お断り:この物語はフィクションです。私「ゆきお」が加筆編集しておりますm(_ _)m

小狐丸(こぎつねまる)伝説
昔、大和郡山の隣町天理の布留に住む女の人が八条町の菅田神杜の森に差し掛かった時じゃった。
1匹の子供の狐が空腹で弱り果てていた。
子狐が言うにはお母さん狐は菅田の池に住む大蛇に殺されてしまったそうじゃ。
お父さん狐は早くにいないし、兄弟もいなかったので誰にも頼れなかったと。

女の人は小狐が可哀想で仕方なかったので、毎晩ここに通ってお乳を与えたんじゃった。
子狐はおかげで立派な狐になったが、それでも体は小さかったので小狐じゃった。
小狐はこの女の人に何とかお礼がしたかった。
そこで、小狐は人間に化けて刀鍛冶の弟子になり、向槌を打って一振りの剣を作ったそうな。そして、これをお礼に女の人に贈り森に帰ったそうじゃ。

剣を贈られたた女の人はこの剣を生かすため、村人の助けを借り、この剣で大蛇を退治した後、その剣を郷里の氏神布留明神(石上神宮)に献納したんじゃ。

この剣を抜くと小狐の走る姿が現れるそうじゃが、後に小狐丸といわれたのはこのためであるとか。
(写真は菅田神社です。)

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