お断り:この物語はフィクションです。私「ゆきお」が加筆編集しておりますm(_ _)m

実相寺の天狗(じっそうじのてんぐ)伝説
昔、讃岐(今の香川県)のとある神杜に大天狗のお面があったんじゃが、
この大天狗の精はどうしても大和郡山の実相寺に行きたいと思ったそうな。

そこでこの神社の神官の夢に現れては大和郡山の実相寺へ行きたいと三晩続けて頼みこんだんじゃ。
また、実相寺の住職にも、迎えに来て欲しいと三晩夢に現れては頼みこんだ。
そこで、讃岐の神官は大天狗のお面を箱に入れて実相寺へ持って来たそうな。
実相寺の住職も、大天狗のお面を箱ごと受取り大天狗の願いは叶ったんじゃ。

ところが暫らくしてから実相寺の本堂が狭いので、近所の性心寺へ預かってもらうことにしたら、今度は夜になると大天狗が実相寺へ帰りたがるのでやむなく実相寺へ移して、本堂の廊下に棚を作って、その上で祀ることにしたんじゃと。

箱に閉じ込めておくわけにもいかんので今でも、毎年4月14日には箱をあけて大天狗を祭るようようにしているそうな。
(写真は実相寺です)

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