| 矢田町通にある。無漏山と号し、浄土宗知恩院末。慶長年間(1596-1615)中井主水が正誉上人を開基として建立したと伝えられている。境内に元和3年(1617)の寺地問殺生禁制の石碑があるから、このころに寺観も整備したものと思われる。中井家の菩提寺。本尊の木造阿弥陀如来像は鎌倉時代初期に造立されたもので、もと法隆寺方面にあったものを移したといわれている。現本堂は桁行15.3m、梁問15.79m、寄棟造、向拝一問、本瓦葺き。寺蔵の過去帳によると慶安4年(1651)の建立と推定される。内陣正面の扁額は柳澤信鴻(香山)の筆で、市指定文化財となっている。境内にある十三重石塔は総高約4m、初重軸部に四仏を彫り出した鎌倉末期のもの。小堂には呵弥陀三尊の箱形石仏(室町初期)がある。寺宝の信鴻自筆の三部経一巻は、大名自筆の写経として貴重な経巻で、亡母能生院の手紙をすき込み、表裏に三部経を自書して一巻装とし、桐箱に納めている。経巻末にr寛政元年已酉九月目拝写了、右以母氏能生院一乗貞心大師所賜書懐写浄土三部経」の奥書がある。墓地には森規致(墓誌は柳里恭の撰)・森信門(墓誌は伊藤錦夫の撰)・森規右・佐藤三左衡門・宇野源四 郎等の墓がある。(ふるさと歴史事典) | |