12月投稿句

紫苑さんが主宰する繋句に参加させていただいたときの投稿句です。詳細及び版権紫苑さん(こころ俳句)にあります


草木染め山の紅葉(もみじ)も顔負けす
鮮やかな山の紅葉も控えめな草木たちの隠れ持った色彩は知らないだろうと思います。それが見事に現れたとき人は感動いたします。鮮やかさは劣っても深みや渋味は紅葉に負けません。

暇が無くお金も無くて声も無く
何か取り柄があるものだけど何も無しでは何も出来ず希望もなくてお腹も空くから声も出ません。

灯をともす希望のひかり皇居から
暗い世間に明るい灯がともりました。男性ではなかったけれど慌てて法律改訂しなくてもお二人はまだ若いから第2子だってあるのだし成人されてから法律改正しても遅くないからね。まずはおめでとうございました。

予感する景気回復希望の日
景気回復を期待する人達がおおぜいいます。宮様が健やかに育まれ世間は育児関連企業から回復していくのが見えてきそうです。記念すべき希望の日でした。

白鳥や鏡の湖面に木々映し
澄み切った湖面が空を映し出していたところへ白鳥が泳いでいきました。波紋が広がるとそれまで映っていなかった湖の周りの木々がゆらゆらと揺れながら映し出されていきます。やがて何事もなかったように静まった湖面には空しか映っていませんでした。
陽(ひ)短き冬の夕暮れ鐘寂し

古寺の境内に女性がひとり佇んでいました。一人旅なのでしょうか。もう日も暮れて薄暗くなっているというのに動こうともしません。鐘突き堂から余韻を含んだ鐘の音が聞こえてきました。

声も無く去り行く君に背を向けて
どんな理由でこうなったのかはもうわからないです。いつしか心が離れ苛々しながら喧嘩腰の会話はわかれを待つだけでした。わかってくれないとお互いが甘えそしてもう話す無駄を悟って黙って去っていきます。未練を残さないといえば嘘になるけど。

君恋し君の面影君の唇

別れた夜に夢を見ました。君は笑っていました。「喧嘩したのに許してくれるのかい」「ううんわたしこそごめんね」明るい日差しの下で彼女を大きく抱きあげて夢から覚めました。まだ、夜のとばりが辺りを大きく包み込んだままでした。

君はなお心に深く留まりて

ショーウィンドーを見ていたら可愛いブラウスがありました。こんなのを彼女に着せてあげたら喜ぶだろうなとふと思い、もう再び私の前に現れない事を嘆きました。小さな癖を叱りささいな言葉の行き違いに腹を立てあまりにも大きい彼女の存在を見ていなかった自分が悔やまれます。

新街道造らぬ小泉正道よ
なんだかんだと国費を浪費、そんな道路政策なんか必要ない。必要なものをつくり不必要なものは作らない。まさにそのとおりと感心しそんな政策を支持したい。

恋の道踏み外さずになるものか
ちょっと読んであれ?誤字ではと思われる方もあろう。踏み外してなるものかが正しいと。いえいえ恋の道はたくさんあって男と生まれた特権で男は浮気をするものと決めてかかったその時は道ははずすに限る。いろんな人間模様をおりなす恋の道だもの。

背伸びして甘えた声で目を閉じて

夜の公園。「もう帰ろうか?」と彼の声。甘くせつなく時は流れ酔いしれた彼女も帰る時刻にせっつかされて「お願いキスして」彼に甘える。重ねようとした唇だけどちょっと身長が...。

時として大人を休む事もあろ
懐かしいものを見たり、無邪気になれたり、童心に帰る事があってそれが心の癒しになるなら暫くそうしていたいと思います。大人だからと無理に背伸びしなくてもいいじゃーありませんか。大人を休みませんか?

親孝行したくなくても親が居て
ぎゃぐですよー。親は人生の師匠です。背を見て育った半生を今度は背を見せて模範を示します。感謝の念で両親にせっしましょう。親孝行したいときには親はなし。と、言う事のないようにね。

我が歳でジョギングしている空元気

空(から)元気な人ほど無理をしたがるものですね。かく言う私も老体に鞭打ってダイエットに山登り。ご近所のだんなさんたちも2月のマラソン大会に備えてジョギングされてたけどみんな老体なんだよね。若人は暖房の効いた部屋でパソコンに夢中。運動しろよなー。

難を超え家族元気な新年を
いろいろと難しい一年が終わりました。みんなで新年を迎える事が出来た事に感謝しなくてはなりません。誰に?さあ? 自分自身でもいいんじゃーないでしょうかねー。とりあえず厄年が過ぎた事に感謝しょうかな?

