CAST | 演出より (2009.11.16記) 今回は不束ながら演出という立場だったので、役者の皆様にひとつずつコメントをさせていただきます。反省もこめて。 |
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クリス | 三好孝治 | ごめんなさい。実は一番主役なのに全然演技をつけてあげられませんでした。それでもこちらが何も言わなくても 何となくしてほしい表情や仕草をしてくれているのは、やはりベテランの貫禄でしょうか。実は本番の直前の練習後、 ふと、「舞台全体でクリスの存在が薄すぎるのでは・・・」という心配事が頭をよぎりました(台本と演出のせいです)。 それでも本番後のアンケートにはクリスが印象に残っていると書いてくれる人がたくさんいて、とても安心しました。 練習参加率も一番じゃないかな。さすが、団長。 |
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ドリー | 馬屋原明子 | 今回は半分演出の補佐的なことをやってもらい、私の至らなかったところを埋めてもらった感じで、とても助かりました。 さらに自分の役も完璧にこなし、こちらの要求も完璧に対応する。 練習中にもいいましたが、これほど、うまい、とは思ってませんでした。すいません。今頃です。 ずっと最初からフルパワーでがんばってくれて、直前はどうなることかと思ったけど、おかげでよい舞台になりました。 そういえば、この原作を推薦したのもドリーですね。 |
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スーザン | 太田彩香 |
正直、本番がはじまるまでスーザンの実力のほどを読めないでいました。練習中もこちらが要求することに 結構柔軟に対応していたので、スジはいいと思ってましたが、本番になって、これほどとは・・・。 幕が下りる最後の場面。舞台のセンターでのスーザンの笑顔に3回とも照明室からひとりで感動していました。 それほどに良い笑顔。よい役者だと思います。機会があったら是非また演ろうね。 |
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フレッド | 広田紀人 | お疲れ様です。本当に。出番一番多い、セリフ一番多い、動き一番多い。大変な役だったと思います。 台本を書いた時点ではフレッドはもう少し軟派で気障な男をイメージしてたけど、良い意味で台本のイメージを越えてくれて、 すっかりフレッドのカラーはそっちに変わってしまいました。本番は貧血で倒れやしないかヒヤヒヤしましたが。 多分色々とキャラクターの性格とか心の変化とかを悩んでくれてたんじゃないかと思うんだけど、 あまり相談にのれず、申し訳なかったです。 |
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酔っぱらい | 近藤一路 | 多分今回の練習で一番のびたのは酔っぱらい。結局アンケートでは酔っぱらいがよかったという意見が一番多かったです。 すばらしい。しかも今回の本番で、かなりアドリブ好きということが分かりました。いわゆる汚れ役で大変だったと思います。 でも最後に客の感動を持っていったのは、手紙にまみれて笑う酔っぱらいです。 |
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裁判官 | 桃谷肇 | 正直、安心して見ていられました。最初はフレッドの声をお願いしていたのに、強引に裁判官をお願いしてしまいました。 あの時はごめんなさい。でもその判断が大正解でした。 |
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キャスター | 松本健太郎 | 練習参加日数2日間。時間にして6時間くらい。でも一度でも練習に来てくれれば、すべてをメモって、 きっと本番には完璧にしてくれていると信じてました。そして期待通り。ちょい役といいながらなにげに どんどん出番が多くなっていきました。ありがとう。 |
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婦人1 | 出射理 | お疲れ様です。婦人よりも、色々な人の代役をしていた時間のほうが多かったような・・・そんな印象です。 自分の役にはいりこめたのって直前になってからだから、本当に苦労をかけました。 昔のうりこ姫の面影はどこへやら。かなりおばさん役がサマになってます。 |
