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お断り:この物語はフィクションです。私「ゆきお」が加筆編集しておりますm(_
_)m
| 豊浦の狸(とゆらのたぬき)伝説 | |
| 大和郡山は豊浦の北のはずれに、黒狸が住んでいたそうな。 いたずらものだけど、どこか間抜けたところのある憎めない狸であったそうじゃ。 村人を化かすのだが、どこか幼稚なところがあって、村人は1回は化かされるのであるが、2度とは化かされなかったんじゃ。 そしてこの狸に化かされても、村人は誰一人狸をにくむものはい |
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| なかった。それほど、他愛もないいたずらがおおかったんじゃ。 ところがある年大きな戦(いくさ)が始まって、この村をはさんで両軍がにらみ合ったんじゃ。 今しも戦が始まろうとした時に、どこからともなくこの世のものとは思えない黄金に輝く立派な山車(だし)が現われて、両軍のにらみ合っている真ん中へ進んで来たそうな。 これを見た両軍の大将は、不思議な気持ちになってな、こんな立派な山車を戦でこわしてしまうのはもったいないと思い、両軍とも引き上げてしまったんじゃ。 実は黒狸がこの山車に化けて村を救ってくれたんじゃ。 ふだんは、他愛ないいたずらでやる程度の化かし方だったが、この時は精一杯の力を使いきったんじゃ。 これが元でまもなく狸は亡くなったが、狸が亡くなったときに、村人はその骸(むくろ)を地蔵堂に、丁重に葬ってやったそうな。 今でもその墓の前には供えものが絶えないということじゃ。(写真は豊浦の地蔵堂) | |