年の暮れ残り福来いナンバーズ
年末に買った宝くじ。あたりが来ても良いはずなのにやっぱりはずれ。今年も運が悪いと思うべきか、それとも昨年のくじだから昨年の運と考えるべきか。うーん。運?

名を呼べど何処にいるのか青い鳥

今年こそ幸せを!。確かあおいとりは幸せを運んでくれるとかいったのじゃーなかったっけ。どこにいるのかな。「あーおいとーりことり、なぜなぜあおいあおいみをたべた」 単に青い実を食べただけで幸せを運べるのか。うらやましい役目ですね。

一度だけ願い叶えば死も覚悟
一度だけ願いが叶えば死んでも良いというけれどどんな願いが叶っても死んでは駄目ですね。そうしたら願いは「どうか長生きできますように」とでも言えばどうなるのでしょう。

母強し女は弱しと言うけれど
この世で一番強いものそれは母(^^)。女性はどうなのでしょうか。本当に弱いのはご亭主!おなたなのかも知れません。家族の為とか思って双肩に重荷を背負って見ても感謝されているとはかぎりませんぞ。

検査して異常ないとは異常なり
どうも体調が悪いと思っていたので定期検診の結果が気になっていましたがどこも異常なしとの事。そんな事はないだろうと思ってるわたしは悲観すぎるのかな。

太っちょの大黒柱汗っかき
一家を背負って頑張る家長。今はお父さんだけじゃーなく、お母さんだったりお婆さんだったり、私の親戚の方は事情があってお母さんが大黒柱。今は元気に家族の為に張り切っていらっしゃいます。一寸痩せられたみたいですが...

乙女たち声さわやかにピクニック
山登りをしていると山道でいろんな方とすれ違います。「こんにちは」「こんにちは」山ですれ違うもののエチケットですね。ある時はご年配のご夫婦、あるときは団体の人達。時には乙女達の団体に逢うと山に来て良かったと正直思います。

恋模様丸くなったり三角も
恋は魔物。年齢、既婚、性別問わずに人が人を好きになり想いのたけをあらゆる手段を使って相手につたえようとします。一歩間違えばストーカー行為。うまく行く場合もあれば三角関係だったりね。

本の山整理できずに積読

人からこの本はいいよといわれるとつい買ってしまいます。借りればいいのだけど汚したり傷つけたりするかも知れないし気を遣うのが嫌だから買うのですがなかなか読まないです。いつのまにか山のようになってますます読まずに積むだけ。

日めくりも残り僅かの師走かな
あれもこれも今年中に片づけたいと思いつつこんな事をしています。パソコン触ってる暇などないけれど良いのかな。何かしようとするとあんたはあれもこれも触らんといて余計片付かないわと言われたらお荷物にならないように小さくなっているだけと開きなおってこんな事してます。

来年を祈ってみれば鬼笑う
来年と言ってももうそこ。でも、やっぱり鬼は笑うのでしょうね。先の見通しがつかない年も困ったものですが..

待ち人を恋占いにかけてみる
約束の時刻が過ぎても彼女は来ない。女性は時間が必要とは思うけど、約束は約束。昔から惚れたほうが待つものと相場が決まっているのかも知れないけれど遅いなぁ。来る、来ない、来る、来ない、花びらで占ったら、やっぱり来ない!

初メール素敵な恋の予感かな
携帯を持った女子校生。これで友達ともメールできるとおおはしゃぎ。携帯料金払うの誰なんでしょうね。毎日毎日あちらへこちらへとお勉強などそっちのけ。絵文字メールなんてわからないよー。彼氏とのやりとりだったら要注意ですよ。ご両親!

香る髪白きうなじよ永久(とわ)にあれ
新年に晴れ着を着ると言い出して年末にばたばたと髪結いへ元へ美容室へ(^^;若き女性の日本髪。うなじは白く魅惑的。夏になっても日焼けせずにいてよね。小麦色も大事だろうけど日本髪には似合わないよ。

思い出をそっとしまって嫁ぎゆき
青春を謳歌して年ごろになったあの娘は嫁にいきます。いろいろ悩み、いろいろおぼえ、泣いた事も傷ついた事もありました。楽しい思い出、嬉しい出来事もありました。縁あって好きな彼氏と結ばれます。思い出は箱に収めて新しい門出を迎えてね。

ボーナス日妻の願いはお小遣い
念願のボーナス。今年は不景気で例年の半額程度。毎年楽しみにしている旅行も無く、私のお小遣いも減らされましたけど、家内のお小遣いは例年満額獲得。出す人と受け取る人が一緒だからなー。それはないよーって言いたいけれど..

