お断り:この物語はフィクションです。私「ゆきお」が加筆編集しておりますm(_ _)m

面塚(めんづか)伝説
大和郡山は小林町の田の中に小さな塚があってな、そこを村人は面塚と呼んでいるんじゃ。

昔、ここに天から翁の面が降ってきて、それを見つけたのが今国府町の人であったんで、その面を小林町と今国府町の共有とすることにしたんじゃ。

そういう言い伝えなんじゃが、今は寛政元年(1789)7月に1人の能楽師が、銀100匁借金のかたに置いて帰ったものである。という事らしいんじゃ。

町ではこの、面をお祭りに使うことにしたが、祭の日が、両方とも同じ10月10日であるために、1年交替でその面を使うことにしたそうな。

そして面を使う方の町から、面を使わない方の町へ、預かり証文を渡すことになっているそうじゃ。

今もその翁の面と預り証文が、両町の共有として残っており、祭礼当日にはその面は欠かすことのできないものとなっているんじゃ。

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