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婦人2 | 藤本順子 | すばらしいです。おほほほほーーーー。うけます。あのシーンのたびに横で音響係りの某彼が大受けをしているのが とても印象に残っています。直前の強引なお願いを快く引き受けてくださりありがとうございました。 |
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婦人3 | 太田泰子 | 年々うまくなっています。今年は大分、まわりの婦人(リアル婦人)にもまれて鍛えられたかな。まだまだ伸びると思います。 未来の夢二を背負って立つ(?)人になってくれたらいいな。 |
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社長 | 土井俊秋 | |||
安保新平 | ||||
裁判官の妻 | 出射穣 | 舞台裏の仕事との兼ね合い、本当にご苦労様。しかし、あの一瞬の役でも欠かすことはできない重要な役。 はじめての(?)きちんとしたセリフ付きの役でしたが、ばっちりはまり役だった気がします。 |
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子ども | 大戸悠 | はい、年々うまくなっています。そして毎年のことながら必ず客から笑いを引き出してくれています。 毎年「もう今度は子供がでないのを書こう」と思いながら、結局子供パワーに頼ってしまいます。 実は劇の出来を一番左右しているのは彼らでは・・・。 |
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釣田晴城 | ||||
藤本歩 | ||||
大戸佑李 |
事業名 | 平成21年度天神山文化プラザ土曜劇場 岡山ろう者劇団『夢二』第20回自主公演 |
演目 | 手話劇 「拝啓、サンタクロース様」 |
日時 | 2009年11月14日 14:00〜・18:30〜 15日 13:00〜 |
場所 | 岡山県天神山文化プラザ ホール |
STAFF | |
脚本・演出 | 大戸彰三 |
舞台監督 | 土井俊秋 |
舞台 |
安保新平 |
亀井潤子 | |
清水春香 | |
池田正則 | |
照明 | 大戸彰三 |
横山友徳 | |
太田正一 | |
音響 | 酒井将三 |
道具・衣装 | 大戸彰三 |
馬屋原明子 | |
音楽 | 酒井将三 |
宣伝デザイン | 木村由理 |
制作 | 野村理 |
出射穣 |
SPECIAL THANKS |
劇団KMA |
西友建設(株) |
(社福)むぎの会 かがやき作業所 |
銀仮面団 |
釣田京子 |
某子役の祖父(子守) |
クリスマスが近づいたある日、
街に自分がサンタクロースだと名乗る老人が
忽然と現れる。
彼と、彼を信じる人々が、
やがて街中に奇跡を呼びおこす・・・
☆クリス☆・・・自分を本当のサンタクロースと名乗る老人。果たして彼は何者か?
☆ドリー☆・・・女手一つで娘を育てるキャリアウーマン。超現実主義。
☆スーザン☆・・・ドリーの娘。超おませな小学5年生。
☆フレッド☆・・・かけだしの若手弁護士。ドリーに夢中。
原作:映画「34丁目の奇跡」
VOICE | |
ミコト | 木村誠一 |
家臣・山の民 | 安保新平 |
VOICE | ||
クリス | 戸田末信 | |
フレッド | 木村誠一 |
演出より (2009.10.29記)
今年は今までずっと演出を引き受けてくださっていた山崎先生が不在となり、
夢二が自分の足だけで歩かなければいけなくなった、まさに新生「夢二」はじまりの年である。
そこで不覚にも先生の後任として演出初心者の私が選ばれたわけだが、
後任と言うには先生はあまりにも偉大すぎ、それに比べ私の力はあまりにも至らなすぎ、
さて、どうしたものか・・・と思い悩む日々であった。
結局、先生の後を追いかけても、所詮素人のまねごとに過ぎず、到底追いつけるわけもないので、
ここは新生「夢二」らしく、今までとは違うことをしよう、今までと比較できないものにしようと、開き直った次第。
そこで今回は私が演劇を好きになった、その原点に立ち戻り、それを追求することにした。
キーワードは「想像力」。
演劇には映画やテレビでは真似できない演劇でしかできない表現方法がある。
役者とお客さんの想像力を駆使したときにだけ見えてくる世界。そこでは時間も空間もどんどんジャンプする。
そこでは単なる四角い箱が、ある時はおいしい料理に、またある時は公園のベンチになる。
そんな想像力を信じることで成り立つ舞台を作ってみた。さて、どうなることやら。