしは、どうにかしなければいけないのに。
キモチ悪い満足感。
2006.09.19.tue
縫合をする前に、
昨夜と今朝は、・・・ものすごい出血量で、
どうしようもないくらい、キモチ悪かった。
なのに、どうして、この満足感ってなんだろう・・・。
慌てたのはママだけで、あたしはひどく冷静だった。
そんな自分に・・・吐き気がした。
何度、外科に世話になればいいのかな。
自業自得・・・なんて言いたくない。
誰かのせいに出来るなら、
すべてあいつのせいにしたいんだ。
あたしはここまで壊れたんだって、
どうやったら、思い知らせてやれるんだろう。
だいこん。
2006.09.20.wed
[だいこん切れって言ったのに]
外科医が言う。
そんなコトでラクになるなら、
誰もリスカーにはならないんだよ。
痛みと熱をもった傷痕は、
検査で調べたけど、
何も出てこなかった。
精神的なモノだろう、と。
嫌いだけど嫌じゃない。
2006.09.21.thu
1番嫌いな外科医の日。
でも、1番何も言わなかった。
今回は・・・この先生が、1番救いだった。
嫌いなはずの・・・。
2006.09.22.fri
[あんまりやると]・・・と先生が言い出して、
[麻酔しないで縫う先生もいるから]・・・と言った。
なるべくやらないようにねと、
かるく手をポンっと叩かれた。
・・・実はいい先生なのか?
この先生は・・・。
消えない希死念慮。
2006.09.23.sat
向かってくる地下鉄に、
カラダが浮き上がる感覚を覚えた。
ここで堕ちてたら、どれくらいの騒ぎになったかな。
出せない音。
2006.09.24.sun
怖くて暗くて寂しい夢から覚めると、
あたしの音は消えていた。
泣いても泣いても出ない音、が、あった。
何処にもないのに。
何度失えばいいんだろう。
声は出なくて、こめかみが痛い。
塞ぐ耳、噤む口。
2006.09.25.mon
たぶん、もう、この耳は疲れている。
たぶん、もう、このアタマは疲れている。
たぶん、もう、このココロは疲れている。
たぶん、もう、この思考回路はショートしている。
もう、がんばった。
もう、やりとげた。
疲れ過ぎたこの耳は、もう、塞いでもいいと思った。
震えた抜糸。
2006.09.26.tue
今日、抜糸をした外科医は、手が震えていて、
・・・こんなんで大丈夫なのかと、不安になった。
とりあえず、無事に終わった抜糸の傷痕は、
それでも、ぐじゃぐじゃで、あまりにも汚く、
消毒はまだまだ続くと言っていた。
でも、あたしが本当に縫いたいのは、
傷痕なんかじゃなく、汚れたクチ・・・。
あたしの汚れたクチは、要らないコトバばかり吐くから。
67錠。
2006.09.27.wed
喉を通したカプセルやら錠剤は、
全部で67錠になった。
逃げたかった。
なんで逃げたらダメなの?
逃げ場くらい、欲しいよ。
治療中だというのに、また傷は増えていった。
立たない足腰。
2006.09.28.thu
昨夜、飲み干した色々なモノは、
どうやら、そうとうだったらしく、
朝に起きた時は、
歩くコトもままならず、
今現在、28日午後21時半、
まだ薬は抜けていない。
なんで、そんなコトしたの!
なんて言われても、
だって、ツラいんだよ。
生きてんのが。
間違って死んじゃってもいいって、
そう思ったんだ。
止まらない咳。
2006.09.29.fri
イヤな話から、逃げたかった。
アタマに何も入れたくなかった。
薬を飲みたくてもとっくにやったし、
リスカしたくても治療中、
・・・あたしに何が残ってるか。
それを考えたら、
ただ、身を削る思いで、
仕事をするしかなかった。
・・・待っていたのは、咳地獄。
パニック?
過呼吸?
過換気症候群?
自分のカラダがわからない。
肺炎。
2006.09.30.sat
まる1日かけて、やっと呼んだ救急車。
すでに救急車慣れしてる自分がイヤだ。
相変わらず続いている失声症のせいで、
何も自分で説明出来ない。
検査は4時間以上かかった。
・・・肺炎。
マイコプラズマ・・・とか。
白血球が高いとか、CRP定量が高いとか。
・・・何だよ、それ。
ますます、自分のカラダがわからない。
何かもう、こんなイレモノもアタマも、要らない・・・。