宿帳に嬉し恥ずかし妻と書く
紆余曲折があったけれど縁あって結ばれました。初めて出会った思い出の地に尋ね宿をとりました。あの時、妻とは書けなかったけれど、今は妻と書けます。もう世間を気にせず彼の懐にとびこんでゆけます。

旅の宿朝の浜辺を寄り添いて
一夜明け、きらめく波の傍に来て波と戯れてみたい。そんな私の心を察して朝の散歩に付き合ってくれた彼。もう夜がきて「さよなら」を言わなくても良い。それだけで胸がいっぱいでした。

富士よりもでかい幸せ誓い合い
富士が日本一ならば富士よりでかい世界一の幸せ感じる私です。このまま添い遂げられるよう、賢い妻になりたいと可愛い妻になりたいと心底思う新婚の日々。

岸壁の母の祈りよいざ届かん

母は来ましたこの岸壁に。舞鶴の港は引き揚げ船の船着き場。大勢今日も引揚者でいっぱい。軍服姿もありますが、我が息子の姿は見えません。そんなある日一通の戦死通知が届きましたがどこで死んだか不明とか。なんで忘らりょう息子の姿、人目見たさ逢いたさに言う事聞かない我が足さすり老母は今日も岸壁に。「母のこの願い、何で聞こえぬのか、せがれよー」

胸の内秘めておきたし春乙女

恋しい彼は遠方で想いのたけを言いたくて携帯電話を出してはみたが会話はいつも仕事の話。私はいつも聞き役で元気にしてろと言うばかり、ああ、じれったい。浮気してもいいのかなー。言いたくても言わぬ乙女心もわからないのか。

星の元イエスの厩に導かれ
厩で生まれた主イエスの元に3人の学者が星に導かれてやってきました。そこで救世主イエスの存在を知りひざまずき生誕をよろこびあったのです。

一夜明け喜び世界に広がりて
イエスの誕生は今日では新年のはじまりとされ、主要国では日本の正月と同じくめでたい日。お祝いをいたします。

朝夕に祈り欠かさぬ多幸者
貧しくとも朝夕に礼拝し生真面目に生きている叔母さん。息子さん達が隠居するように進めても笑って首をふり今日も黙々と70すぎても働いていらっしゃる。人は苦労しなくてもと言うけれど好きでやっておられると聞いてるからそれが幸せなのだと思います。

命より尊きものぞあるものか
命があるから生きてます。命があるから恋をして、命が尽きれば天国へ。命は尊きものと教えられ命の価値は無限でした。いつか他人の命を粗末にする輩が現れ、命を軽んじることになりました。大事にしよう。

命捨て愛を守るは神ゆえに
人類に愛をもたらす神は自らの命と引き換えに永遠の愛を人類に与えたもうた。自らはよみがえり、命より尊き愛を人類におしえたもうた。

信じてた愛は涙の蜃気楼
彼が優しい故に友達でいようといったのに私が涙ながらに好きと打ち明けたとき黙って抱きしめてくれました。それからずっと付き合って私は恋人と思い込んできました。でも、彼には意中の人がいたのです。私が夢見たことは蜃気楼だったのです。

行く年や悲しき涙も連れてって
いろんな事があった一年もあと僅かで終わろうとしています。せめて楽しい思い出はおいていってください。二度と思い出したくない出来事だけ連れていって下さい。

暇なのに残業している師走かな
やり残した仕事がある訳ではありませんが帰っても一人暮らしでは何もする事がないです。世間はばたばたしているのに自分だけ別世界の人間みたいで悲しいです。だから仕事で気を紛らすのです。

大掃除邪魔な亭主は留守がいい
ただでさえ忙しいのにもたもたする亭主はいないほうがまし、邪魔だからどこでもいって来てよ。ああ、それが大事な亭主に言う事かなあ。

除夜の鐘清めて後は出番待ち
泣いても笑っても後数時間。まもなく出番の除夜の鐘。107つは今年の厄はらい、後のひとつは新年に向けて。お勤めごくろう様です。正月は鈴にバトンタッチシテしばしの休息を。