お断り:この物語はフィクションです。私「ゆきお」が加筆編集しておりますm(_ _)m

綿帽子を買った狐(わたぼうしをかったきつね)伝説
昔、大和郡山の柳3丁目の角に帽子屋があったそうな。

ある日1人の男が綿帽子を買いに来て、代金は月末に、洞泉寺の源九郎稲荷神杜で支払うと約束して綿帽子を持って帰ったんじゃ。

月末に代金をもらいに行くと、杜人はいっこうに知らないという。あれやこれやと2人が押し問答をしているところへ、白狐が一族を連れて、ずらりと並んだそうな。

みれば全部同じように綿帽子を冠っていたんじゃ。さすがに社人は帽子屋に代金を払おうとしたが、帽子屋が言うにはひとつしか売ってないというんじゃ。

白狐のためならばと帽子屋は代金をあきらめたが社人はそういう訳にもいくまいと帽子代金を払ったそうな。

帽子屋はこれをお賽銭として商売繁盛を願ったとかいう話じゃ。

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