ごんたの日記
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平成6年7月2日

 僕の名前はメシャク号、三重県の犬繁殖場で生まれたらしい。らしいというのはよく覚えていないから。だってまだ小さかったからね。3ヶ月前の雨の日兄弟別々に無理矢理ケーキの箱みたいなものに詰められ斑鳩の犬屋さんへ来たのはおぼえている。あんな怖い思いをしたのは初めてだったから。

怖いといえばこの前からとっても人相の良くないおじさんが時々店に来ては僕をじーっと見ている。今日もそのとっても人相の良くないおじさんが店に入ってきて僕を指差しこう言った

「このゴンタそうな犬ください。」げーっ!!嘘だろう!!その店の一見愛想の良さそうなでも実際は目が笑っていないおじさんも「ああ、このゴンタそうな子ですか、そうなんですよ、この子はもうゴンタゴンタでねぇ。いえね、ゴンタだから正直売れるか心配だったんですよ。ゴンタだから一万円安くさせて貰いますからゴンタだけど可愛がってやってください」(ゴンタとはいたずらばかりして手に負えない様を言う)

とっても人相の良くないおじさんは10万円を店の一見愛想の良さそうなでも実際は目が笑っていないおじさんに支払って無理矢理ケーキの箱みたいなものにつめられた僕を受け取り店を出たんだ。しばらくしてケーキの箱みたいなものが開けられるとそこは見知らぬ家だった。そこにいたおばさんと目があったがとってもやさしそうだったのでホッとする。「なにこれ?」突然とってもやさしそうだったおばさんは僕を奇異の目で見る。犬である事の自信をなくす。

「誰が世話するの? 私犬嫌いなの知ってるやろ! とってもやさしそうだったおばさんはまだ何か言ってる。暫く言い合ってたが どうやらここが僕の家になるらしい。嫌だなぁ帰りたいよう!

僕を見ていたとってもやさしそうだったおばさんが「このこゴンタやね」ってとっても人相の良くないおじさんに言った。「そうやゴンタやろ」とっても人相の良くないおじさんも言った。こうして僕の名前は「ゴンタ」になった。・・・・・ メシャク号なのに(T0T)
平成11年4月8日
最初はとっても人相の良くないおじさんがとってもこわいおじさんかと思ったけど僕を可愛がってくれるのでまあまあかなと思うようになった。

それでも、そう思えるようになるのに5年もかかってしまった。だって本当に怖いんだもん。別に叩いたりはしないけどなんか早口で「お手」とか「おすわり」とか「待て」とか言ってるみたいだけどどうしていいかわからないから顔をあげるととっても人相の良くないおじさんの顔がますますとっても人相の良くないおじさんになって怒るんだから。
とっても人相の良くないおじさんの名前はゆきおと言うらしい。よくある名前だと思う。

ところで、この家に来てもう5年になる。今日は誕生日。僕の名前入り骨っ子を期待する。この前連れて行って貰ったホームセンターというところには食べきらないくらいあるのを知ってるんだ。もっとも中には入れて貰えなかったけど。でも他の犬は犬だからってみんな平気で僕の名前入り骨っこを食べる。駄目だよなぁ、ちゃんと「ごんたの骨っこ」って名前書いてあるのに...

買い物に行くって出かけていた名前をゆきおと言うらしいとっても人相の良くないおじさんととってもやさしそうで本当に優しいおばさんが帰ってきた。愛想でしっぽを振っておく。これでも随分気を遣ってるつもり。
名前をゆきおと言うらしいとっても人相の良くないおじさんが僕を呼んだ。なんだかとってもうれしそうに袋から何かをとりだす。「何だ!このにおいは!」食べろといってる「うえ〜こんなの食えるか!甘い甘すぎる」ケーキというらしい。何考えてるのだ!全く!えらいめにあったなぁ もう寝よう。
平成11年4年10日
眠っていたら、どこかで誰かが呼んでいる。お母さんかな?僕ここだよ〜!聞こえていないのかな?
急いでいつもの散歩道に出てみたらお父さんもお兄さんも妹もすぐ近くの広場にいる、皆いる、お〜い!お〜い!
どこへいくの僕ここだよ〜待ってよ。連れてってよ。長い事あわなかったからって僕をわすれちゃいやだよ〜っ!・・・・
はっ!ここは何処?ああ夢だったのか。寂しいな。今日は名前をゆきおと言うらしいとっても人相の良くないおじさんととってもやさしそうで本当に優しいおばさんは留守なんだ。本当は玄関先でお仕事していないといけないんだけどついうとうととね(^^;
平成13年4月19日
僕は柴犬なんだけど、一応室内にいる事が多いのでお座敷犬と呼んで欲しいな。

僕もそろそろお年頃なのでお澄まししてお見合い写真を撮る事にしたんだ。カメラ見てるつもりが横にあるご褒美が気になって出来上がったのがこれです。駄目だこりゃ!

だって、人間みたいにいつでも恋する訳じゃないから仕方ないよね。食い気が先だって!

さて、次の日記はいつ書こうかな。気が向かないと書かないのだよね。本当にもう。はっ!いえ、僕が書いてるのだよ。椅子に座って横にミルクとジャーキーおいて鉢巻して。想像されたらおかしな格好だけど本当頑張るね。また読んでね。

じゃーねー。

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